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魔法使いの弟子

むかしむかし、あるところに、魔法使いの弟子が住んでいました。弟子はとてもやんちゃで、いつも魔法使いの先生に怒られていました。ある日、弟子は先生が留守にしている間に、禁断の魔法の本をこっそり読みました。本には、人や動物や物を自由に変えることができる魔法が書いてありました。弟子はこの魔法を試してみたくてたまりませんでした。

弟子はまず、自分の髪の色を青に変えてみました。すると、髪が青くなりました。弟子は喜んで、次に自分の目の色を赤に変えてみました。すると、目が赤くなりました。弟子はますます楽しくなって、次に自分の手足を鳥の羽に変えてみました。すると、手足が羽になりました。弟子は大喜びで、窓から飛び出して、空を飛びました。

弟子は空を飛んでいると、森の中に美しいお姫様がいるのを見つけました。お姫様は魔法使いの先生の娘でした。弟子はお姫様に一目惚れして、お姫様に近づいてみました。しかし、お姫様は弟子の姿を見ると、驚いて叫びました。弟子はお姫様を驚かせてしまったことに気づいて、すぐに自分の姿を元に戻そうとしました。しかし、どうやっても戻りませんでした。弟子は本に書いてあったことを思い出しました。本には、この魔法は一度しか使えないと書いてありました。弟子は自分の愚かさに泣きました。

そのとき、魔法使いの先生が現れました。先生は弟子の姿を見て、怒りました。「お前は何をしたんだ?禁断の魔法を使ったのか?お前はもう弟子ではない。お前はこのまま鳥になって、一生森で暮らすがいい」と言いました。先生はお姫様を連れて、森を出て行きました。弟子は悲しくて、空を飛んで、どこかへ消えていきました。おしまい。

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