二条市場のおじいちゃんは「義理の借金取り」だった話。
こんにちは、DAIです。彼女と札幌に来ています。今日はDAY1だったのですが、二条市場にいってきました。そこで面白かったことをメモメモ。
二条市場でおっさんのセールスに萎える
今日は札幌の二条市場に行ってきました。二条市場は、いくらやうにを売っている市場?みたいなところで、一つの道にそういうお店がずら~っと並んでいる商店街でした。
いくらは価格帯がどこも2000-3000円台、とにかく強気で販売していました。たぶん地元民だったらちょっと高いんではないか?みたいな価格設定なんじゃないかなぁと思います。
で、その商店街みたいなお店の前には、どこも昔ながらのおっちゃんがひたすら「兄ちゃん安いよ買ってきな~」「安くするよ~」としつこく売ってきました。
僕らはわりとひきこもりで交渉とかめんどうくせぇなと思っているカップルで、彼女が「ねぇ、ちょっとこの道は避けよう。売られるの嫌だから...」といいはじめました。その時はいったんその商店街をさけました。
その後その辺の札幌のチェーン店の「魚屋の台所」という店で、平日の昼からいくら&うに丼を食べ、お昼をすませました。
そのあとはツイッターでおすすめされていた、信玄というラーメン屋へ。
その後温泉につかってきました。
・・・・・
二条市場に突如現れたおじいちゃん
そのあと、「ホテルでいくらでも食いながら飲むか!」みたいな話になり、再度二条市場に向かうことになります。
ご察しの通り、またおっちゃんたちはひたすら売りつけてきます。売ってくるおっちゃんは全部無視し、とりあえずよさそうな店がないか見ていました。
その中で、どこともあまり変わらない、普通ないくらを売っているおじいちゃんのお店がありました。僕がただ見ていても、何も言ってきません。
そうするとおじいちゃんはなにやらもぞもぞと手を動かしていて、よく見るといくらの缶が。
おじいちゃん:「これなぁ。いくら。食べてみな」
幼稚園児の頃に、スーパーの試食を平らげていた彼女の心、そして僕の心にジャブを食らわせるおじいちゃん。彼女と僕はいくらをたべてみました。まぁ普通においしいなぁという感じでした。
おじいちゃん:「うにもセットでやすくできんからなぁ」
二発目のヒット。結構揺らぎました。
ちょうどその時に二人で酒を飲みながら歩いていたんですが、空き缶を彼女が持っていました。その時におじいちゃんが以下の一言
おじいちゃん:「その缶、投げていいよ」
とバケツを指しながら言いました。最初よくわからなかったんですが、どうも捨てる?という意味だったことが分かりました。ここで完全にノックアウト。最後の一言で
DAI:「このいくらお願いします」
とあんまり価格もみずに購入しました。
二条市場のおっさんと、あのおじいちゃんの決定的な違い
あのおじいちゃんの何がすごかったか。それは最後まで「売らなかった」ことだと思います。やってたことをリストアップしていると
・いくらを眺めている顧客の潜在ニーズをくみ取る(味どんな感じなんだろう)
・いくら5粒を二人に渡す
・顧客がゴミを捨てる場所がなくて捨てられない空き缶があることに気づく
・ゴミ箱に捨てていいと許可を与える
くらいかなぁと思います。特にいくらのセールストークしていない。あのおじいちゃんはいくらのセールストークしてもしょうがないことはわかっていたのでしょう。商品が均一化した環境で、いくら商品のセールストークしてもしょうがない市場環境だとわかっていた。(※そこまで考えていなかったかもしれませんが笑)
あのおじいちゃんがやっていたことは「商品の押し売り」ではなく「義理の押し売り」でした。
返報性の法則とも言えますが、僕はこれを「義理の押し売り」だと思っていて、義理の債務者はなかなか踏み倒せないんですよね。だから買わざるを得なくなる。
もうちょっと思考を拡張すると、広告費みたいな枠で義理費みたいなものも商売で計算に入れると面白いのかも。とか思ったり。
いろいろと学びが深い札幌旅行DAY1でした。
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