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血統別に見るパドック術!!

こんにちは!

今週は全頭考察の替わりに、こちらのテーマで記事を書かせて頂きます!

もし現地に行けるようになりましたらパドックを見て予想する方は多い方と思います。ただ、どこをどう見ればいいの??とか良し悪しの区別がなんとなくしかつかない、、、という方は意外と多いかと勝手に思っています。

正直『馬体の張り』とか『トモがパンとしてきた』などと揶揄されるいわゆる馬体面の見極めは相当難しいと思いますし、同じ馬でも前走までとの比較が必要になる点も多いです。馬体を次走まで覚えておく必要がありますしね。

なので、今回は馬体の話は一度置いといて!
主に気性や性格などのフィルターを通したパドックの見方。また、血統ごとに出やすい『こんな仕草があったら好走のサイン!』みたいなやつをいくつかご紹介できればと思います!😊

それではよろしくお願いします‼️🙏



今回はこんな感じのラインナップで書かせて頂こうと思います!


①精神面は主に2タイプ×2タイプの4タイプ
②集中したステゴ系は注意
③Robertoは前向きでこそ
④クロフネの上級馬は外向的
⑤ダイワメジャーは内向的が⭕️
⑥若いトニービンは集中型を
⑦アーモンドアイは散漫型??



既に『興味ねーよ!!』っていう方はそっ、、と閉じて下さい🤣🤣笑



①精神面は2タイプ×2タイプの4タイプ


これはあくまで私自身、パドックで馬の精神状態を見極める上での大まかな分類になります。もっと細かく分けたい気持ちはあるのですが、、明確化するために今回は以下のような分類を前提とさせて頂きます


✅内向型

ざっくり言うと内気な性格です。笑
このタイプは臆病だったり、周りの流れに敏感な気の小さい子が多い。また、気が煮詰まりやすい子が多いので間隔を空けて、馬の自身の調整のペースを作りやすい環境やローテ方が好走しやすい傾向にあります。レースでも揉まれたり自身が得てしてないペースやコースには滅法弱いです。逆に逃げショックだったり、自分の適性に合ったレースができればパフォーマンス上昇の振り幅がより大きいと言えます。

分かりやすい例ではサートゥルナーリアやカフェファラオ、レシステンシア、ダノンキングリー、ダノンスマッシュ少し遡ればペルシアンナイト、ブエナビスタやアパパネなどはこのタイプに当たります。また、モーリスのように内向的が根底にあり、外向型に変わる事で爆発的に活躍する子も居ます。

見分ける方法としては厩務員さんに甘える仕草だったり、厩務員さんと並ぶかやや後ろを歩くようなタイプ。また、パドックの外側を見る事が多い(観客であったり、花壇などを見てる事が多い)、耳を左右に動かす、尾を仕切りに動かすなどもこのタイプに多い仕草です。





✅外向型

ざっくり言うと明るい子です。笑
このタイプは走ることに対して前向きな子が多く、競い合う事が好きなタイプです。故にテンションが高まってしまう事が多くなるのはデメリットですが、並んだ競り合いに強かったりするのはこのタイプが多いです。また、環境の変化にもへこたれにくい精神力の強さがあります。

分かりやすい例ではアーモンドアイ、コントレイル、アエロリット、アルアイン、キセキ、ラッキーライラック、少し遡ればオルフェーヴルやルーラーシップなど諸刃の剣的な気性の持ち主もこちらに該当します。

仕草としては物見はしてもその見ている対象が対戦する馬であったり(パドックの内側を見てる事が多い)前の馬を抜かしに行くような勢いで歩いてたりする事。並足が早かったり、首の角度が高かったり、首をしっかり使って歩けているなどが挙げられる。




✅集中型

ここから違うベクトルの2タイプの解説。

字の通り、レースに対して集中し前向きな状態で臨んでいることを指しています。この点だけみると外向型に近いタイプです。物見などが少なく無駄な仕草が少ない子を指します。デメリットとしてはその集中がパドックで切れてしまい、レースではプツンと切れる事もある点。

ただ、集中しているか否かなので、レース毎に変わる可能性が高い点は注意。なので、前走以前と比べてどうかの比較も必要になります。

最近では天皇賞春でステッフェリオがそれまでは反対の散漫型に該当していたのですが、集中型に変わったと見受けられ激走を果たしました。逆に函館記念のレイエンダはパドックでは集中して歩けていた為、この集中型に該当しましたがレースでは仕掛けどころ手前で止めるような感じになってしまいました。





✅散漫型

こちらはレースに向けて意識が向いてないタイプが該当します。これだけ聞くとデメリットしか無さそうですが、中には力まずに良い意味で鈍感に歩けているタイプもこちらに該当します。このタイプは騎手が乗るときや返し馬に出た時に良いスイッチングができるかどうかも見たいですね。

中にはレース直前でスイッチが入るアーモンドアイやブエナビスタのようなタイプもパドックではこちらに該当する事が多かったです。

もちろん、テンションが高くてレースどころでないというような馬もこちらに当たります。






②集中したステゴ系は注意


さて、ここからは血統別に好走する時のパドックの仕草やタイプで判別しやすく傾向がはっきりしている例をいくつか挙げていきたいと思います‼️

まずはステイゴールド系から。
前述した集中型の例としてあげたステッフェリオがまさにそれです。ステイゴールドやこの後継の子達は気性が荒くなりがちなのは有名な話です。ただ、走ることに対して前向きという意味ではこれがプラスの要素になります。元来、若駒の頃は散漫型の仕草を見せる事が多くレースで力を出せない事が多いですが、使っていくことに集中できるようになります。

ただ、注意したいのは一度集中型に移行してもレース毎に散漫型に移り変わりやすいのもこの血統の特徴。また、基本外向型が多い血統ですが、内向型の仕草を見せはじめた時は走り時で無い可能性が高いです。


🔵物見をしていたステゴ系が物見をしなくなったら激走のサイン!
🔴首が下がって来たり、パドックの外を仕切りに見る仕草が増えたら凡走の可能性が








③Robertoは前向きでこそ

Roberto系も気性が荒めで前向きな子が多い系統です。Robertoとというとスタミナが豊富でパワーもある系統で、スピードがやや欠けてしまっている分、一般には距離を延長してパフォーマンスを上げる事が多いです。

ただ、元々スピードが欠けてる分走ることに前向きでない個体は前半の追走の次点で苦しんでしまう傾向にあります。なので外向型もしくは集中型に該当し前向きな所を見せている馬が追走の面をクリアできると言う流れです。

また、前向きが故に折り合いがつきにくい子も居ますが距離を短縮する事でクリアするケースも多々あります。ただ、その短縮も前向きな所を見せていないとクリアするのは難しいのがこの血統の特徴です。


🔵首をよく使って歩けている子、並足が早めの子を特に評価。厩務員さんより前に出てたりしても⭕️
🔴ダラダラ歩いてるタイプはズルさを見せる可能性が高いので注意







④クロフネの上級馬は外向型

クロフネ産駒の特徴と言えば持続的なスピード。特に先行してのスピードの持続力には定評があります。ストライドが広い馬が多い事もあり急加速ができる切れる脚があるタイプは少ないですが一度スピードに乗ると落ちにくいのが特徴です。

その特徴故に、逃げたり、外を回して捲り上がるなど脚を使う競馬をする事が多い。また、同産駒の馬はその、脚質故に僅差の競馬をする事が多い。そうなると前述した外向型の競り合う事が大好きなタイプが脚質とも相性が良い。

特に上級クラスになるほど力量差が少なくなる場合が多い為、そうなった時に外向的な子であれば多少苦しくなるレースでも力を出してくれる傾向にあります。

アエロリットやクラリティスカイなどはまさに典型的なこのタイプに当たります。


🔵前の馬を追っかけるような勢いで歩いてる子を評価したい。また、他馬を睨むように見つめるのも闘争心の証拠!
🔴特に牝馬では厩務員さんに甘える仕草を見せるタイプも多い為、その仕草を見せる子は十分に査収したい






⑤ダイワメジャーは内向的が⭕️

ダイワメジャー産駒とその後継も前述のクロフネ同様に先行して押し切るなど、スピードの持続力に富んだタイプが多い血統です。

ただ、この産駒に関しては元来トモの力が強い事が多くテンと前半のスピードに優れた子が多い故に、前向きすぎる子は制御が効かなくなりオーバーペースで自滅してしまう事が見受けられる。

その為、抑えがきくタイプとして内向的な面を見せる素直な子の方がダイワメジャー産駒は出世する事が多い。また、Mill Reefを内包するなどで差しに回れるタイプのダイワメジャー産駒も抑えが効く内向型である方が評価はしやすいがやはり内向型の特徴として揉まれ弱さは挙げられる為、外枠や下げた際にも差し届くような展開は欲しい。

レシステンシアやシゲルピンクダイヤ、カレンブラックヒルなどは典型の内向型に当たります。逆にボンセルヴィーソやナックビーナスのように外向型の面を見せる馬は距離短縮や短距離のカテゴリーでマッチするタイプが多いので見極めたい点。


🔵特に先行するタイプは落ち着きを見せて並足が一定のタイプが買い。パドックで物見が多い子も同産駒ならそんなに気にしないでも⭕️
🔴内向型の仕草でも、首を下げて歩くタイプはこの産駒では特にマイナス




⑥若いトニービンは集中型を

トニービンを持ってる馬だとハーツクライやジャングルポケットなどが有名ですが、この血統は早期ではトモに緩さがあって追走に苦しみ勝ちきれない事は有名な話ですが、、、

その追走の苦しみを解消するためにも最低限、集中して走る事で追走を促すと言った魂胆です。

特に2.3歳時での一勝クラスやOPクラスなどの上級条件ではペースが急激に早くなる事もあるため、レースで気を抜かないタイプを特に評価したい。2.3歳時では気性的に幼い子も多く、そういった面でも散漫型の仕草が見受けられる子は完成して勝ち切る前に未勝利戦が終わってしまうと言う事も十分にありえる。


🔵物見が少なく、常に前の馬を見ながら歩いてるような馬が⭕️
🔴物見が多い馬は△、外向型の仕草であるパドックの内側(他馬)を見る事が多いタイプもこの系統では評価しにくい







⑦アーモンドアイは散漫型??

ここまでの話をしていると集中型や外向型が前向きな面を見せて良いんだ、と思われる方もいるかもしれませんが、、、

ちらっと前述したようにパドックでは気が入ってなさそうな散漫型の仕草を見せる馬。例にはアーモンドアイやブエナビスタなどを挙げましたが、そういった馬たちのように直前でスイッチが入るタイプもいます。むしろパドックの時点で散漫型の仕草を見せている馬は『力の抜き所』を分かってる頭の良い馬とも取れますので、こういう馬こそ、それまでのパドックがどうだったかや返し馬にも注視する事で散漫型の中の良し悪しが分かるかと思います。

ただ、散漫型の中でも個人的には物見が多いタイプでかつ内向型の周りを仕切りに気にしてしまうタイプはあまり評価をしたく無いですね、、💧






本日は以上になります!

まとめると、馬体なんか見れなくても(見れる事に越した事はありませんが😅)パドックで良し悪しを判別できる要素は多々あるという事が伝われば良いと思っております!

正直、画像や動画などがあった方が伝わりやすい内容である事は重々承知しております、、、💧なので、またどこかで解説などさせて頂けたらと思います。『この血統のパドックの特徴が知りたい』などのリクエストも頂けたら嬉しいです😊

本日は最後までお付き合いのほど、ありがとうございました‼️



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