今年買ったものいろいろ(2020年)

 ここのところやたら大きめの買い物をしている気がするので、ちょっと書いてみようと思います。今年買ったものと銘打ちましたが、ほとんどここ3か月くらいの話になるような気がします。長いくせに画像のないストイックな記事ですが、部屋が散らかっていて実物を撮ってアップできる場所が見つからないという理由に尽きます。

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■乃木坂46「8th YEAR BIRTHDAY LIVE」4DAYSのチケット
 Yahoo!ショッピングとAmazonの履歴を見てもTwilogを検索しても上半期に買ったものがぜんぜん出てこないので絞り出しました。チケット代で4万弱、往復の新幹線代と4泊分のホテル代(会場はナゴヤドーム)、食費などもろもろでいくら使ったのかは計算していません。日取りは2月21-24日。この翌々日から、コロナであらゆるイベントが完全に止まったという奇跡のタイミングでした(4日間をかけて持ち曲200曲をすべて披露するというライブなので、全日やれないと意味が薄れるというものでもありました)。こういうライブ遠征がなくなったので、下半期になって財布の紐がゆるんでいろいろ買ってきたというところもあると思います。ちなみに、この公演のBlu-rayが年末に届きます。5枚組で3万です(まあBlu-rayは出たらぜんぶ買うので、出費という意識はないのですが)。

■i-Shirt(完全ノーアイロンシャツ)
 アイロンをかけるのはダルい、でもワイシャツごときを毎週クリーニングに出すのももっとダルい(普段はくスラックスは洗濯できるので、クリーニング屋に日常的に行く習慣はない)、というのが数年来の悩みで、形状記憶シャツを買うには買うのですが、結局シワは残るので気になり始めると結局アイロンをかけるハメになっていました。
 そんな折に出会ったのがこのシャツで、柔らかい素材でこれ大丈夫なのかな、とも思いながら買ったんですが、特に困ることも悪目立ちすることもなく(パリッとした感じは言われてみればあまりありませんが、下手くそがアイロンがけしたシャツよりよっぽどマシです)、シワにもまったくならず、結局ワンシーズンで半袖も長袖もぜんぶこれになってしまいました。
 ハンカチもノーアイロンのものにしたので、もう半年くらいアイロンがけをしていません。今後もしないのではないでしょうか。単純に時間が浮くので大勝利なのですが、いかにも独身男性のライフハックという感じがするのが強いていうとちょっといやです(いや、まあそれそのものなんですけど)。

■プライベート・ビエラ(UN-15CTD8)
 チューナーをどこかに設置して、ワイヤレスのモニタに飛ばして家じゅうどこでもテレビが見られます的なやつ。録画機能があり、Blu-rayも見られるモデルで、防水モデルでもあるっぽいんだけど料理はしないし風呂もシャワーですませるので使う機会がなく、よくわかりません。毎年マイナーチェンジしているけどここ2〜3年はそこまで中身が劇的に変わっているわけではないので、カラバリ(黒がよかった)と価格でふたつ型落ちのモデルを買いました。5万くらいでした。ギラギラのグレアパネルなのでアンチグレアフィルムを貼りました。ここ最近マジでアンチグレアフィルムを貼りまくっています。
 風呂でもキッチンでも使わないのに独身の家(大きいテレビもある)でなんでそんなの買ったのという話なんですけど、ベッドから身体を起こす気力と体力がないので、横になった状態でテレビの録画やBlu-rayを見たいなあというのが購入動機でした。このためにわざわざ高さ45cm(ここまで低いものはなかなかない)のサイドテーブルも買いました。目論見はおおむね成功したのですが、購入と前後してなぜか身体を起こす気力と体力がまあまあ回復してしまったので、依存するほど使っているわけではないです。
 モニタ部分は思ったより軽くて取り回しがいいです。Blu-rayをBGVに流しながら作業するのにちょうどよくて、ちゃぶ台やPCのサイドテーブルでも使っています。「録画ができる」ということも大きかったんですけど、毎週録画以外の番組を予約録画するのが面倒で結局あまり使っていません。動作は少々もっさりながら安定していますが、とはいえ無線なのでたまに画像が乱れたり止まったりします。真剣にアイドル番組を見ているのにフリーズしてしまい、結局飛び起きてリビングに行ったということもありました。そういうストレスはあります。
 パソコンやスマホでスマートになんでもできる世の中になったけど、家電がえらいのは動作が安定しているところなので、それが欠けるというのは思ったよりしんどい部分もあります。部屋が狭くても、1台目のテレビとして買うと痛し痒しになるかもしれません。ニッチながら便利にも思えるのに、競合製品は特にないようで、まあその程度のものということしょうか。

■モバイルモニタ EVC-1506
 Amazonと楽天くらいでしか売っていない中国の謎メーカーのモバイルモニタ(15.6インチ)です。USB Type-C・HDMI・MiniDisplayPortと入力系統が多いのと、VESAのネジ穴がついていてモニタアームで設置できる(モバイルモニタのくせにネジ穴がついている製品はあまりない)のが決め手となりポチりました。定価2万のようですが割引があり、レビューを書いたらさらに1000円Amazonギフト券で戻ってきました。
 結論をいうと今年いちばんの買い物だったかもしれません。当初はiMacでも使えるし、在宅勤務のChromebookでも使えるし……という曖昧な気持ちだったのですが、モニタアームで設置してしまうと外すのが大変なので結局iMacに据え付けの縦置きで使っています。生産性が格段に上がりました。フルHDの縦置きというのが、文章を書くときに参考にするサイトを表示させておくのに思った以上にハマりました。この用途であれば別にモバイルモニタである必要はないのですが、コンパクトですしUSB給電なのでコンセントも必要なく、スペックも不満はないのでかえってちょうどいいという感じがします。
 ただまあしょせんは謎メーカーの製品なので、それなりの不安はあります。レビューを遡るとけっこう初期不良でどうにもならないみたいな時期もあったようですし、個人のブログにノングレアだと書いてあったので安心して買ったらギラギラのグレアパネルで、その場でサッと箱にしまってアンチグレアフィルムを買いに行きました。結局失敗してど真ん中にデカいホコリがひとつ混入してしまい、心の傷となっています。専用のフィルムなんてものは当然なく、一般的な15.6インチなのか不安だったので、大きいものを買って自分でカットしました。
 画面の広さは生産性なので、これにするかはともかく、モバイルモニタはもっとみんな買えばいいと思います。もっともまあ、僕は特に何も生産していないのですが。

■HOMESTEC 電子メモパッド(13.5インチ)
 いま見たら3800円に20%オフクーポンだったんですけど、たぶん半額だったので買ったような覚えがあります(この値段だとちょっと手が出ません)。メモを書いて消せるボードで、しくみは全然違いますが知育玩具の「せんせい」を思い浮かべていただければいいです。「電子メモパッドというものがある」ということをあきばお〜の紹介記事で知ってわざわざ買いに行ったのですが、実物を見るとかなりチープだったので、ネットで改めて検索して評判がよかったものを買いました。サイズにほぼ比例して値段が変わるので、小さくてよければ安く買えます。同種の製品は100均で500円とかでも売っているらしいですが、けっこうピンキリなんじゃないかとも思います。
 タスクリストというほどではないけど、なんとなくの覚え書きをするものとしてiMacの横の壁に粘着フックをふたつ貼って設置しています。バリバリ活用しているという感じではないですが、なんとなくそれっぽくて何かやっている気持ちになります。ホワイトボードほど視認性はないですが、適当に書いて一瞬で消せるというのがいいです。ただ、手首に反応してしまうので、細かい字を書こうとすると汚くなります。軽くメモったことでも残っているとあとあと役立つこともあるので、冷静に考えると紙やMacでメモはとったほうがいいです。
 選んで買えばそこまで高いものではないし、手入れがいるものでもないので、買ってから使い道を考えるくらいでいいのかもしれません。僕からしたら独身男性のおもちゃでしかないのですが、家族がいるともうちょい使い出もあるかも?

■サイドテーブル(丸、幅40cm、高さ54.5cm)
 もともとひとつ持っていたのですが、もうひとつ買い足しました(プライベート・ビエラを置いているのとはまた別のものです)。ベッドの両サイドに設置して、iPadとかノートパソコンとかを置いて使っています。もうなんでもベッドの上ですませてしまう勢いです。安いしコンパクトなのでもうふたつくらい、いやもっといっぱい買ってあらゆるところに設置したい気持ちもありますが、増やすのは簡単だけど減らすのは面倒だな、と思ってためらっています。でもそのうち増えると思います。別にこだわりはないのですが、同じもので揃えたほうがなんとなくいいかな。実家に帰ったときに同じものがあったときは笑いましたが(あらゆる通販サイトに出品されています)。

■Google Pixel 3a
 1年無料なので楽天モバイルの回線を契約したものの、Rakuten miniを注文したつもりがSIMだけ届いたので(寝ぼけていたんだと思います)しばらく遊ばせていたんですけど、何か使わないともったいないなと思って買いました。モバイルルータに入れたりiPadに入れたりもしていたんですけど、音声回線なのにもったいないよなという気持ちもあり。あと、Android端末をずっと触っていないことになんとなく不安がありました。別にiPhoneに不満はないんですけどね。
 中古屋をふらふら巡って適当なやっすい端末を買おうと思っていたんですが、自身8年ぶりくらいのAndroidなので勝手がわからず、目をつけたものが3年前くらいの端末で、調べてみたらセキュリティアップデートみたいなやつ(まともに調べてはいない)が終わっているようなので、えーそういうのに気を使うのめんどくさいー、となって、Google謹製でそのへんは割としっかりしているんじゃないかと思ったPixelにしました。フリマアプリで本体のみ19000円くらいで、割安では手に入ったんですけど、当初の想定よりは出費が大きくなりました。1年無料の回線を契約したところから始まっているので、タダだからという軽はずみな気持ちが結局出費につながってしまう典型例のようになりました。
 そんなに大きくないよ、みたいな記事を読んでふーんと思っていたものの、届いてみたらiPhone 8より明らかにでかくてたじろいでしまいました。次にiPhoneを機種変更するときの予行演習のつもりでたまに触っていますが、基本的にはiPadを使うときのテザリング端末としての用途なので、モバイルルータで全然よかったです。Androidの使い心地は当たり前ですが8年前とは段違いで、あまり考えなくても直感的にいろいろできました。常時液晶に時計を表示させられたり、持ち上げたら勝手に立ち上がったりするのは、iPhoneユーザからすると新鮮で、ちょっと未来感もありました。テレビなどから流れてくる音楽を聴き取って待ち受け画面に勝手に曲名を出してくる謎機能があって最初はちょっとビビりました。実用性皆無ですが精度は高くてさすがGoogleという感じです。
 スマホはAndroidでもいいな、とも一瞬思いましたが、Macユーザなのは変わらないと思いますし、タブレットはもうiPad以外にあり得ないという状況なので、まあiPhoneから離れることもなさそうです。端末としてはしばらく使えると思うので、楽天モバイルの無料期間が終わったらどうするかが課題です。月2980円もは出せないけど、無料の音声回線があって電話番号があり、爆速で無制限にネットが使える(行動範囲は楽天モバイルのエリアがカバーしていました)という状況に慣れてしまうとちょっとなあ。生活レベルを落とせないというのは本当に怖いです。

■スマホホルダーとタブレットスタンド(これ
 YouTube、TVer、ABEMAと、iPadとかでも見られるけどなんだかんだでiPhoneで見ることが多く、ベッドに横になったまま、完全に無の状態で見たいなと思ってスマホホルダーを適当に買おうとしたんですけど、送料無料になる価格にちょっとだけ届かなかったのでどうしようかなと思っていたら(Amazonプライムはけっこう前にやめました)、+100円でタブレットスタンドがついてちょうどいいやとなって買ったという感じです。
 スマホホルダーのほうはおおむね期待通りで、思ったより常時使うわけではないな、という感じであった一方、タブレットスタンドが当たりでした。僕は自宅でiPad Pro12.9インチを裸で使っている(Smart Keyboard Folioはあってそれがほぼスタンド代わりだった)んですけど、コンパクトで取り回しがいいスタンドとして重宝しているのと、Apple Pencilで作業するときに逆向きに置いてこちら向きに傾ける(伝われ)のにも使えて、それがいい感じです。小さくて軽いので外で作業するときにも気軽で持って行けそうです。外で作業しないけど。
 実質100円と考えるといいおまけでした。ぶっちゃけ100均にもありそうな商品ですが、つくりがしっかりしているのと、消費税を考えると100均よりも安いので。
 あ、あとスマホホルダーでノーハンド動画視聴をしていると、いよいよ培養液のなかで脳だけ生きる時代が近づいてきたなという気持ちになります。

■乃木坂46ジャージ(この記事の写真のやつ)
 記事にあるような感じの、身体を動かすバラエティの企画のときに乃木坂46のメンバーが着用しているジャージです。何年も前から商品化されていて、持っていたらおもしろそうなので欲しいな〜と思っていたんですけど、背中にメンバー名が入っているということもあってか在庫をもたず受注生産で売っており、ごくたまに(年に一度くらい?)しか買えないので、欲しいときには売っていないという感じでした。
 前の前に売り出されていたときはそこまでレアだとは思っておらず、前に売り出されていたときは価格にためらってしまい購入していませんでした。買えなくなると後悔が生まれてくるもので、次の機会は逃すものか、絶対値段は見ずに買う、と決意を固めていた次第であり、満を持してそれを遂げたということになります。
 7月半ばに注文し、10月下旬に届きました。上下で17210円(税・送料込)でした。ちょうど気温も下がってくる頃だったので、届くやいなや部屋着となりました。着用感ですが、素材はよく安物感はまったくありません。ポケットが少ない(上下あわせて尻の2か所しかない)ので不便をすることもあります。ウエストのゴムが固いためぽっちゃりおじさんには厳しいです(脚は少しだけ余っているくらいなので、サイズ違いではありません)。結局上だけを羽織って下はいつものジャージをはくスタイルになりました。下はメンバー名も入っておらずはきもしないのに約7000円。金ドブですって? そういうことじゃねえんだよ、わかってねえな。ワクワクすんだよ。生活にハリが出んの。そうやって生きていかないともたないんだから、まあほぼ生活必需品ともいえるね。
 ちなみに僕の推しメンは記事内写真左から3番目の北野日奈子さんです。4年前の写真なので、ちょっと幼いなという印象がありますね。

■開放型ヘッドホン(AKG K702)
 大学時代に先輩が使っていたヘッドホンがAKGで、欲しいな〜となんとなく思っていて、ウィッシュリストに入れていつか買うぞという構えだったんですけど、特に必要もないので買わずに約10年。何がきっかけでだったか忘れましたが、夜中に突然思い立ってポチりました。SOUNDHOUSEというサイトで買ったら注文から14時間くらいで届いて、ヨドバシエクストリームサービス便か? と思いました。
 ぶっちゃけますと全然使ってません。ゴツい見た目の割に重量は軽く、音もいいのですが、ここ数年は家でもradikoを聴いていることが多く、さすがにヘッドホンで聴くようなもんでもないですし、音楽を流すときも普通にスピーカーで流します。なんであの頃ヘッドホンが欲しいと思っていたのかって、委員会室で映像制作をやっていたからなんですよね。そういうことをぜんぶ忘れて物欲だけが残っていたということでしょう。さすがにもったいないので、もう少し積極的に活用していこうと思います。
 3万くらいした気分でいたのですが、改めて確認したら18480円(税込)でした。得した気分でいたのに1000円と少し値下げされていることに気づき、そういうのやめろやと思いました。でもまあ、欲しいものは欲しいときが買いどきなので。

■ポータブルブルーレイドライブ(Buffalo BRXL-PTV6U3-BKA)
 別に必要はないんだけど家に何台かパソコンがあるのにBlu-rayを読めるマシンが1台もないのどうなんだろうねと思って買いました。アイドルのBlu-rayを見ながら文章を書く用事(別に用事ではない)があったので、Macで見られれば便利だなとは思っていました。光学メディアがなくなっていく流れができて久しいですが、アイドルオタクを続ける限りとうぶんはBlu-rayと付き合っていくことになるんだとは思います。
 MacはBlu-rayをサポートしていないのでハードル高いかなあと思いながら(買ってから)いろいろ試したところ、無料のソフトで普通に読めました。読めて満足してだいたいおしまいになったという感じはあります。そもそも想定している用途としてプライベート・ビエラとめちゃめちゃ競合しています。でもまあ持っておけば使い出はそれなりにあるんじゃないでしょうか(投げやり)。

■NAS(Buffalo LinkStation LS220D0802G)
 ネットワーク対応HDD。8TBのモデル、型落ちで4万ちょいでした。Macのバックアップは外付けHDDのTime Machineで足りていると思っているのでそういう用途ではないですし、テレビの録画も外付けHDDを何台も買うことでぜんぶすませている(バックアップがないのがいい加減怖いのですが)のでそれ用でもありません。じゃあなんで買ったのか。ぜんぜんわからない。俺たちは雰囲気でNASを買っている。
 マジな話をするとアイドル関係の動画が山ほどあるので(基本YouTubeなどで見られるものだけど、気を抜くとそのうち消えてしまうので必ず保存するようにしています)、それを突っ込んでおいてバックアップとしつつ(Time Machineがあるって言ってんだろ)、iPadからでも見られるようにするための用途が主となっています。あとは、radikoをタイムフリーで聴くだけでは飽き足らなくなって古いPCを常時稼働させて録音を残し始めたので、その保存先にもしています(最近エラーを吐いてうまく動かなくなっているのでなんとかしなければならないと思いつつ先延ばしになっています)。そのくらいでしょうか。もっとむやみやたらにいろんなファイルを突っ込んでもいいような気がしますが。
 クラウド時代に逆行していますが、端末がいっぱいある上にあまり家から出ないので、取り回しはいいです。僕の用途だと当面は容量も気にしなくてよく、無駄にRAID 1でミラーリングさせているので何かあったときも安心です。思ったほど転送速度は速くなかったですが、まあ動画はストレスなく見られるのでよしとしましょう。Macからの接続がよく切れるのが悩みですが、別にそれでそんなに困るほどの頻度では使っていないというのが実情です。

■Wi-Fiルータ(Aterm PA-WX3000HP)
 NASを導入したところなんとなく接続が安定しない印象があり、こいつのせいか? と思って買い換えました。あまり不便をしているつもりはなかったんですけど、11acにも対応していないルータを使い続けていたので、取り換えてみるとインターネット接続の速度が数倍になりました。自分は何年もの間なんと無駄な時間を……と思いましたが、別にYouTubeが1080pで見られればそれ以上は必要ないというのが現実であったわけで、それでも回線速度がいいと嬉しいという感情がわき出てくるという事実は哲学的な問いを投げかけてきます(てきとう)。結局NASの挙動はあまり変わらず、そのへんはよくわからないままなのですが、まあ数年のスパンでルータは買い換えるべきだよな、という印象ではあります。

■iPad Pro(今年じゃない)
 去年買ったものですが、ここ数か月で活用し始めたので。第3世代の12.9インチモデルです。突然思い立ってアイドルに関して10万字オーバーのブログを書いて、その後も長文の記事を量産しているのですが(それまでは1年くらい何も書いていなかったのに)、記事を公開してからもかなりファクトチェックが必要な情報量なので、MacのSafariで縦長のPDFを出力してApple Pencilで赤字入れをしています。アプリはPDF Expertを使っています。iCloudのファイルに直接書き込めるのが良くて、iPad Proはほぼ持ち出さないのですが、外でも無印iPadで作業の続きができるし、Macでもすぐ参照できます。PDF ExpertはPRO版は年5400円という価格設定で、確かにアプリとしての完成度は高いのですが、さすがに高く感じます。ファイルの変換、ページの並び替えや加除、文字の編集などができるのがPRO版の機能で、たまたま必要でなかったので助かりました。
 別にiPad Proのスペックが必要な作業ではまったくないんですけど、このサイズはProしかないので、まあ買っておいてよかったと思います(勢いで買ったから活用できているけど、用途が前提となって選ぶと手が出ない値段です)。iPad Airのスペックが上がってきていますが、Proのリフレッシュレート120Hzはヌルヌルで格別です。多分iPhoneがこれになったらすぐに買います。まあ別に利便性は変わらないんですけど。
 最新のiPad Air(第4世代)を会社で触る機会があったので少し書いておくと、スペックとしては十分以上で、端子がUSB Type-CになってApple Pencilが第2世代対応になったのが僕としてはポイント高いです。ただ、トップボタンTouch IDと僕の指との相性が絶望的に悪くてその点にはかなりのストレスがあります。Face IDには否定的な態度をとっていたんですけど、このぶんだと手持ちのiPad ProはFace IDでよかったですね(自宅での使用がほとんどで、マスクもしていないので)。

■(買わなかったもの)iPhone
 iPhone 8を使い始めて3年くらいになります。2009年にiPhone 3GSにして以来、4S、5s、6s、8とおおむね2年強ごとに機種変更してきていて、それは新しいものを求めてというよりは必要に迫られてのことだったと記憶しているのですが、今回はまだそんなに必要とも思っていないので、というだけの話です。
 でも思い出してみると、3GSのときはiOS4にしたら処理能力が足りなくなったり、4Sのときはホームボタンが壊れたりしていたものの、ここしばらくは困ったことといえばバッテリーがもたなくなることくらいだったような気がします。それに気づいたので、iPhoneを使うようになって初めてバッテリーを交換しました。予約して銀座のAppleに行って2時間、5940円(税込)。iPhoneはバッテリー交換ができないと3GSのときにSoftBankの人にすり込まれたのが残っていたので、いかにもあっけなく感じました。AppleCareに入っていたらこれもタダなんですよね。でもまあ、必要は感じないですけど。
 カラーは4Sから一貫して白でやってきたので、ラインナップから消えてしまって機種変更する気が進まないというのも少々あります。ホームボタンはやっぱり便利だなと思いつつ、白がないなら次はベゼルを狭くしたいのでなくてもいいかな。端子をUSB Type-Cにしてくれれば便利なんですけど、あんまりそういう方向じゃないみたいですね。

■Chromebook
 会社で持たされただけなので、買ったというわけではないのですが(なんとなく嫌なので機種は書きませんけど、11インチくらいのモデルです)。Chromebookが出始めだった頃はなんやねんそれアホちゃう、と思って見向きもしていなかったですし、まあそれ以降も特に必要はなかったので触ろうともしてこなかったんですけど、Google Workspaceが導入されているところにステイホームでテレワークの風が吹いてきて持たされるに至りました。ATOKには15年、Macには10年こだわってきたし、会社ではご多分に漏れずWindowsとOfficeを使って生きてきたわけですけど、マシンとしてもGoogleドキュメントやスプレッドシートもまあ普通に使えるし、なんならGoogle日本語入力は精度がいいな、とも感じます。ともあれ、11インチの端末でさしたる不便を感じない程度の仕事をしているんだなと思うと少々悲しい部分もありますが。
 社内的なことでいうと、原則テレワークの時期を経てクラウドの利便性がようやく定着した感じがあって(それ以前からGoogle Workspace[旧G Suite]は入っていたんですけど)、それで仕事がけっこう便利になったでしょうか。大学時代の後半には大学関係やバイト先でもう使っていた(当時Google Docs)ものなので、ようやく現代に戻ってきたような感覚があります。僕くらいのレベルでPCに触れてきた人すらほとんどいないような職場で働いているので、使い方を聞かれたり共有ファイルの整理をしたりするこまごまとした仕事も増えたのですが、それでも楽になったという感覚です。2020年になって30歳になって、ここまで時代が進んでも、普通にしているだけのつもりなのにパソコンオタクみたいな扱いを受けているのは絶望という感じもありますが。
 機種を明かしていないのにスペックの話をしますが、やっぱり動作は速いですし、バッテリーも基本丸一日もつので取り回しがいいです。Chromeのタブをけっこう開くほうなので動作が重く感じることも時たまありますが、ビデオ会議でスペック不足を感じたこともないですし、驚くべきコスパだと思います。繰り返しになりますが11インチの端末で仕事をするのは悲しい部分もあるものの、持ち運びを考えるとこのサイズが最適だったでしょうか(テレワーク用の名目で持たされていますが、社内でもよく使っています。会議に端末を持ち込んでいい雰囲気になったのも助かりました。レベルが低くて悲しいですが)。同じくらいのサイズと価格帯のWindows機を買うと、CPU使用率が100%に張り付く地獄を味わうことになるという認識です(3年前くらいに買ったマシンに基づく話ですが)。
 いろいろあっていま小中学校にすごいスピードでひとり1台の端末が導入されているようなんですけど、端末の種類はWindowsでもChromebookでもiPadでもよい一方(キーボードやカメラがなければならないみたいな制約はある)、1台あたりの補助金の上限が4万5千円とされているみたいで、それを目安とした価格帯の端末が大量に市場に投入されています。4万5千円のPCなんてうげーと思ってしまいそうですが、Chromebookならば実用にじゅうぶん耐えるのではないかという印象をもちます(事実、割と選好されているようです)。逆に4万5千円のWindowsを全員に配るのは地獄になりかねないのではないかと心配になります。最終的にやっぱりスマホがええやんとなりかねない気もします。まあ端末がガッと入ってもWi-Fi環境が整わないので結局地獄という話もあるんですけど。

■MacBook Pro(13インチ、M1)
 買っていないものの話を続けてしまったので軌道修正しようと思います。この前買ったマジの衝動買いです。M1プロセッサの評判がめちゃくちゃいいので突然欲しくなってしまいました。本当に「今日欲しい!」と思ったんです。電器屋とAppleを何軒かのぞいて、在庫があまりないみたいだったので踏みとどまったと思いきや、ヨドバシ.comにあったので即買いしてしまいました(結局届いたのは翌日でしたが)。条件はM1プロセッサ搭載で色がスペースグレイであるということだけで、AirではなくPro、メモリ8GB、ストレージ256GBというのも、ひとえにすべて「その在庫があったから」というだけの理由で選びました。
 本当にそれだけの話なんですけど、強いていうとmacOS Big Surの環境が欲しかったというのはあります。手持ちのiMacに不便やスペック不足は感じていないのですが、Late 2012モデルのためBig Surへのアップデートはできず、そもそもAdobe CS5を死なせたくないのでHigh Sierraでとどめているという状況で、これだけでずっとやるのもなあというぼんやりとした不安があったというか。別にツイッターをして動画を見てブログを書くくらいのことしかやらないんですけど。
 MacBookは11インチMacBook Air(Mid 2011)以来で、これもiMacを買ったことと大学を卒業したことでほとんど触らなくなっていました。以来、買おうと検討したこともなかったように思います。今回手にしてみて、何より小ささに驚きました(ベゼルが狭くなり、本体横幅は11インチMacBook Airとほぼ変わらない)。重さはさすがにちょっとありますが、気になるほどではありません。その前は13インチMacBook Pro(Mid 2010)だったのですが、サイズ感・重さともにAirのほうに近いです。
 メモリ8GBというのは少々不安な数字にも見えますが、なんかM1プロセッサになってそのへんの性能もよくなったらしいので(逆にいうとその程度の認識しかないのですが)、まあええやろ、と思いました。ストレージ256GBというのも、まあ母艦にするわけじゃないしNASもあるしまあええやろ、と。AirではなくProにしたのは前述のようにAirの在庫がなかったからなんですけど、スペックを改めて調べてみると、結局「Touch Barに3万払った」とみておおむね誤りでないようです。冷静に考えて高い買い物だとは思うんですけど、まあ買ってしまったものは仕方ないし、ちょっとカスタマイズして再生中の曲名なんかを常時表示するようにしたりなんかして、楽しく使っています。
 Big Surがどうとか、スペックがどうとか言えるほど使っていないので、このくらいのことしか書きようがないです。もうちょっと外に持ち出すようになると使うようになるんでしょうけど、そもそもMacを外に持ち出す用事も習慣もないからずっと持っていなかったという話なのでアレですし、外に出ないことが是とされるような世の中になってしまったので厳しいですね。じゃあなんで買ったのか。ぜんぜんわからない。俺たちは雰囲気でMacを買っている。

■HHKB Professional HYBRID Type-S(日本語配列/墨)
 ずっと憧れていたところのHHKB(Happy Hacking Keyboard)。ついに買いました。なんでいまのタイミングで買ったかというと、衝動買いが続いて金銭感覚が狂っていたからというほかありません(一応、Amazonのセールでちょっとだけ安くなっていたということもあります。基本的に直販のみの販売であり、割り引かれることはめったにないようです)。Macの日本語配列はちょっと特殊なので普通のWindows対応のキーボードが使いにくいということもあり、ずっとApple謹製のキーボードを使っていたんですけど、よくわからんけどなんかMacにも対応してるっぽいな、という感じを見受けたのでポチってしまいました。
 MacでBluetooth接続の日本語配列キーボードとして使えるのはCatalina以降ということなんですけど、iMacで使うので別に有線接続で困ることはなかったです(むしろ電池が要らないので楽というところもある)。接続したところ微妙に挙動が違うキーがあって、やってしまったかと一瞬思ったんですけど、ドライバを入れたらなんとかなりました。
 キーは5列しかなく、F1〜F12などはFnキーを使わないと打てません。別にそんなにコンパクトである必要はなかったので不便といえば不便ですけど、F1〜F12キーとか普段そこまで使っていないので案外困らないです。それより、commandキーやoptionキーの配置が少々変わってしまったのになかなか慣れないという感じがあります。左下がcaps-option-commandの並びだったのが、Fn-caps-command-optionの並びに変わってしまいハチャメチャになってしまいました。キーマップがいじれるのでFn-option-command-commandにして(capsキー使わないし)なんとかごまかしています。optionのキートップの位置が完全に嘘なのでなんとかしたいんだけど、キートップ外せたりするのかな。あまり考えきれていないです。
 まあ墨なのでキートップの刻印は目立たないし慣れてしまえば問題ないとも思うんですけど、そもそもキートップの刻印が目立たないというのがけっこう問題でもあります。自分はタッチタイピングができるぞ、という気分だったので、墨のほうがかっこええやん、という単純な発想で色を決めたのですが、いざ対峙してみると自分は無意識にめちゃめちゃキートップを見ていたんだなということがわかりました。テキストを書くにあたってcommand+X/C/Vあたりがかなりの鬼門です。あとは、command+Q/Wを間違えるとブラウザの大量のタブがお亡くなりになってしまうので、おっかなびっくりという感じです。こうなってしまっては仕方ないので、改めてタッチタイピングの修行だと思って慣れていこうと思います。
 静電容量無接点方式、打鍵感がとにかくよくて脳にいいという感じがあります。打鍵するのが楽しくてこんなクソ長の文章を書いているというのが8割くらいです。キーの配置に慣れればタイピングは確実に速くなると思います(いまの時点でもけっこう速いです)。それが必ずしもHHKBである必要があったのかとなるとよくわかりませんが、憧れがあったので仕方ありません。Macに公式に対応しているのと、キーマップ変更ツールがしっかりしているので、それはいいんじゃないかと思いますけど、キーボードには詳しくないのでよくわかりません。

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 めちゃめちゃ買ってるな。反省したほうがいいですね。金額は計算すると卒倒しそうなので計算しません。そして記事がめちゃめちゃ長い(15000字近くある)。バカなんじゃないか。でもHHKBが脳にいいからしょうがない。文字を打っているだけで楽しかった。ほぼイキかけました。

 かなりの時間を投入しましたが、誰にも読まれず、その上自分でも読み直さず、ただただインターネットの海にうち捨てられるだけの文章になりました。合掌。少なくとも年内は、これ以上衝動買いしないことを祈ります(衝動がくると買ってしまうので、これはもう祈るほかないです)。 

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