「錯覚資産」 - 経歴とスキル、どっちが大事? -


こんにちは、Daiです。ふろむださんの「人生は、運よりも実力よりも勘違いさせる力で決まっている」という本を読みましたが、この本で紹介している「錯覚資産」という概念がとても面白かったのでシェアします。


◯錯覚資産とは


まず、この本でのメインのキーワードが、「錯覚資産」です。錯覚資産は、肩書きや学歴、ソーシャルの影響力等、実際の能力とは関係ないけれども、社会的評価が高くなるような信用みたいなものです。この本では、あたかも実力があるように錯覚させられる信用を、錯覚資産と呼んでいます。


◯実力 < 錯覚資産 | 錯覚資産を持つものがより強くなる


この本では、「今現在の実力以上に、錯覚資産が高い方が結果的に実力つくよね」という主張をしていて、ここがなかなか面白い視点だと思いました。

というのも、錯覚資産によって高く評価された人は、より成長する環境に投入されて、より成長しやすくなります。

身近な例でいうと、学歴や社歴です。学歴や社歴自体(=錯覚資産)は個人の能力を直接証明するものではありませんが、その学歴や社歴によって優秀な企業に採用され、成長しやすい環境でバリバリと実力をつけていくことができます。

一方で、学歴が低いけれども、能力がその時点で非常に高い人でも、錯覚資産によってチャンスは与えられず、その当時の実力が後者の方が高かったとしても、長期的にみると前者に追い抜かれてしまうということは多々あります。

◯社会人からは錯覚資産で評価される


また、「社会は錯覚資産で実際に評価している」という主張では、それを社会人がとくに錯覚資産のルールで動いている点に、納得しました。

「大学歴なんて実力と相関しないからいらないだろ」という話になりそうです。しかし、我々一般人はその人の本当の実力を正確に測ることなどできないんですよね。(SPI等でそれに近いスコアはとれますが、真の意味での実力は測れません。)

一方、大学受験までは、ペーパーテストまでで錯覚資産なんてものがなくても、普通にいい大学にいけます。大学生までは、点数化されて、客観的に序列化できる世界で生きているわけです。

しかし、社会人になるとそういう1つの「学力」という尺度で人間が測れなくなるので、学歴や職歴、ポジションというハリボテ=錯覚資産が高く評価されてしまっています。ベンチャーの幹部採用でも、出身企業等である程度絞らざるを得ない状況もあります。

だから、こういう錯覚資産を高めていくのは長期的な人生設計で重要なんだと感じました。

◯錯覚資産は、次の成功確率を上げることができる


錯覚資産を上げると、次の成功確率を上げることができるようになります。例えば、起業家がサービスをうまく成長させた場合、次に出すサービスにも非常に大きな期待が保たれます。そして投資を受けたりするわけです。たまたま市場が大きかったり、たまたま優秀な人材がパフォーマンスを出してくれただけでも、その社長の錯覚資産が伸びるので、結果として次の会社での成功確率が上がりやすくなります。

◯錯覚資産を得る方法

錯覚資産を得る方法としては、

・社歴が評価される企業に就職する
・社内の肩書きを上げる
・高い学歴を得る
・本の執筆をする
・ソーシャルの影響力を持つ

などをするのがよいみたいです。これも当たり前ですが納得。本の執筆に関しては、お金的には渋いですが、錯覚資産を上げるためと考えると、ペイするかなぁというイメージです。

これらの錯覚資産がない場合は、作る方法があります。それは、

・確変が起こるまでたくさんの施策を打つ
・確変が起こったら、数字でハロー効果を狙う

です。確変は確率変動で、一発当てる必要があります。

僕の場合だと、最初に1万RTされたアプリ開発から確変して、その後各編中にもう一度5万RTしたアプリをバズらせてからは錯覚資産を獲得した感があります。確変以降はフォロワーの数字がハロー効果を読んでいる気がするので、体感的にも非常に納得できる理論でした。

◯統計学者でも誤る「少数の法則」


統計学で、大数の法則という理論があります。

例えば、サイコロを1回降った時に1が出る確率は1/6です。これは、サイコロを何千回も振って数えてみると、だいたい1/6の確率に落ち着きますよ、試行回数を大きくしていけば理論的には1/6になりますという理論で、試行回数を増やせば増やすほど確率は安定してくるよという理論です。

しかし、少ないサンプルで結論づけるとどうなるでしょう。1回だけサイコロを振ってたまたま6がでたら100%となります。「1回サイコロを振った時に、6が出る確率は100%です!」と結論づけるのがなんとなくおかしいことは、なんとなくおかしいですよね。

一部のサンプルだけで一般化してしまう人間の法則をこの本では少数の法則と説明しています。

この少数の法則で人は人間を評価してしまいがちで、「人間の直感は大きなセキュリティホールですよ!」と主張されていて、とても面白いなと思いました。例えばさっきの話だと、「あの起業家は一度サービスを成功させているから次のサービスも成功する」みたいな考え方ですね。

◯最後に

錯覚資産で世界を捉えると、僕の体験からしても非常に整合性があって面白い概念でした。錯覚資産を蓄積して、1つの圧倒的な数値でハロー効果を狙うのは、錯覚資産を増やすうえで非常に効果的かと思います。

興味を持った方は、ぜひこちらから読んでみてください!


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Dai

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コメント2件

僕もこの本を読みましたが、とてもいいまとめだと思いました。ブログが3週間で5000PVになったので、それを利用してnoteを書いたりしています。
> 学歴や職歴、ポジションというハリボテ この部分、いままでは「外形的評価」などと急場しのぎで使っていましたが(外形標準課税などのとりあえず周りの人が点数つけられるスペックみたいに使われるので)、これからは「ハリボテ」も使いながら、錯覚資産について触れてみようと思います。
Daiさんの着眼点は複雑でどこに着目したのか瞬時に追いつけないことも、普通の人が気軽に理解できる言葉や言い回しで身近な目線に落とし込んでくれるの、いつも素敵だなって思ってます☆
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