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五行易・断易のヒント集④

※過去のTwitterへの五行易に関する投稿をまとめてみました。大体時系列なので内容はバラバラですが、参考になることは多いと思います。


・私は普段五行易で占った時、問いを発した時に周囲で突然起きる出来事は無視しません。なぜなら、卜占は元々偶然性を使って占うものであり、偶然周りで起こる現象は占う内容に関係してくるからです。なので、占った卦を記録する時に何か突発的な現象が起きたら、それも記録しておくようにして下さい。その時は理解出来なくても、後で見返した時に分かる場合がありますし、実例を積み重ねていけばどれぐらいの現象であれば吉凶に関わってくるのか判断出来るようになります。


・外応は強弱があります。例えば、何か問い持った時にうっかりして皿を落としたとします。この時点で悪い外応ですが、皿が割れなければ凶の意味は弱くなり、割れてしまえば凶の意味が強まります。


・何も問いを持っていない時でも、普通では起きないような現象が突発的に起きれば、何かが起きる前兆でこれも外応になります。ある女性は外出時に自転車に乗ろうとしたら、何故だかハンドルの左側についたベルの上半分だけ外れていました。当日夜、左耳穴に違和感を覚え確認してみると少量の出血がありました。翌日病院で診察を受けたら軽い外耳炎だということでした。多分、ベルの上半分がそのまま紛失していれば、症状が重くなったでしょう。今回はベルが外れていたが、カゴに誰かが親切に入れてくれており紛失していませんでした。またベルは音に関するもので、人体に対応させると耳を連想させます。自転車の前方部分は頭側になりますから、これらの情報を合わせると耳関係になります。ベルは左側についていたので、左耳になります。


・外応のヒント
問いを思ったり何か話題になった場合、近くにいる人が何気なく発した言葉は重要。恋愛・商売・仕事などの問いや話題であれば、「いいね」「やった」「楽しい」「嬉しい」などの言葉が聞きこえれば吉。反対に「ダメ」「残念」「やめる」「バカ」「いや」の言葉が聞こえれば凶。

外出しようとする時に、突然何かを落として壊したり、持っていく物が見当たらなかったり、具合が悪くなったり、天気が悪くなったり、服がドアに引っかかったり、何かの邪魔が入ったりすれば、不順で上手くいかない外応になる。

外応は目と耳と心の三つの要がある。目は視覚であり、周りの物事を観察すること。耳は聴覚であり、周りの声や音を注意深く聞くこと。心は感覚・思考であり、目に見えた物事と耳に入った音を分析して、物事同士のつながりを見つけて吉凶判断すること。ただし、怒っていたり、落ち込んでいたり、不安だったりして、精神状態が良くなければ、思考が混乱し間違った判断をしやすくなる。まず自分の心を静めて落ち着いた状態になるのが重要。

何か問い持ったり、考えていたり、話題になっている場合に、
①一番身近なもの、先に見えたもの、聞こえたものを優先する
②それを見たり聞こえたりした瞬間の心に湧いてきた感覚(快・不快)を大事にする
③知りたい物事との関連性を見つけて判断する

・丸いもの、美しいもの、完璧なものなどを見れば上手くいく
・壊れたもの、汚いもの、曲がったものを見れば上手くいかない



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22日の天気予報で、この土日(23、24日)に東京に雪が降る可能性があると言っていました。なので『この土日に雪が降るか?』と占い、天水訟が風沢中孚に変わる卦を得ました。

雪なので父母を用神とします。父母は初爻にあり発動して一見雪が降りそうです。しかし、月日からの助けは無く、変爻が火の五行に変わり、世爻の兄弟も発動して、父母寅木のエネルギーを漏らして弱くなります。ということは、雪が降る可能性は低くなります。じゃあ、なぜ雪が降らないのに父母が発動しているのでしょうか?
父母は雨の意味もありますから、父母が弱い→雪ではなく雨、父母が発動する→雨は降る、というのを卦は表現しているわけです。また23日は未日、24日は申日で父母を弱くする地支であり、この面からも雪が降る可能性が低いと判断出来ます。


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ある日、パソコン起動中に画面が真っ暗になり、マウスカーソルのみしか表示されません。あまりにもその状態が長いので『パソコンは壊れたのか?』と占い、離為火が山火賁に変わる卦を得ました。

パソコンが正常に動作するかどうかの用神は基本的に父母です。何故なら父母には情報・映像・プログラムなどの意味があり、弱ければ正常にパソコンが作動しないためです。

父母卯木は初爻にあり、月が丑土で日は午火で助けがありません。でも、丑土は湿った土で木を少しだけ強めます。
忌神である妻財酉金が独発しています。初爻はスタートの意味になり、父母を剋して起動時に問題が出ました。

しかし、妻財酉金は父母卯木を冲するために父母が暗動します。妻財は回頭生になりますが、空亡に変わって力が弱くなって有利です。病気占いでは新病が六冲卦なら病気は治りやすいです。そのルールを応用すれば、これは一時的な不調でありパソコンは壊れていません。結果ですが、そのまま3分ぐらい放置していたら画面が表示されて問題無く使えました。



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去年、安倍首相の後は誰が総理になるか?という問いで、一つの卦で占いました。五行易を知っている方なら分かるかと思いますが、一つの卦だけで沢山の候補者の中から誰が総理を選ぶのは難しいです。普通は各候補者ごとに一つずつ立卦して、その中から選んで行きます。

私はその一つの卦を見ても、誰が総理になるか判断がつきませんでした。なので、外応に頼ることにしました。何かヒントがないかと思いTwitterを見ると、あるニュースで総裁選の各候補者が出ている写真が目に留まりました。

その画像を良く見ると、菅義偉官房長官の『偉』の漢字がやや大きく上にあがっているように見えます。「偉」は文字通り偉い意味で、上に上がっているのは地位が上がることを表します。それに気づいた私は「これは菅官房長官が総裁選に勝つ」と確信しました。


・外応のヒント
何か話題になっている時や考えている時に、シャープペンや鉛筆の芯が折れた、木の枝が折れた、紐や糸が切れた、輪ゴムが切れたなどの現象が起きる場合には、繋がっていたものが折れる・切れるという意味で、別れ・挫折・失敗・不和などを表しやすい。

何か話題になっている時や考えている時に、タバコを吸おうとしたら空、ライターの火がつかない、皿から何か食べ物を取ろうとしたら空、トイレットペーパーが切れる、バッテリーがない・・などの現象が起きれば、基本的には物事が終わることを意味するので、中々上手く行かない外応を表す

何か話題になっている時や考えている時に、ポケットから何か落ちた、手が滑って物を落とした、葉っぱや枝が落ちてきた、何か落ちるものが見えた・・などの現象が起きれば失敗する外応。株の話題なら価格が下がる、仕事なら降職・離職。紙が落ちれば契約や試験がダメになりやすい。

何か話題になっている時や考えている時に、書類・財布・必要品などを忘れてしまった場合は、何かが欠けていることで準備不足や不順などを表します。

何か話題になっている時や考えている時に、障害物に出会う・渋滞になる・通行止めになる・混雑している・坂のある場所に来る・道に問題があり遠回りする・飲食している時にむせる、などの現象が起きた場合には、不順・時間がかかる・予定が伸びる・困難などを表す。

何か話題になっている時や考えている時に、突然連絡が入る、誰かに話題を遮られる、騒音やびっくりする音や不快な音が聞こえるなどの現象があれば、邪魔されたり妨害されたりして上手くいかない外応。逆に好きな音楽や気持ちの良くなる音楽が流れてくれば良い外応。

自分が病気やトラブルなど困って悩んでいる時、救急車・パトカー・消防車・タクシーなどを見かけたら協力者の意味になり良い方向に変わる外応。なぜなら、それらの車は困った人を助けるものだからである。しかし、自分が悪い事をしていたなら逆に良くない外応になる。

何かのことを決めようとする時、泣き声・罵声・うるさい声・口喧嘩・悪口が聞こえて来れば、口論・不和・訴訟・別れる・上手くいかない外応。逆に褒める言葉・歓喜の声・拍手の音などは良い外応になる。

何か話題になっている時や考えている時に、コップや皿が割れる、道具が壊れる、タイヤがパンクする、服が破れるなどの現象が起きれば、損、別れ、落選、分裂の外応になる。

立卦した時に何らかの外応が起きれば、実際に卦の六親に組み合わせて見ることができます。例えばコップを倒して水がこぼれる→妻財に不利、子供が泣く→子孫に不利、男性が怒る→官鬼に不利、言い争いの声が聞こえる→兄弟に有利、紙や袋を破く→父母に不利などです。


・五行易を上達する為には、正しく用神を選定すること、四処(ししょ)を理解することが重要。
※四処→用神の強さを決定する四つの要素。①月建からの生剋冲合②日辰からの生剋冲合③卦中の動爻の生剋冲合④化爻から本爻への生剋冲合



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今週の日曜日、横浜中華街の媽祖廟でおみくじを引いてきました。内容は悪くなかったのですが、ビックリしたのは酉と戌の日がキーワードだと書いてあったことです。実はおみくじを引いた日はちょうど戌日で時刻も酉刻であり、今年の年運改善策にも酉と戌が絡んでいたのです。年運では応爻(他人、他所)が忌神だったのですが、おみくじでは外出や移動や転居はすべて良くないと書いてあり、この内容も一致していました。でも、神仏や占いに頼っても効果がないので自力でやれ、と書いてあったのは笑ってしまいましたが。

日曜日に横浜媽祖廟に行って来たせいか、今日の夢の中で媽祖様が出てきました。状況ははっきりとは覚えていませんが、私が地上で非常に苦しんでいる時に上空から媽祖様が現れて、私の身体ごと抱えて救い上げてくれたのです。で、あらかじめ占っていた今日の日運にもその情報が表れていました。

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雷地豫が火水未済に変わる卦です。世爻は初爻で内卦も坤で地上の意味になります。螣蛇は夢で三爻はベッドの爻位で玄武があり夜関係で、三爻の卯木は世爻を剋する五行で夢見が悪い暗示です。世爻は月に剋されて、螣蛇+空亡は不安を意味して苦しんでることです。しかし、六爻は天で戌土も天で妻財は女性で、これは媽祖様を表します。同じ五行である他の妻財も媽祖様の意味になり、二爻の子孫巳火は世爻の原神でこれも妻財に変わり、世爻を生じて助けます。また、日も丑土であり世爻の未土と冲する十二支で、空亡が明けて不安を解消する意味になり良いことです。以上のことから媽祖様は私にとって良い影響を与えたのだと判断出来ます。


・朱雀が臨んだ爻位の五行が火になった場合には、火+火で火の象意が強くなる。青竜+木の五行なら木の象意、勾陳+土の五行なら土の象意、白虎+金の五行なら金の象意、玄武+水の五行なら水の象意が強くなる。ちなみに六獣(六神)は外面で、爻位の五行は内面を表しやすい。


・五行易での改善のコツ
強い十二支と真正面から戦ってはダメ。なるべく強いヤツのエネルギーを利用する方向でやる。

用神に根が無く弱い場合には、長生の十二支を使えば効果的な場合がある。火なら寅、木なら亥、水なら申が長生である。しかし、金は巳で剋され土は申で漏らされるので余り効果的ではない。

卦に現れている十二支が元から弱い場合には、その十二支を改善に使っても効果が無いことが多い。



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ある日の日運を占ったら、五爻が戌土で暗動して世爻の卯木と相合していました。五爻は道の爻位で螣蛇は意外なことで原神を剋して、何か外で意外な出来事や邪魔な出来事があるのでは?と考えました。
申刻に出かけると途中の家に犬が柵越しに座っており、気になったので視線を向けると、犬がびっくりしたのか威嚇して来ました。あまり刺激してもいけないなと思って、視線をそらしてそのまま歩こうとした時に急に左足の付け根に激痛が走りました。
何とか歩けましたが、「そう言えば戌が暗動してたな」と思い出して笑ってしまいました。でも、しばらくしても痛みが引かないのでさすがに心配になり「この痛みは治るか?」とスマホで立卦して見ました。

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世爻を用神とします。世爻は月の寅木に冲され月破になっています。木は痛みで三爻は腰や股の爻位になり、ちゃんと問いは反映されています。日の生じられて強いので大したことにはなりません。五爻の父母巳火が独発して世爻を剋していますが、金の長生で世爻の申金と相合して月破を解いています。
となると、独発の場合には相冲相合や十二運が優先になりますから、相合+長生で良いことです。また変卦が六冲卦になるのも新病の場合には吉になるので、すぐに治ると判断しました。結果は占ってから15分ほど歩いたら痛みは無くなりました。
ちなみにその日の亥刻に福島県沖に震度6強の地震があり、その影響で住んでいる場所も震度3で揺れました。卦を見返すと戌土が日の辰土に冲されて暗動して、同じく土の六獣(神)の螣蛇が臨み、螣蛇は変異や地震の意味もあり、六爻(遠く)+応爻(他所)を剋して、遠くで地震が起きるとも解釈出来ます。


・五行易での改善のコツ
問いの内容や期間にもよるが、一旦改善を始めたら信じて使い続けたほうが良い。途中で疑いを持つと効果が半減しやすくなる。また効果が感じられないといってすぐに変えない。なぜなら、人によって効果が出るまでの時間差があるから。

人によって薬の効き方が違うように改善の効果も変わる。使った瞬間から劇的に変わるような場合、じわじわ効く場合、他人の行動が変わる場合、自分の行動や受け取り方が変わる場合、少し不運なことが起こってから良くなる場合、まったく効果がない場合など。日運などの短いスパンの改善ならその日が終われば改善物を外すが、長期的な改善の場合には例え効果が感じなかったとしてもすぐに外してはダメ。一旦改善し始めたら最低3ヶ月以上使ったほうが良い。今は効果が自覚できないが、意外と違う効き方をしている可能性がある。


・十二支の相冲関係では用神が月に冲されるのは良い意味を持たないが、日に冲されるのは良い場合と悪い意味がある。日に冲される側が強ければ刺激されてもっと強くなり、反対に弱ければ攻撃されてもっと弱くなる。例えば静かで強い爻が日に冲されれば、暗動(あんどう)して他の爻に影響を与えられる。暗動は暗中に動くことで、恋愛運で世爻(他の爻でも)が暗動して用神を生じていた場合には、本人が相手を心から愛している、密かに愛しているという意味になる。強い動爻が日に冲されれば、もっと動きは激しくなり他の爻に作用するスピードが早くなりやすい。


・十二支の相合関係は、用神が月から相合されれば基本的には強くなる(五行によるが)。日に相合されれば邪魔、動きが取れないなどの意味になる(これも五行によるが)。例えば動爻が日から相合されるなら、日の十二支から引っ張られて動きたいけど動けない矛盾した状態を表しやすい。例えば、恋愛運で用神が相合するなら何かが邪魔している。とくに日を六親に変換して、妻財や官鬼や兄弟だったら、彼女、彼氏、ライバルがいる暗示になりやすい。


・三合局は長生、墓の地支に助けられて帝旺の地支が強くなることだが、恋愛、結婚占の場合に凶になる可能性がある。なぜなら動爻自体に心変わり、状況の変化の意味があるから。特に妻財、官鬼が外卦で三合局になっている場合には要注意。外卦は外、三合局は集まる、集合、連合の意味があるので、外で相手は非常にモテること(異性が集まってきやすい)を表し、心変わりしやすくなる。世爻を生じれば吉だが、応爻を生じたら凶になる。


・用神が動爻で応爻を生じる場合を『無情』という。他人に興味が向く意味になるので、いくら用神が強くて発動しても凶になりやすい。発動しない場合には無情にならない。発動して応爻を生じてしまえば、他人、他所に移動してしまう、奪われてしまう暗示で出世運、金運、恋愛運、試験運なども基本的に凶。


・私のブログの64卦シリーズを読んでいる人ならわかると思いますが、用神の強さに関わりなく不利な組み合わせの卦というものがあります。卦の格(地位、身分)の違いと言いましょうか(泣)。これを知っているのと知っていないのとでは雲泥の差です。恋愛運ならこの組み合わせが良い・悪い、仕事運ならこの組み合わせが良い・悪いなど歴然たる差があります。これはしょうがないです。それがないと運が悪い状態を表現できないからです。悪い運を請け負っている人がいるから、運が良い人もいるようなものです。しかし占う内容によっては、悪い組み合わせの卦が吉になる場合もあるので油断できません。


・進神は進む、退陣は退くの意味がある。用神が進神の場合、結婚する前なら恋愛が発展するということで吉。退陣なら去っていくということで凶。別れたり、離婚したあと(いわゆる復縁)に占えば、意味が逆になる。進神なら去っていくという意味になり凶。退陣なら戻ってくるという意味になり吉。


・十二運の墓は意味が多い(中に入れる、管理、コントロール、埋没、夢中、悩む、ダメになる、動けないなど)吉凶も左右するし、象意を表すことも多い。例えば、官鬼の墓であれば、管理者、上司、お墓などの意味になるし、妻財の墓ならお金を管理する場所(銀行など)、投資先、食堂などの意味を表す。墓の意味はこれらのようなストレートな考え方もあるが、特殊な場合もある。例えばリストラの問題に悩んでいたならば、忌神(子孫)の墓は人事部の場合もありえる。なぜなら、子孫の墓なので人事をコントロールしている意味になるから。


・妻財は病気占いでは血液の意味があるが、原神である子孫は血(妻財)を生じるもの、つまり血管や造血作用のある場所になる。妻財を料理と考えれば子孫は調理人の意味にもなる。このような考え方を深めていけば、六親がどんなことを伝えているか具体的に分かるようになってくる。


・酷く心配している時に占ったなら、子孫が用神になることがある。官鬼は悩み、心配の意味で、子孫は嬉しい、安心の意味になるから。子孫が強くて官鬼が弱ければ悩みや心配が解消されやすい。しかし、酷く心配している状態は主観的なものなので線引きが難しい。


・五行易では世爻に何の六親が入るか、六獣に何の配置されるかで、自分が体験する運の雰囲気が変わります。例えば、瞑想しようと思っている日の日運で世爻に官鬼が入れば、雑念が増えて落ち着きがなくなります。よって、あまり瞑想は捗らないです。ただし、これが仕事の面からみればよいことになります。世爻に官鬼があれば仕事をコントロールしやすいからです。これによって何がわかるかといえば、自分の手元にあるということで、自分が好き勝手にできる要素が多くなるからです。


・五行易は一応のルールは使いますが、東洋思想なので理屈を積み重ねていけば、できるようになるとは限りません。結局、最後は各個人の体験で理解するしかないのです。これは悟りへの修行と似ているのかもしれません。東洋思想はプロセスではなく結果重視です。占った卦と結果が合わない場合は、卦が間違っているわけではなくて、自分が間違っている可能性が高いです。


・五行易は確かに難しいですけど、そんなに悲観する必要はありません。行き詰まった時には陰陽の考えに立ち返ることです。陰陽があるからこそ吉凶があるからです。基本に立ち還れば案外わかることは多いです。原因があって結果がある・・これはブッダの言葉ですが、普通は原因の世界なんて見れませんよね、それを可視化出来るツールを先人たちが作ってくれたわけですから、それを諦めるなんてもったいないです。ちなみに五行易の観点から考えれば、結果があって原因があるという認識も成り立ちます。だって、あらかじめ結果が決まってないと占いが当たるわけないじゃないですか。


・恋愛運では女性が占えば用神は官鬼です。官鬼は仕事も表すので、なるべく恋愛運と仕事運は別の卦を立てて吉凶を判断したほうが良いです。なぜなら、相談者の運によって仕事運は良いが恋愛運は悪い、恋愛運は良いが仕事運は悪いなどのパターンがあるからです。男性の場合には恋愛運と金運が妻財になりますので、これも一つの卦から金運と恋愛運を同時に吉凶を判断することは難しいです。詳しく知りたかったら別々に占った方が良いでしょう。


・六獣(六神)は基本的には物事の表面的な性質を表します。これは五行の性質を六種類の獣(神)に当てはめたものであり、うまく使えば恋愛運などで自分や相手の行動や考え方を読み取ることができます。プラスの意味で捉えればもちろん良い意味で解釈できますが、マイナスの意味もあります。

・青龍 = 優雅、優しい、嬉しい、快楽→依存症になりやすい
・朱雀 = 喋る、笑う、楽しい→口論になりやすい
・勾陳 =包容力、余裕、安定→なまけものになりやすい
・螣蛇 = 繊細、特殊性、意外性→不安定になりやすい
・白虎 = 勢いが良い、決断力、行動力→怪我をしやすい
・玄武 = 知的、臨機応変、性的魅力→まわりに流されやすい

六獣が表す性質がマイナス面で現れると、上記のような意味に変化します。どんなものにも陰陽の性質がありますから、どんな人でも長所があれば短所もあるということです。相手と長く付き合っていけば相手の短所が見えてくるのは当然ですが、これらのことが理解できていれば、不満に思ったり、怒ったりして相手を変えようとすることがムダだと分かります。だって長所も短所も表裏一体ですから。


・伏神は隠れている、見えていない、まだ起こっていない、などの状態を表しますが、伏神自体が冲されたり、飛神が冲されたりすれば、表に出てきます(見えないところから現象化する)。特に伏神が強い場合には、各爻に影響を与えますので注意が必要です。どのように影響があるかといえば、例えば、強い妻財が日に冲されればお金が入る、彼女が新しく出来るなどです。父母なら荷物が来る、知らせが入るとかです。ただし、各爻に対して相生か相剋で現象化するパターンが違ってきます。相生は優しい感じで現れ、相剋は強引で突然な感じです。


・五行易で改善をうまくやろうと思ったら、十二支の性質に対する深い理解は必要です。五行の性質でも大まかには改善できますが、ピンポイントで効果を出したいのであれば、基本は十二支で改善を考えるようにしてください。なぜなら十二支の独特の働きである相冲、相合が改善の鍵になることが多いからです。マニアックになってくれば三合局、十二運の長生、墓、絶などの要素を利用したり、置いたほうがいいのか、持ち歩いたほうがいいのかを考慮に入れて選んでいきます。もっとマニアックになれば日常のあらゆるものを使って、十二支に相当する改善物を作っていきます。


・五行易(断易、六爻占術)などの中国占術を勉強していくと、ルールの矛盾の多さに辟易します。覚えれば覚えるほど混乱して理論的に考えれば考えるほどパニックになります。八卦(巽の五行は木だが、十二支では辰巳が配置されているなど)とか十二支(丑土は金を生じるが墓に入れて弱めるなど)とか。そういう場合は複数のルール情報は無視して、一つ一つ丁寧に読み取っていくようにしてください。卦の組み合わせには限度がありますから、何から何まで全部意味があるということはありません。重要なところだけ(用神関連、動爻関連)注視してあとの情報は捨ててください。初心者が判断する時のポイントは「情報を捨てる」「適度に手を抜く」「深く考えない」です。


・五行易には本物の用神と偽物の用神がいます。例えば進学占い、試験占い、官鬼は本物の用神で父母は偽物の用神です。家を売ったり、買ったり、借りたりする場合は父母は本物の用神で妻財は偽物の用神です。郵便物占いは父母は本物の用神で妻財は偽物の用神です。車や服や傘の紛失は父母は本物の用神で妻財は偽物の用神です。夫の兄弟を占う場合、官鬼は本物の用神で兄弟は偽物の用神になります。これらのことから、用神は画一的ではなく変わる可能性があるということです。実際、この偽物の用神をうまく読み取れず吉凶を外すことは多々あります。


・五行易は生きています。何故なら毎回毎回の卦の表現が違うからです。これは話し言葉と考えてもらえばわかりやすいと思います。言葉を使うときには、状況によっていろんな喋り方をしますよね。普段は落ち着いた喋り方でも、緊急時は大声になったり、ジェスチャーを交えたりするでしょう?それと同じで卦も伝え方が状況によって変わるのです。卦から正しく吉凶を導き出すには、柔軟性のある見方が必要になってきます。マニュアル的な見方に慣れてしまうと的中率がかなり下がるので要注意です。


・学ぶのが苦痛だった五行易が急に面白くなってきたのは、改善法を使い始めてからでした。卦を読んで判断するだけでは、ほとんどがネガティブな内容(陰)になりがちで希望(陽)がないからです。ある程度改善出来るかも・・って思えればやる気も出てきますよね。なので、私の場合には象意や応期をある程度判断できるようになる前に、改善法を覚えるほうが早かったです。なぜかといえば、五行易の改善法は十二支を良く使うからです。良く使うということは、卦を見て良く考えるようになるということです。


・運を良くする行動というのがあります。例えば五行易で日運を占ったとします。官鬼が自分にとって有利な五行なら、夫と彼氏と関わったり、仕事に集中すれば運が良くなります。父母なら親と関わったり、本を読むなどです。子孫なら子供と関わったり、趣味を楽しむなどです。妻財なら妻や彼女と関わったり、お金や食事関係の事柄をすればいいです。兄弟なら兄弟姉妹と関わったり、トレーニングをしたりするなどです。応爻が有利な五行なら積極的に他人と会う、出かけるなどです。これらのことを逆に考えれば、不利な五行の事柄はなるべく避けた方が良いことになります。





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