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目指すのはハイスコアただ一つ。光と熱の奔流が空を焦がす。PS4「SkyRide」紹介

SkyRide スカイライド 公式

2016年9月8日にMUTANから1404円で配信されたPS4ソフト。

縦長のステージを舞台に、全方位から迫る敵ドローンをバイクのようなマシンで迎え撃つ3Dシューティング。しかし無限に出てくる敵を倒すモードだけの構成で、ステージも一つだけ。ストーリーは公式サイトなどには掲載されているがゲーム中は一切語られない。ダウンロード専用ソフトということを考えても今時のゲームとして割り切り過ぎた内容だぜ。

完全にスコアアタックに特化した内容で数十、数百と迫りくるドローンの群れを重火器で蹴散らし、一定以上進むと登場するボスと死闘を繰り広げながら得点を稼いでいく。

大爆発を起こすグレネードに、煙を引きながらバシュバシュ飛んでいく2連装ミサイル、高連射のレーザー攻撃に薙ぎ払い&爆発で敵を焼き払うビーム。これらを使って戦っていくのが非常に爽快。ブースト加速で敵と敵弾の隙間を縫うように飛び、グレネードやレーザーで見事に敵をせん滅した時の「今の俺、カッコイイ!」感がたまらない。

難易度は高く、特に敵の攻撃の一発一発がどんどん痛くなってくるバランス。機体の操作も慣れるまでは難しいのでかなり苦労するが、敵の特性や地形の活用方法、散りばめられた回復アイテム出現ポイントなどを頭に入れていくとスコアがどんどん伸びていく。単純だが、やり込んでいくほどシステムや武装のステージの構造、敵の挙動や落とすアイテムの一つ一つに意味があることに気付かされる。

激闘で数えきれないほどの敵弾と敵の残骸とアイテムがまき散らされ、気を抜けば一瞬で撃墜されるという状況でその中に突っ込んでスコアを伸ばし続ける。この地獄の隙間で生き延びてハイスコアを出した時の嬉しさといったら「今の俺、やっぱりカッコイイ!」の一言。

こういうゲームだと「切れ目なく連続で敵を倒し続けると得点倍率が上がるコンボシステム」というのがよくあるが、スカイライドにはそれが無い。

本当に「死なずに、ひたすら、敵を倒せ」というシンプルさ。

そして1プレイは上手くなっても10分~20分程度。これでしっかり熱く面白く作れているのが凄い。

お世辞にも取っつきが良いとは言い難いゲームでかなり人を選ぶが、遊べば遊ぶほどスタッフの作り込みや遊び心が伝わってくる手触りになっている。

今のゲームらしい大量の敵が出てくる3Dシューティングながら、どこか懐かしい1本。記憶の彼方、いつか飛んだあの空に似ている。

同じスタッフによる次回作が是非とも遊んでみたい作品だったぜ。

俺の月々の生存に充てられます!