うつ病でまた休職した(今度は6ヶ月)

 タイトルの通りである。そうとしか言いようがない。
 前回の休職でも書いたnoteだから、今回も書いておかなければならないと思った。それだけのことだ。これもひとつの人生の記録として、書きつけておくことにする。

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 前回の記事でも復帰3週間で早くも体調がよくないと書いたところだが、絶望感たっぷりの復帰初日以降、僕の体調は確実に少しずつ悪くなっていった。
 復帰のタイミングはよかったはずだった。慣れた仕事にシームレスに取りかかることができた。ただ、並行してやらなければならなくなった仕事が予想外に重くて、残業を止められていたこともあってなかなか進められなくなっていた。

 重かった仕事の押しつけられかたがひどかったので、半ば衝動的に転職活動を始めた。とはいえ受けたのは2社だけで、そのうち1社は選考が平日だったので諦めてしまった。休職といっても有休を消化させられていたので、当時僕には有休も残っていなかった。
 もう片方の1社は選考がぽんぽん進み、事実上の最終といわれた面接まで進んだけど、結局はあっけなく切られてしまった。気力が尽きたこともあり、そういう運命なのだと言い聞かせて、転職活動はここで一区切りとした。あの面接でもっといい受け答えができていれば、という白日夢は、いまでもたまに見る。

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 転職活動の終わりに前後して仕事の忙しさが増し始め、残業ができないとも言っていられなくなった。体調が目に見えて悪くなっていったのもこの時期だ。仕事帰りに夜道を歩いていると涙が出てきて止まらなくなったことをいまでもよく覚えているし、夜になるたびにいっぱいいっぱいになって頻繁に親に電話をしてもいた。
 変な言い方になるが、世界が怖くてベッドでよく震えていたように思う。夜寝るときだったり、朝起きてから動き出すまでだったり、土日に至ってはずっと震えているような有り様だった。限界を感じて仕事を欠勤するようになり、朝起きて動けなくて欠勤の電話をしたことも複数回あった。どうしようもない無気力感と希死念慮があった。

 この時期に両親が東京観光に来たが、半分は僕の様子をうかがいにきたのだと思う。ひとり暮らしの家を初めて見せたところまではよかったが、2日間観光に付き合うだけの気力と体力がなく、途中でギブアップしてしまった。このときはどうしようもなく情けなくて、ひとりで家に帰って、鼻が詰まるくらい泣いた。
 おそらく仕事のストレスから、上半身にひどい発疹が出てしまったこともあった。見た目が悪いくらいで実害はなかったが、これを医者に薬疹だと診断されてしまい、薬を1種類減らされてしまったこともマイナスに働いた。

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 そこからはもう坂を転げ落ちるしかなかった。調子が悪すぎて何がなんだかわからなくなっていた。混乱のなかで、これはもう会社を辞めるしかない、と決断したこともあった。両親に伝え、上司にも申し出るところまでいった。しかし結局医者に強く止められてしまい、それに反抗する気力もなく、休職の診断書を持たされ、二度目の休職に入った。
 復職にも転職にも退職にも失敗して、正直疲れ果てていた。一度目の休職のときよりも明らかに体調は悪く、あっという間に実家に帰ってしまった。

 一度目の休職でも10日間と7日間実家に帰ったことはあったが、このときには年末年始を挟んで3週間、さらに翌月にも3週間と、とにかく実家での療養に時間を使った。その甲斐あってか、うつ病と診断されるずっと前から抱えている睡眠障害が残るくらいで、他の症状は気にならなくなるところまで回復した。
 ただしこの睡眠障害がかなりひどくて、この頃にはもうほとんど眠剤が効いておらず眠れないし、寝付いたら寝付いたで過眠で朝は起きられないという日々がずっと続いた。

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 当初定められた休職期間は前回と同じ3ヶ月で、これを満了したら復帰するつもりだった。ただ、医者に強く勧められたことでまた3ヶ月休職期間を伸ばすことになる。体調面は復帰してもなんとかなりそうだったが、睡眠障害がかなりひどく寝起きが正しくできる自信がなかったので、これには正直安心した。
 この期間は人に勧められて写真を撮ったり、図書館に足を運んだり、散歩に出て最寄りのモスの手書き看板を撮影したりしていた。気候がよくなるにつれて体調もよくなっていく感じがあった。人としゃべってなさすぎてまずいと思って、何人か知り合いを訪ねたりもした。

 そんなこんなで6ヶ月が経過した6月17日。僕は二度目の復職をした。
 今日に至るまで約1ヶ月、なんとかやってきたことになる。

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 今回の復職は、前回とは事情が違う。まずは6年やってきた仕事を離れ、別のチームに異動をした。そして、午前中だけの軽減勤務から始まった。いまも15時までの軽減勤務を続けている。
 6ヶ月という休職期間がよかったのか、あるいはこうしていろいろ手を尽くしてもらった甲斐もあってか、いまはベッドで震えることもないし、毎朝ちゃんと会社に身を運べている。

 正直まだ安心はできない。仕事の負荷はほぼゼロといってもいい状態だし、軽減勤務を終えて(8月頭の予定だ)どうなるかといったところだろう。復職の成功は3ヶ月が目安になると聞いたことがある。確かに僕は前回その3ヶ月を超えることができなかった。
 少しだけ余裕が出てくると、僕がやるはずだったのに休職と異動でできなくなった仕事が目に入ってきてつらくなることもある。そんなことも含めて、どうしてもマイナス思考にとらわれて、精神状態がエアポケットに入ってしまうこともある。

 うつ病のせいなのか、もともと僕がそうだったのかは、わからない。ただひとつ言えるのは、うつ病になる前に時間を巻き戻すことはできないということである。いまの僕はいまの僕で、なんとかしていくしかない。

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 いまの僕は、こんな感じだ。

 前回の記事よりずっと、記録としての意味合いが強くなったように思う。こんなものを書いて公開して何のつもりかは、今回も自分でもよくわからない。
 ここまで読んでくださった方がもしいるなら、やっぱり僕はそれでじゅうぶんです。

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