これがワイのワイルドワイバーンや!(2021年1月)

 オタクのおじさんなのでラーメンを食べると写真を撮るんですけど、どこで食べた何でどんな味だったかぜんぜん覚えていないことに気づいたので、なんとなく書いてみることにします。これがワイのワイルドワイバーンや!


■麺屋鈴春(1月1日)

 特製醤油らーめん(1250円)。本郷の豚骨一燈だったところに去年できたお店。Yahoo!の記事で紹介されていたのと、元日営業しているということで行ってみた。2種のチャーシューはいかにも現代のラーメンという感じ。鶏のうまみがすごい。チャーシューやメニューのバリエーションなどで差別化されるけど正直これ一信つらいじゃんって思った。13時くらいに行ってちょっと並んだけどたぶん普段はもっと並ぶのだと思う。
 正月は大量のおでんを煮込んで迎えることが多かったのだけど、今年はなんとなく面倒でなにもしなかったので、元日営業はありがたかった。元日に仕事をして本郷郵便局のゆうゆう窓口に郵便を出しに行ったところ、松屋すら営業しておらず本当に食事がとれる店がなかったことを思い出した(あのときは夜だったけど)。電車もバスも走り、ラーメンが食べられる1月1日。働く人たちに感謝というほかない。


■麺屋鈴春(1月2日)

 醤油つけ麺(コーチン、950円)、特製トッピング(300円)、挽肉丼(150円)。確実に営業しているところに行きたかったのと、一燈出身の店主がやってるならつけ麺食べないとダメじゃねと思ったので(メインとして押し出されているのはラーメンだけど、前日行ったときにはつけ麺を食べている人ばかりだった。そもそもまあ一燈は魚介系だけど)、また行ってみた。つけ麺は醤油と塩があって、そのなかでそれぞれまたスープが選べた。淡麗系だけどつけ汁は醤油味が立っていて濃厚という印象すらあった。挽肉丼が量も割とちゃんとあって鬼コスパ。駒込駅東口限界ラーメン商業施設見とるか、値付けはこういうふうにやるもんや。割りスープが魚介系だったのがおもしろかった。
 この店がどうということではないが、特製トッピングにすると胃にくるようになってしまった。見た目などにはかなりの満足感があり、特になかなか行かない店だとついつい追加してしまうが(うまい店であれば客単価を上げたくなるものだ)、ちょっと支出に対する効用が高くないようにも思い始めた。少なくとも、胃袋と相談して食券機のボタンを押すようにしたい。


■初代けいすけ(1月3日)

 豚そば(850円)、味玉(120円)。いろんなジャンルで店舗展開している有名チェーンの本店らしいけど、なんでここんなところに本店があるのかわからん。去年くらいに魚介系の何かから味噌っぽい何かに鞍替えした。そういう感じの店が片手間に出し始めた二郎系、あーよくわからんけどこういうのあるよね、と思いながら、まあやめちゃう前に行っとくか、という気持ちで行った。
 コールなどは聞かれず、ニンニクを含めた(右奥側にけっこう乗ってる)全トッピングがこの通りデフォルトで出てくる。スープが黒く、醤油感が強いところに個性がある(味噌っぽい二郎系のメニューもあった)。麺は中太くらいで、じゅうぶん太いが二郎系というほどではない。量は普通のラーメンよりは多いというくらいで、二郎系を食べるぞという気持ちで臨めば減らしてもらうほどではない。玉ねぎがけっこう好きなのでよかった。味玉がうまいのはチェーン店の力もあるか。チャーシューは薄い。
 麺やスープ、チャーシューを見ていくとぜんぜん二郎ではないのだが、盛られたヤサイにニンニクとアブラを乗せて食べていくと二郎を食べているなという気持ちになる。でも二郎ではヤサイ抜きもできるし、ニンニクとアブラのトッピングをしない選択肢もある。ラーメン二郎で供されるそれが確実に二郎であるとするならば、僕が食べたこれは何なのだろうか。哲学的な問題である。


■山手新館(1月4日)

 ゆき(700円)、焼豚(ロース、150円)、味玉(100円)、キャベツ(100円)。初営業日に山手初め。この日の朝に緊急事態宣言の話が持ち上がり、もしかしたら行きにくくなるのかな、と思って山手のためだけに外に出た。客はいるけど混んではいない感じに山手らしい安心感があった。基本のゆきに立ち戻っていつものトッピング。特製にするとわかめが好きじゃなくて、キャベツが好きで、焼豚はバラだと胃にもたれるようになったので(そろそろラーメンを食べるのも限界じゃないか?)。
 ほっとするゆきの味。これ以外に言いようがない。山手にとっても激動の2020年があって、いつまでも食べ続けたいなという気持ちが強くなって意識して通うようになった。でも、僕が初めて食べた2009年からでいっても、値上げもされたし、大盛り無料でもなくなったし(大盛り無料クーポンの時代から、大盛りが無料になった時代を経て現在に至る)、もやしが細くなったし、麺もすっかりスープパスタじゃなくなったし、ねぎもなんか変わった気がする。どんぶりが変わったのも何年前か。あの頃は券売機なんてものもなかった。本郷店もつけ麺も生まれては消えていった。深夜営業もしていないし、駒場の裏門も3月から閉まったままだ。僕は山手が好きだ。しかし、果たして山手とは何であろうか。テセウスの船である。
 それでも僕は山手に行く。なんやかんや月に一度くらいしか行けていないが、また来月も食べたいし食べるぞという思いを込めて足を運び、味玉を乗せる。そこには愛と執着があり、山手には甘いゆき脂がある。


■横浜家系ラーメンおうじ家(1月7日)

 ラーメン並(680円)、冬季限定ちぢみほうれん草(150円)。ライスは無料。コロナ禍の2020年3月にオープン。割と近くに家系の店はあるし、駅前でライス無料、ひねりのない店名……と、最初は期待せずに行ったのだけど、武蔵家の流れをくんでいるということらしく、本格的な家系であった。酒井製麺の麺を平ザルで上げていた。ちょっとググったところ、店主の地元であるので、という理由でここに出店しているらしい。
 自分の思う典型的な家系という感じがあってあまり書くことはないのだが、うまい。ライス無料も込みでコスパもいい。さらに無料で「ねぎめし」にしてもらえるようなのだが店内に案内などはなく、数度行っているが常連感を出すのがちょっと嫌なので頼まずにいる。ちぢみほうれん草はここで初めて見た。家系のほうれん草が好きなのでどこに行っても必ず増すのだが、ライスと合う以外にあまりこだわりはなく、ちぢみほうれん草に関しては筋っぽくて食べにくいという印象のみであった。通常のほうれん草の選択肢は現状なく、早く冬が終わってほしいと思う。
 店主は豪胆な感じのするラーメン屋のおっちゃんっぽい人で、店内はヒューマンな感じの雰囲気だが、バイトの人との会話を聞くに上司がこのタイプだとキツいなと思ってしまった。常連の顔を覚える感じの雰囲気があって、接客が少々ウェットである。適度な距離を保ちながらたまに行きたいと思う。


■自家製麺ほんま(1月8日)

 特製醤油らーめん(1100円)、おかかごはん(220円)、ボンゴレ替え玉(220円)。一昨年オープンの好きな店。住宅街でひっそりやっているが人気は高まっているとみえ、大晦日の限定メニュー目当てにいったら大行列であっという間に売り切れたらしく、食べられなかったということもあった。バイト募集の貼り紙には「業績好調につき」との文言があり、いつの間にか並び方のルールを周知する貼り紙もされていた。おいしいので、さもありなんという感じである。
 食べたかった限定メニューがなかったので基本の味に。魚介と鶏のスープだが、魚介感を少し強めに感じる。淡麗系だとなんとなく許される気がしてごはんものも食べてしまう。2年ものの本枯本節を使用しているということでおかかごはんもうまいが、同価格の卵かけご飯のほうが幸福度は高いかもしれない。
 現金のみで提供しているボンゴレ替え玉は前から気になっていたのだけど、券売機の前に立つといつも忘れてしまう。店内は空いており頼みやすかったので思い切って頼んでみた。貝の風味もあったのかもしれないが、にんにく(フライドガーリック)の主張が強い。和え玉的な想定のようでそのようにしてみたが、麺のうまさは実感できたものの、スープとあわせるとにんにくが勝ってしまう感じだった。卓上調味料などはないので味変となったことには新鮮な気持ちだったが、そのくらいである。リピートはしないかもしれない(食べたことはないがまぜそばもにんにくが強めのようなので、何らかのこだわりがあるだろうか)。
 この前日夕方に1都3県に緊急事態宣言が発出され、この日からいわゆる自粛期間に入っている。自分ルールにすぎないが、この日以降当面は徒歩圏内にある店のみに行くことを原則とする(往復1時間くらいであれば平気で歩くので選択肢は多いし、そもそも平時の行動範囲もおおむねこんな感じではあるのだが)。


■らーめん三極志(1月8日)

 二郎系まぜそば【プレーン】(1308円)。menuでのデリバリー、menu pass利用で配達料は100円。クーポンがあったのとmenu pass初月無料で、年末年始より数回menuを利用している。デリバリーの値段を店頭と同一の基準で語ることはできないが、ここに標準の配達料がもう300円乗るとさすがに尻込みする値段になってしまう。これがひとり暮らしである。なお、menuでなければならない理由はあまりないので(原付が多く走っているので配達が速いかもしれない程度)、初月無料が終わったらUber EATSの利用に戻すと思う。ステイホームということで、活用の度合いは上がるかもしれない。少々金銭感覚が緩くなっていることも感じるが。
 ニンニク少なめヤサイアブラで注文。麺量は茹で前240gということで、そこまで多いという印象はない。年末に同じ店で二郎系汁なし担々麺的なものを頼んだのだがその印象が強く、プレーンは味が薄く感じたが、まぜそばにヤサイコールするとまあこんなものかもしれない。ブタはクニュクニュして独特の食感である。ニンニクは辛めで、通常コールだとかなりの量が入るため前回失敗した。少なめくらいでちょうどよかった。
 店舗は三河島にあるようで、実際に行くことはないと思われる。遠くはないが、特に用事がない土地である。大学2年の冬に引っ越し先を探していたときに一度行ったことがあるが、それっきりだ。ちなみに「みかわじま」ではなく「みかわしま」であるらしい。今後の人生で間違えて恥をかくこともないかもしれないが、覚えておくことにする。


■らーめんぽっぽっ屋(1月9日)

 つけらーめん(840円)。コールは野菜多め、玉ねぎ多め、背脂多め、ニンニク。ニンニクはつけ汁のほうに入っている。麺は温冷が選べるのであつもりに。
 それ以前にも行ったことはあったが、かれこれ2年半ほど通院している病院がこの近辺であることから通うようになった。ここ1年ほどは月イチペースでの通院となっており、昼をここで食べて午後最初の枠で診療を受けることが定番となっている。近隣に気になる店も多いのだが、ここで食べるまでがひとつのルーチンとなってしまっており、開拓はぜんぜんできていない。
 普通のらーめんを食べることが多かったが、つけらーめんのうまさに気づいた。もともと二郎系や家系のつけ麺には懐疑的で、それつけ汁を分ける意味ある? と思っていたのだけど、しょっぱめのつけ汁にヤサイをたっぷりつけて食べるのがおいしい。二郎系に行くと麺は抑制的(多い店では減らす)にするが必ずヤサイはコールするので、この点については嬉しい発見であった。あつもりができるのも嬉しい。僕はラーメンに限らず冷たい麺があまり好きではないので、つけ麺はあつもりがあれば必ずそうする。
 量的にはあまり多くなく、ちょうどいいという印象。場所柄学生も多く、女性も思ったよりいるという客層である。二郎系ではあるが、典型的な二郎よりは距離がある。玉ねぎやキクラゲも独特の個性であろう。僕の胃袋だとこのくらいがちょうどよく、あまり並ばずに食べられるのもポイントが高い。思い返してみると直系二郎には数年行っていないし、富士丸系や千里眼・用心棒などからも遠ざかっている。二郎系は割と食べているように見えるが、ジロリアンとはいえない状況だと感じる。
 通院はあと2回くらいで終わらせられる見込みである。来にくい距離というわけではないのだが、訪問のペースは少なくとも落ちるであろうことがすでに寂しい。食事は生活の一部であるからして、飲食店には店としてのクオリティのほかに、「生活圏にある」ことの価値がある。決して明るい日々ではなかった通院期間の思い出として記憶される店になるのだろうか。しかしそれはあんまりなので、たまには訪問するようにしたいものだ。


■自家製麺ほんま(1月10日)

 鶏醤油ラーメン(900円)、特製トッピング(280円)。本当は別の店に行くつもりだったんだけど、並んでいたのでこちらにまた来てしまった。このnoteを書き始めて、お店の重複はしないように頑張ってみようかな、と考えていたんだけど、冷静に考えたら最初の2日の時点で重複していたのでどうでもよくなった。メニューはかぶらないようにしたい。
 空いていて珍しいなと思ったが、食べているうちに席は埋まった。鶏醤油ラーメンは限定メニュー。前回来たときは売り切れていたので飛びついた。次のお客さんで終売してしまい、タイミングよく食べられてよかったと思った。鶏がしっかり前に出ていて期待通りの味。最近ラーメンを食べる機会が増えているけれど、自分が好きなのは鶏と醤油だな、となんとなく気づきつつある。
 通い慣れてきたのでトッピングや麺もいつも通りと感じるがやはりクオリティは高い。そのなかで限定メニューなどでメニューに幅をつくってくれるのはありがたい。普段あまり進んで食べないのだけど、まぜそばあたりも食べてみようかな、という気持ちになる。
 noteを書くようになって有意にラーメンを食べるペースが上がっている。生活に楽しみがひとつ増えたように思うが、すでになんとなく飽きのようなものも感じ始めている。毎日ラーメンを食べているYouTuberの動画を好んで見ているのだけど、自分がそれに近い状態になってくると異常性がわかる。お金を生むようになるまで何かを極めるというのは大変なことだ。僕は会社員として生き、なんとなく生涯を終えたい。


■らーめん大 本郷店(1月11日)

 つけめん(820円)、玉ねぎ(100円)。コールは野菜多め、ニンニク、油多め。ぽっぽっ屋で味をしめてつけめんを食べにきた。あつもりはやっていないようで、そこそこ水でしめられた状態での提供だった。繰り返すがやっぱり麺類は熱い状態で食べたい。冷えた麺を熱いつけ汁につけてぬるく仕上げて食べる。意味がわからない。どっちかにしていただきたい。
 それは置いておいて、二郎系のつけめんはやっぱりいいなと思った。繰り返しになるが野菜がおいしい。麺量がそれほどでもないので、野菜増し(増し増しまで公式にやっている)にしてもいいと思うくらいだったが、野菜の量は店員さんによってブレがあるようにも思うので、少々リスクが高いと感じる。つけ汁はネギの風味をしっかり感じた。細かく刻まれたニンニクの刺激もじゅうぶんであった一方、玉ねぎは割と甘めのマイルドな味わいであり、インパクトが弱く感じてしまった(食べやすさということでもあるが、追加でトッピングするかというと微妙なラインである)。つけ汁にもブタが1片入っていて嬉しかった。
 ただしひとつ思うのは、二郎系のつけめんは割りスープがないのが少々寂しい。たくさん浮かんだ玉ねぎを一生懸命すくって食べるのだが、そうなるとやっぱりしょっぱい。ただまあ、割りスープがあると絶対ぜんぶ飲んでしまうので、健康には多少資するのかもしれない。こんなもの食べていて健康もクソもないが。
 本郷に巣くって生きていた2011-2012年に特にお世話になったお店である。そう考えてみると、けっこう古株の部類に入るのだろうか。当時はなかったランチラーメン(600円でトッピングはニンニクのみ)や辛いラーメンを食べている客が多かった。あの頃ランチラーメンがあったらめちゃめちゃ通ったと思う。カウンターには当たり前のようにアクリル板が立ち、会計にはPayPayが使えるようになっていた。どうしようもなく時代は下っていく。厳しい社会情勢もあるなか、店が続いてくれていることは喜ばなければならないだろうか(店名が一時、変わっていた時期もあったようであるが)。


■麺やあかつき(1月12日)

 あかつき麺(1150円)、menuで注文で送料別。デリバリーで注文するのは3回目くらい。コールが有効なのかはよくわからないが、備考欄に何も書かないとニンニクが入ってこないので一応は伝わっているんだと思う。ヤサイマシ、ニンニクマシ、アブラマシと書いてみた。マシになったのかはわからなかったけど、ニンニクは確かにちょっと多かった気もした。
 これもライトな二郎系。つくづくこのくらいがちょうどいい。ブタが以前より分厚くなっているようにも感じた。セパレートの容器での提供で、割と珍しいように思う(デリバリーはまぜそばのみの店が多いイメージ)。デリバリーで味が損なわれているという感じはあまりしない。配達に時間がかかったのでどうかなとも思っていたんだけど、まあまあの温度を保っていたのでよかった。よくできている。
 普段歩いて通っている店なので、どうしてもコスパを測ってしまいそうになるが、このような時代でもあるし、待っていれば家で食べられるということに落ち着いて価値を見いだしていきたいと思う。まあ、今日は800円引きのクーポンがあったんだけど。


■AFURI(1月12日)

 柚子醤油らーめん(1食約1000円、送料別)。ここ何年かずっとしつこくFacebookの広告が出てくるのでとうとう押し負けてしまった。ラーメン3食とラーメン丼・ごはん丼とのセットで注文。食器を買うのは久しぶりである。丼は店舗でも使われているという重厚なつくりで、価格程度の本格感はあった。
 1食分は麺とスープ、チャーシュー、メンマ、のり、ゆず果汁で、味玉は自前で用意した(セブンイレブン)。麺は極細麺を選んだ。最近醤油にハマっているので醤油にしたけど、AFURIといえば塩だったかな、という気がしないでもない。チャーシューが香ばしくておいしいかった。こうして写真で見ると、彩りという意味で水菜も欲しくなる。麺もスープも店で食べているような気分にさせてくれる程度のクオリティはあった。店舗に行ったことは2回ほどしかないが、再現度は高いのではなかろうか。
 冷凍のスープを湯煎していたときに、何を失敗したのか袋に穴が空いてしまい、7割方スープがダメになってしまった。急遽2食目のスープを解凍し、替え玉ライクに麺も2玉食べることにした。作る手間も楽しみの過程として差し引けば、デリバリーよりもコスパいいくらいだなと思っていたけど、突然1食2000円のラーメンにダブルアップし、無駄に満腹になることにもなってしまった。悲しい。自分で作るとこういうことがあるから、やっぱり飲食店は偉大である。


■麺屋 義(1月13日)

  焼きあごらーめん(細麺、900円)、特製トッピング(400円)。好きな店。聴覚に障碍のある店主と店員さんで運営されている。その旨は店内に紙が1枚ある程度だが、客はおおむね事情を承知している雰囲気である。そこまでにぎやかな場所にあるわけではないが、席が埋まる程度の客数は常にある感じで、リピーターの多さが感じられる。
 醤油と塩がメインのメニューであるが、僕が好きなのはこの焼きあごである。魚介スープのなかでも独特の味わいがあり、飽きがこない。無化調でいかにも淡麗系という感じで食べやすく、それを反映して客層も広いように思う。
 トッピングが変わったようである。特製が確か300円とかだったはずだが、ローストポークが導入され、別皿提供になり、少し値上がりしていた(たぶん)。ローストポークの脂で食べているうちに動物感が増していき、異なる味わいを楽しむことができたが、あまりスープが多いわけでもないし、自分は焼きあごだしを楽しみに行ったので、ちょっともったいないという気持ちになってしまった。ただでさえ玉ねぎ、魚粉、のりと盛りだくさんであり、めまぐるしく食べ終わってしまう。無化調系の店にはいくぶん珍しいように思うが、卓上調味料も割と置かれており、いろいろな食べかたができるようになっている。
 一度姿を消していた券売機が復活し(先日までは、メニュー表を指で差して注文する形であった)、定休日が原則なくなるなど、工夫を重ねながら営業しているという印象がある。どうしても基本の味に手が伸びてしまうが限定メニューなどもあり、行くたびに変わった楽しみがある。誰でも食べやすいし、店内もきれいで、並ぶことも少なく、駅からそんなに遠いわけでもない。都内でおすすめのラーメン店を1軒あげてくれと言われたら、この店を選ぶかもしれない。


■野郎ラーメン 秋葉原店(1月14日)

 豚骨豚野郎ラーメン(1300円)、温玉(200円)。menuで注文。クーポンの関係で1500円以上のほうが得になるので温玉を乗せた。策略にはまっているという感じがする(温玉200円はちょっと高くないか)。自宅からけっこう距離のある店舗なのでUber EATSでは見かけず、menuでも状況によってデリバリーできないことがある。menu passがもうすぐ切れるので、クーポンともども使い切ってやろうという感じだった。
 麺とトッピングとスープがセパレートになっていて、全部乗せ終わったあとにレンチンする形式であった。豚野郎にして増されたブタがレアチャーっぽくてチンしたら微妙かなと思ったけど、食感はあまり損なわれなかったように思う。コールはなく、店舗ではセルフニンニクなので、ダメ元でニンニク乗せてくださいって備考に書いたら乗せてくれた。
 焼き野菜に特徴がある店だが、さすがにデリバリーだとそこまで香ばしさが出ないなと思った。麺は二郎系にしては細くワシワシ感はあまりない。レアチャーや温玉も悪くないが全体的に調和しているとはいえず、乗っかっているという感じだった。それなら通常のブタが増えたほうが満足度が高かったかもしれない。デリバリーにしても別のチョイスがあるし、店舗にしても秋葉原で食べるなら他に行きたい店があるという感じで、たまーに食べて満足してしばらく食べない、というジャンルのもののように思う。正直二郎系は増えすぎているので、差別化が厳しいというところか。チェーン店としてはかなり成功していると思うので、資本の力にものをいわせて、なんとなくそこにあり続けてほしい。手軽に食べたい存在である。


■AFURI(1月14日)

 柚子醤油らーめん(1食約1000円、送料別)。お取り寄せしたラスト3食目。冷凍室に入れておくのもスペースをとるのでさっさと食べてしまおうというだけで、味玉も用意しなかったし、写真の撮り方にもやる気が感じられない。紅白団子は年始だからかサービスでついてきたもので、モチッとしてけっこうおいしかったが、ラーメンに乗っている意味は謎。邪魔になっているというほどでもないが。
 改めて食べてみると、ゆず果汁の風味がかなり個性だなと感じた。店舗でもこんなに風味が立っていただろうか。別の味も食べてみたいと思ったが、独り身だと3食単位でお取り寄せするのはやっぱりしんどいという感じがある。だから店舗に行きたいなという話になるのだが、都内でもあまり普段縁のない街ばかりにあるので、なかなか足が向かない。何様のつもりだ。山手線の北側で泥にまみれろ。


■らーめん一信(1月15日)

 麻辣鶏白湯ラーメン(800円)、鶏叉焼(200円)、味付玉子(100円)。山手グループの店なので愛をもって通っている。店長も本郷山手の時代からたぶん変わっていない。コロナ云々とはあまり関係なく(本郷山手時代から)昼営業だけになっているが、それで大丈夫なのだろうか。しばらく休業期間もあったし、心配である。
 最近鶏醤油のラーメンばかり食べているので麻辣鶏白湯にした。鶏や醤油のスープは単純に好きだが、山手のようにオンリーワンの個性があるわけでもなく、ジャンルのなかでは一信が抜群にうまいというわけではないように思う(うまいけれども)。本郷界隈であればむしろ鶏白湯やしじみのほうが個性が立っているといえるのではないか。ユーグレナ鶏そばもいつの間にかメニューに加わっていた。なぜそんなにミドリムシにこだわるのかわからない。好きな人は好きなのだろうか。
 鶏叉焼はしっとりしておいしくコスパが高く感じられる。野菜(キャベツ・玉ねぎ)の盛りが少し多くなっている気がした。鶏白湯の味わいに厚みがあり、麻辣と思った以上に調和している。スープが強いのでごはんものが欲しくなる。一時期だけ鶏叉焼の丼を出していたようだが、一度も食べないうちになくなってしまった。復活してほしいが、望み薄のような気もする。
 店内にメニューの写真入りの貼り紙が増えていたり、PayPayを導入しようとしている感じがあったりした。鶏叉焼の持ち帰りも始めたようだ。いろいろと努力を感じるが、どことなく経営が巧みというわけではない雰囲気は以前から変わらない。山手時代の多メニュー展開や、やっているのかやっていないのかよくわからなかった出前館への出店なども思い出される。おしぼりもなくなったし、卓上トッピングも控えめになった。それでも麺は大盛り無料。席が埋まるほど混むことは少なく、行けばいつでも受け入れてくれる。独特の愛着を抜きにしても、こういうノリの店が末永く続くような世の中であってほしいと思う。


■ラーメン豚山 上野店(1月16日)

 汁なしラーメン(1330円)。Uber EATSで注文。割と早くからUber EATSに参入しており、これまでも何度かお世話になっている。けっこう距離があるので注文できたりできなかったりする。これで今月に入って、自宅からデリバリーできる限りすべての二郎系を注文したのではなかろうか。
 濃い味の醤油ダレで水分の少ない、汁なしらしい汁なしという感じ。ヤサイの盛りは多いがあまり水分を感じることはない。麺は茹で麺と生麺を選ぶことができ、茹で麺を選択。以前は生麺のほうがおいしく食べられるみたいに書いてあった覚えもあるのだが、茹で麺がオススメとの表示であった。麺はしっかりワシワシしていて食べ応えがある。食べ方の説明書きみたいなのが入っていた覚えもあるのだがなくなっていた。エコである。
 豚山という店名なだけあってブタにパワーを感じるが、かなり脂分が強く、僕には正直キツいという感じもある。ニンニクがそうとう辛めで、何時間も口の中で尾を引いた。量が多いという印象はあまりないままに食べ始めたが、最終的にはかなり満腹になってしまった。こってり感も含めて、かなりのボリュームを感じる一杯である。
 店舗にも行ったことがあるが、そこそこ以上の盛りであった。資本系のチェーンだったはずだが、それなりのレベルでまとまっているという印象もある。店内もきれいだったし、Uber EATSへの参入の早さなど、商業的な上手さもある。二郎系の敷居が下がり続ける一方で、相変わらずの格調と人気を保っている直系もすごい。市場の拡大を肌で感じるが、それが確実に損なっているものもあるように思う。ほら、男性の健康寿命とか。


■自家製熟成麺 吉岡 田端店(1月17日)

 竹岡式ラーメン(1157円)、餃子(500円)。味玉は自前(セブンイレブン)。曜日限定で竹岡式ラーメンを出しているようで、menuで注文。都内に何店舗かあるようだがジャンルがまちまちのようでもあり、本来何にこだわりがある店なのかはよくわからない。
 竹岡式ラーメンを一度も食べてみたいと長年なんとなく思っていて、千葉まで行こうかとまで思っていたが、最近駒込に竹岡式ラーメン世良という専門店(曜日限定の二毛作店)もでき、一気に雰囲気が変わってきた感じがある。
 豚のうまみが溶け込んだ醤油ダレに麺の茹で湯を入れるというある意味無骨な製法であり、だいたいその通りの味がする。デフォルトで豊富に乗っているチャーシューとの相性は当然ながらいい。チャーシューは薄めだが、個人的にはこのくらいでいい。麺は独特の食感があり、自家製熟成麺と言われればそんな気もする。醤油味はかなり強いが、生玉ねぎの刺激と好相性とも感じる。生玉ねぎ、やっぱり好きである。
 餃子はどうということはないが、酢にんにくがウリのようで、食べ応えがある一方ですっきりともしていた。ひとりで食べるサイドメニューであれば、このくらいのサイズでちょうどいい。コスパもまあデリバリーであればこんなものだろう。
 ご当地ラーメンが東京に進出してくるのは嬉しいが、メジャージャンル以外は結局長続きしないという印象もある。二毛作でやるというくらいが現実的なバランスなのかもしれない。地方の家族経営のような店のメニューで都内の賃料に打ち勝つのは容易ではない。いくつもの夢のお店が生まれては消える。それが東京という街なのである。


■つけめんTETSU 千駄木本店(1月18日)

  味玉つけめん(1020円)、野菜(150円)。つけめんの有名チェーンの本店。こんなところに本店があるというのも珍しく感じられる。住所は千駄木であるが、千駄木駅からは距離があり、西日暮里駅からも少々歩く、文京区の最果てという趣の場所にある。不忍通りに面し、根津に住んでいた頃からちょくちょく歩いてきていた。そして何を隠そう、僕自身が自宅から最もアクセスのいいラーメン店でもある。山手の次くらいに回数を通ってきたのではないだろうか。
 今年初訪問だったが、メニューがけっこう変わっていた。以前は昼の部が豚骨魚介、夜の部が鶏魚介であったが、時間帯を問わず選択できるようになったようであり、「鶏つけめん」なるメニューが追加されていた(鶏チャーシューも導入されていた)。チャーシューも角ばったものから薄切りの「釜焼きチャーシュー」に変更され、海苔が乗るようになっていたほか、つけ汁に入るねぎも太くなっていた。あつもりを注文すると麺がかつおだしに浸ってくるのが特徴であるが、だしの量も減ったように思う。すべてあくまで好みにすぎないのだが、個人的にはどれも歓迎しない変化である。行くと必ず野菜を頼むのだが、これが変わっていないのはよかった(少々の二郎感がある。つけめん店の野菜は蒸し野菜のようなものが多く、これはあまり好きではない)。
 ただ、以前からけっこうメニューには変化があった店でもある。トッピングが基本的につけ汁に入れられ、熱いチャーシューが保温の役割をしていた時代もあったし、コシの強い麺の「強つけめん」があった頃は、そればかり好んで食べていた記憶もある。期間限定のメニューも頻繁に出しているし、おみやげ麺やデリバリーの導入も早く、この情勢下にあってテイクアウトも始めて大々的に押し出すようになっている。新店舗を出しては閉じているようなイメージもある(僕は微妙に世代ではないのだが、駒鉄のことも思い出される)。動きの速い時代のなかで、常にトライアルアンドエラーを繰り返しているということだろうか。
 つけ汁を加温する焼き石がウリであったようなところもあったが、そもそも僕はあつもり派であることもありほぼ使うことはなかったけれども、そういえば最近使っている人を見かけることが減った。個性が見いだしにくくなっていることは、つけめんがより大きなジャンルになっていることの裏返しだろうか。それでも時間帯によっては混雑することは実力店の証であろう。便利な場所に住んでいることは僥倖である。近々、今度は鶏つけめんを食べにいきたい。


■麺屋 義(1月19日)

 醤油ラーメン(850円)、味玉(100円)。また行ってしまった。店の基本情報は1月13日に書いた通りである。焼きあごが好きだと書いたが、改めて食べると醤油も本当にうまかった。醤油味はしっかり立っているけれども、丸みを感じる優しい味である。盛りだくさんの感じのある焼きあごよりトッピングはシンプルで、ゆっくり味わう余裕があった。
 後半戦は卓上の魚粉を投入するとかなり雰囲気が変わる。ほかにペッパー、ニンニク、ゆず胡椒、酢など卓上調味料は本当に豊富だが、そこまでカスタマイズするタイプのラーメンではないようにも思う。まぜそば用ということだろうか。餃子はメニューになかったはずである。
 このタイプの店には珍しく、平日ランチタイムにはセルフで無料のライスも提供されている。どんぶりは少なくとも醤油・塩・焼きあごですべて違う形のものが使われており、スープを飲み干した底には手話のイラストでお礼のメッセージが現れる。全体としてホスピタリティが高いという印象が訪問のたびに強くなる。前回と同じことを書くが、本当におすすめしたい店である。


■GANCON NOODLE(1月20日)

 醤油ラーメン&炙りチャーシュー丼セット(1120円)、味付け玉子(100円)。駒込駅東口アザレア通りにあり、駒込駅東口限界ラーメン商業施設のすぐそこにある店。食べログの評価なども高く、そこまで長くはないが昼の時間には待ち行列があるという感じで、評価が高いという印象がある。数年前に一度行ったきりになっていたので久しぶりに行ってみた。
 写真だとわかりにくいが、ラーメンのどんぶりは小さく、チャーシュー丼のどんぶりはちょっと大きい。ただしラーメンのどんぶりは底が深いので、量が少ないという印象はあまりなかった。最近多く食べている鶏醤油のスープであったが、そのなかでもかなりすっきりした感じがあった。エビの風味も少し感じた気がするが、気のせいかもしれない。炙りチャーシュー丼は肉の盛りも含めて申し分なくうまいが、タレが濃い味のためラーメンより強くなってしまい、食べ進め方に苦慮する。こういうバランスの店は他にもけっこうあるという印象であるが、普通はあまり気にならないものなのだろうか。
 メニューは他にもエビ塩ラーメン、エビつけ麺など豊富である。もともとラーメン雑誌の編集者であった店主が開いた店のようで、「東京で流行るうまいラーメンを出している」という印象があり、事実確かにうまかった。2人連れくらいの客が多く、便利な場所にあるわけではないが、地元の需要にマッチしているようにも思う。一方でUber EATSの注文がひっきりなしに入っており、それを2人で回しているので割と大変そうであった。結果として、並び始めたときの予想より待ち時間が長かった。少し歩けばいつでも行ける距離にあるので、次は空いている時間を狙って行くことにしたい。


■一風堂 東京ドームシティ ラクーア店(1月21日)

 ラーメン+餃子セット(1380円)、赤丸新味(100円)、辛もやし(100円)。出前館で注文。出前館はUber EATSやmenuと店の系統が違うので新鮮だった。久しぶりに使ったが、Uber EATSやmenuに慣れてしまったからか、配達員の現在地がわからないのがストレスになった。結局時間通りにくるのだが、そわそわする時間が長くなってしまう。一風堂は地元にもあるほか、明大前や上野広小路といった学生時代の生活圏にもちょうど店舗があったので、長く親しんできたチェーンである。だからこそデリバリーの価格は割高に感じてしまうが、クーポンがあったので手が出たという感じ。
 博多豚骨ラーメンをデリバリーにするとどんな感じなんだろう、という怖いもの見たさの部分もあったが、セパレートの容器の麺をスープに入れると替玉をしたときのような食感であり、1杯目のなめらかさはないものの、普通の味という感じであった。味はただただ一風堂という感じで何ということはないのだが、赤丸新味は小袋の赤味噌とマー油がついてくるという感じで、替玉があるわけでもないし別になくてもよかったな、と思ってしまった。
 餃子は小ぶりだが数がありサイドメニューとしての満足感が高い。辛もやしは店舗なら無料で無限に食べるやつだが、一風堂には欠かせないという気持ちで注文。100円なら手を出しやすいし量もちょうどいい。思ったより辛かった。
 大きなチェーンであることもあり、全体としてしっかりとした作りでデリバリーもやっているんだな、と思った。チェーン店はレア感も薄いし敬遠してしまいがちだったが、安心して食べられるという意味では悪くない選択である。まあ、こちらがデリバリーにいい加減慣れてきたというのもあるのかもしれないが。


■肉そば総本山神保町けいすけ(1月22日)

 濃厚魚介つけ麺スペシャル(1689円)。menuで注文。お友達招待キャンペーンの1000円引き(1500円以上の注文が対象)がいっぱいあるので手が出たという価格帯。これに配達料も乗るので、menuパスで割安になったとしてもさすがにしんどい。スペシャルはいわゆる特製にあたるが、この設定でないとさすがにそこまでトッピングしない。
 神保町けいすけといえば、数年前転職活動をしていたとき(結局転職には失敗したのだけど)、神保町界隈の会社を受けたら交通費をいっぱいくれたけど僕は定期圏内の駅から歩いていっていたので、そのお金でトッピングもりもりの醤油ラーメンを食べた思い出がある。醤油が濃い口でうまいラーメンであったが、デリバリーという難しさはあれ、つけ麺だとあまり良さを感じられなかったのが残念であった。
 2種類のチャーシューにはボリューム感はあったが、これも冷めてしまうと良さが出ないという感じがあり、つけ汁とともにレンジで温めたが焼け石に水という感じであった。つけ汁は脂分は加えているのだろうが、そこまで濃厚という感じはしない。魚介系のこびりつくような感じもなければ、清湯系や二郎系のように味が立っているというわけでもない。ラーメンを食べればよかったようにも思うが、つけ麺と油そばしかデリバリーやテイクアウトはやっていないようだ。麺量はそこそこあるが、消費者の傲慢という感じこそあれ、つけ麺だと標準程度でありがたみはない。店舗だとどうなのかわからないが、デリバリーの悪いイメージがそのまま出たようなクオリティであった。
 割り箸とウェットティッシュが2セット入っていてどういうこっちゃと思ったが、食べている途中で割り箸がバキッと折れてしまった。オリジナルの袋に入った割り箸であったが、そういうことだったのだろうか(たぶん違う)。


■和風拉麺喜粋(1月23日)

 醤油わんたん麺(980円)、おまかせミニ丼(220円)。根津の不忍通り沿いにある店。根津は僕自身2011年-2015年に住んでいた場所であり、以降も現在に至るまで、月に一度程度は髪を切りに行っているところだが(今回もそれである)、ラーメン不毛の地という感じがある。2012年に弥生坂にできた家系ラーメンの岡村屋は頑張っているが、そもそも根津が狭いというのもありつつも、店そのものが少ない。根津神社近くにできた濱之家(燕三条系ラーメンで始まり、屋号はそのままに長岡生姜醤油ラーメンに鞍替えしたが、あっけなく潰れてしまった)、千駄木方面に少し行ったところにあったしょうゆらーめん汐満など、潰れてしまった店ばかりが思いつく。東大を挟んで反対側の本郷三丁目エリアとは雲泥の差である。千駄木は広いので、千駄木アドレスでも根津に近い方面でなく、谷中銀座や西日暮里駅からのアクセスがしやすい場所なら店も多いのだが。池之端方面にはまだ少しあるようだが未開拓である。
 煮干しをベースとしつつ鶏メインというスープであったが、鶏の分厚い味を感じるというよりは、ただたださっぱり食べさせるという感じであった。ファーストコンタクトでは多めに入った青菜の風味を強く感じ、その印象は大きく覆らなかった。わんたんがプリっとしておいしかった。ミニ丼は鶏肉と甘辛いタレのものであり、メニューに変動はあるのかもしれないが、日替わりでやっているという雰囲気はなかった。ミニ丼としては安い部類で(夜は+50円らしいが)、クオリティにも高級感はないが食べやすく、肉の脂やタレの主張も強烈ではないため、あっさりしたラーメンとあわせてお腹を満たすのにちょうどよかった。こういうのでいいんだよ。
 お酒のメニューが豊富であり(そんなに高い酒を置いているわけではないようだが)、夜は焼き鳥を出したりもしている(?)らしく、「飲めるラーメン屋」としての性格もありそうであった。ほど近くにラーメンバルゆきかげという店もあり、比較的新しい上に最近リニューアルもしたところでもあるのだが、そちらはもっとアルコールメニューが豊富である。どちらもラーメンのクオリティも標準以上であると思うが、居酒屋需要もつかまないと厳しい土地柄なのかもしれない。
 千駄木駅〜根津駅の不忍通り沿いは、歩くたびに店が入れかわっていて驚いてしまう場所でもある。喜粋の場所も僕が引っ越してきたときはオシャレめのカフェだったが、その後家庭料理の店になったり、お酒メインの店になったりしていたという記憶もある。訪問は土曜の12時前くらいであったが、近隣の夫婦連れなどが多く訪れていた。ラーメン屋はトップのほんのひと握りを除いて、地元住民の需要をつかまなければ厳しいというのが最近の実感である。無責任で曖昧な表現であるが、頑張ってほしいな、と思う。


■尾道ラーメン喰海(1月24日)

 尾道ラーメン(880円、送料別)。宅麺.comで注文。味玉とネギは自前。けっこう前から使ってみたかった宅麺.comだったけど、送料も込みだとなんとなく割高に感じてなかなか踏み出せなかった。目を引くような有名店はだいたいいつも売り切れているので、注文する決め手もなかったというところもある。冷静に考えて電車に乗って食べに行くなら値段はそう変わらない。お取り寄せやデリバリーにいい加減慣れてきたので、注文することができた。
 僕は尾道ラーメンが好きである。近年はあまり行くことはなかったが、広島県に入ると必ず尾道ラーメンの店を探すほどだ。広島出張の際には広島駅ビルの尾道ラーメンに行くのが楽しみだった。澄んだ醤油ベースのスープに、プリッとした背脂が浮いている。食べやすい味わいだが、背脂のおかげですっきりしすぎておらず、食べ応えがある。現代っ子っぽくない荒々しさがほんのり漂っており、古さと新しさを感じる。
 冷凍のストレートスープを10分湯煎して、具と麺は3分ほど煮る。包丁は要らない(味玉とネギはコンビニで用意し、味玉は糸で切った)が、大きめの鍋ふたつにたっぷりと湯を沸かす必要があり、適度な面倒さがある。太めの麺がスープを持ち上げる。薄切りのチャーシューが香ばしい。ネギを用意したのは正解だった。味玉やメンマもいちばん合うタイプのラーメンである。満足度は高い。
 ちゃんと尾道にある定評ある店であり、これを家で食べられるのは嬉しい。もともと自前の通販もやっているようで、調べたらそっちのほうが値段が割安に見えて萎えかけたが、何軒ぶんか頼めることを考えるとトントンに近い印象になるだろうか。宅麺.comのなかでは割安なほうである。サイトを利用する際には、これも1食ぶん足して損はしない。またふらっと広島に行きたくなったが、社会情勢も仕事の状況もそんな感じではなくなってしまったのが悔しい。


■辛旨ラーメンふじ本(1月25日)

 辛旨ラーメン(1150円)、全マシ(味玉・肉マシ・野菜マシ、450円)。menuで注文。麺は並(茹で前150g)と中(200g)が同価格であるが、これは並である。茹で麺と生麺が選べるので、茹で麺を選択。トッピングは味玉150円、肉マシが300円、野菜マシが150円で、全マシの価格設定はお得な感じになっている。辛さが3倍という「極辛旨ラーメン」も130円増しでメニューにある。
 在宅勤務の日の昼食だったので、量や辛さはちょっと遠慮したところがある。結果として麺は中でよかったし、極辛旨でもいけた気はする。でもまあ、腹八分目で云々という話ではないが、このくらいがちょうどいいというような気はする。辛さはそうでもないが、僕自身も辛さに強いというわけでもないので、最後にはじんわり汗をかくという程度。唐辛子よりはスープの味の濃さを感じる。豚肉ともやしは全体として調和した味になっているが、結局のところ単に豚肉ともやしであるので、特に元値であると割高感を感じてしまうかもしれない。麺は自家製麺であり、確かにそれらしい味と食感であった。
 店舗は駒込にあり、最近オープンした。竹岡式ラーメン世良という店との、曜日ごとの二毛作店である。正直辛いラーメンはそこまで好んで食べないのだが、最近SUSURU TV.で紹介されたこともあり、チャレンジしてみたという感じ。店舗には竹岡式ラーメンのほうを食べに行ったことがあり、住宅街の外れで4席しかなくこれで大丈夫なのかと思ったが、オープンと同時にUber EATS・menu・出前館に出店しており、それも込みの経営戦略ということなのかもしれない。そうだとしたらおもしろい店である。ただ、「駒込」「ラーメン」でTwitter検索して無差別にいいねとフォロー&アンフォローを繰り返してくるのはやめてほしい。おちおち駒込駅東口限界ラーメン商業施設のことを書けなくなってしまった(書くけど)。店主はどんな気持ちで僕のツイートを見ているのだろうか。


■本家 第一旭 新宿店(1月25日)

 ラーメン(1000円、送料別)。宅麺.comで注文。味玉とネギは自前。宅麺.comで注文した4食中2食目。第一旭は関西で広がっている系統のラーメン屋であるが、同じ第一旭という名前でいろいろな系統があるようで、検索するとていねいに書かれているページもあるが、割と複雑で頭に入ってこない。僕は神戸三宮にある店に何度も行ったことがあるのだが、そことは違う系統の店であるようである。新宿には最近進出してきたはずで、行列店となっているようだ。
 例によってスープを10分湯煎し、麺を茹で具を温める。スープの袋を切ったときにふわっと漂う動物系の香りがよかった。厚みがあるスープにネギがいいアクセントになり、用意したのはやはり正解であった。
 ただまあ、系統は多少違うものの、尾道ラーメンと連続して食べたのは悪手であった。ちょっと味が近く感じてしまった。冷凍で1か月以上もつのだからそんなに焦る必要はなかった。このような社会情勢でなければ、新宿に行って並んで食べてもよかった。慚愧に堪えない。コンビニで買った刻みネギの消費期限が3日だったため焦ってしまった。目先のわずかなことに振り回されて本当に大切なものを見失っていた。ラーメンからは人生を学ぶことができる。30歳にもなってこのようなレベルで人生を学んでいると考えると、それもやはり慚愧に堪えないが。


■くそオヤジ最後のひとふり(1月26日)

 あさりラーメン(1080円、送料別)。宅麺.comで注文。大阪にある店で、名前のインパクトがすごいのでそれだけ知っていた。味玉、ネギ、肉は自前。写真ではよくわからないが、姫竹はセットに含まれている。
 ストレートの冷凍スープではなく、アサリを煮てその煮汁で醤油ダレを割る方式であり、作り方に少々戸惑った。ビジュアルからはもっとアサリの感じが強い味わいとなるのかと思っていたが、醤油味の深みを強く感じて、いい意味で魚介感がなかった。醤油味はキリッと立っているというよりも丸みを感じる優しい味であり、鶏油も少し使われているようで、深みが感じられるものであった。
 僕は単品でも食べるくらいメンマが好きなのだが、姫竹は格別という感じがあった。姫竹をなんとか日常的に食べる方法がないものであろうか。アサリも当然全部食べたが、出がらしという感じもあり、あまりありがたがる味ではなかったように思う。チャーシューはついておらず、店舗では薄いレアチャーが乗っているようであり、生ハムをトッピングすることが推奨されていた。生ハムを乗せるというのも何か違うだろうと思いセブンプレミアムの金のロースハムを乗せたのだが(ビジュアルが近いので)、めちゃくちゃロースハムの味しかしなかった。でも生ハムを乗せても生ハムの味しかしなかったと思う。
 そうしたところも込みで、店舗で食べてみたくなったが、大阪はいかんせん遠いし、行ったら行ったで食べたいものだらけなので困ってしまう。23区内にあれば今週末にすぐ足を伸ばしてしまう程度のうまさであった。宅麺恐るべしである。ステイホームしながらこんなにストイックにラーメンを食べ続ける生活は今後二度としないと気がするけど、そのうち機会があればとも思う。


■東華特製 豚ラーメン 二郎インスパイア系(1月27日)

 東華特製 豚ラーメン 二郎インスパイア系(1280円)。茹で麺、ニンニクあり、野菜マシ、背アブラ、カラメ。味玉は自前。Uber EATSで注文。見慣れない店がUber EATSで出てきたので注文してみた。店舗も増え続けているし、平日昼だと注文できるエリアもかなり広くなる。
 テイクアウトとデリバリー専門店ということで、もろもろがけっこう割り切った設定であるように見えた。麺は伸びにくい感じはあったものの二郎系というほどには強くなく、野菜はもやしオンリーで、ジップロックに入った状態で届いた(マシマシまでできる)。ニンニクとアブラはうまく乗せられなくてスープに溶けてしまい、見た目があまりにも寂しいので冷蔵庫にあった味玉を乗せた。
 トッピングの選択肢など、二郎系をやるんだ、それらしくするんだという意識はけっこう感じられたものの、結局のところラーメン屋としてのちゃんとしたバックグラウンドがないので、そば屋に行ったあと駅の立ち食いそばを食べたみたいな気分になった。Uber EATSの興隆が生み出した資本主義のゆがみという感じがする。こういう店が幅をきかせるとちゃんとやっている実店舗の店が損をするばかりである。デリバリーには暮らしを助けられているが、社会情勢がもうちょっとなんとかされてほしいという気持ちが強まった。


■横浜家系ラーメン 麺屋 鷹守家(1月29日)

  濃厚とんこつ醤油(1280円)、ほうれんそう(150円)。Uber EATSで注文。前々日に続いてけっこう遠い店だったが平日昼ということもあって配達してくれた。家系が食べたくなって店を探したが、資本系のチェーンは嫌だなと思ってなんとか見つけたという感じ。味の濃さや油の量についての選択肢はなく、麺は届いたものをレンチンして固さ含めてなんとかするスタイルであった(何分やればどうなるのかみたいな目安はないので結局適当に食べることになったんだけど)。
 写真の通りスープが少なくて麺をモソモソ食ってるみたいな感じになったけど、味はしっかりしている。チャーシューは大きいし、海苔は個包装、味玉もついていて、ほうれんそうも食べやすく、玉ねぎが入っているのもポイントが高い。家にあるにんにくチューブやブラックペッパーを活用し、白米までしっかり食べた。お腹いっぱいになってしまい、午後の在宅勤務が眠くてしんどかった。
 デリバリーにならではの微妙な感じもあるいにはあったが、それも込みで実店舗に行ってみたいと思う味であった。でもまあ場所が便利じゃなさすぎるのでたぶん行けないと思う。わざわざ普段行かないところに訪ねて行くには家系ラーメンの店はあまりにも多すぎる。


■麺やあかつき(1月30日)

 あえそば(1200円)。Uber EATSで注文。ヤサイマシ、ニンニクマシ、アブラマシでリクエスト。ニンニクはかなり多めに入っていたし、アブラもかなり増されていたように思った。休日なので店舗まで歩いて行ってもよかったのだけど、家から出るのがめんどくてデリバリーに頼ってしまった。クーポンがあるので値段も店舗と変わらない。こうして人間はだんだんダメになっていく。デリバリーでラーメン食ってパソコンしていると終わっていく一日、あまりにも在宅勤務と変わらなさすぎる。
 あかつき麺(ラーメン)にしなかったのはこのnoteを書く上でメニューは被らないようにしようということになっているからで、普段は一般にまぜそばの類は進んで食べない。店舗にもけっこう通ってきたが、あえそばを食べたことは2回くらいしかない気がする。生卵が乗っているぶん値段が違うくらいでそんなに味変わんないでしょ、という気持ちで食べたら、案外違っていて驚いた。魚粉の味がけっこうする。ブタが角切りで混ぜたらなじむしけっこう食べ応えもある。
 ニンニクは多いように思ったが混ぜてしまえばあんまり気にならない(それもどうなんだ)。生卵も混ぜたらどこ行ったらわからなくなった。まぜそばはやっぱりよくわからん。うまいけど。


■麺やひだまり(1月31日)

 味玉和塩らぁ麺(890円)、炭焼き豚とねぎの丼(350円)、谷中餃子(3個、260円)。谷中ぎんざ近くの店。そこそこ人気があり、休日はいつもちょっと混んでいる。今回も20分くらい待って入っただろうか。それにしてもこんな社会情勢にもかかわらず谷中ぎんざはけっこうな人出で、いろいろとあほらしなるわという感じだった。並んだ時間もあったぶん気前よく券売機をポチポチ押してしまってちょっとだけ反省した。
 少し前に来たときは醤油を食べたんだけど、もともと塩がメインのお店ということで、今回は塩に。クリアな味であるとともに分厚いダシの味がしておいしい。柔らかめにゆでられた細麺には全粒粉入りで、麺の味がしっかりとするという感じ。チャーシューは注文のたびに網で炙られていて香ばしい。あと、味玉の黄身が濃厚でめっちゃおいしい。ここに来るなら味玉は絶対乗せたほうがいいレベルである。メンマにはごま油が絡ませてあっていいアクセントとなっていた。
 丼はけっこう量がある。ねぎが盛りだくさんで、炙り豚もけっこう乗っていてお得感あり。350円分は確かにあるという量。お腹いっぱいになってしまった。梅ペースト(たぶん)が乗っていて、苦手なのでちょっとたじろいでしまったが、豚の脂分が多少あるなかでスッキリ感をもたらしていた。谷中餃子は谷中生姜を使っているようで、生姜の味がしっかりする。ふっくらとした食感でしっかり作られているという感じ。3個で260円はまあまあだがそれだけの作り方はしているということが感じられるし、サイドメニューとしては3個くらいがちょうどいい(一応3個は半量という扱いである)。
 店内はふたり連れが多く、地元の客層をとらえた店だなという印象をもった。行列がとにかく長いというよりは、1杯ずつていねいに作っているのでそのぶんの待ち時間であるような感じだった。店内もきれいで席間もゆったりしており、3回目くらい以降のデートならお昼に入れる(独身異常男性個人の感想です)。


■らーめんダイニング ど・みそ(1月31日)

 みそオロチョンらーめん(1150円、送料別)。宅麺.comで注文。都内に何軒かある店の宅麺。チャーシューはついているが、挽肉、もやし、ニラなどのトッピングがおすすめということだったので別途用意した。宅麺でも別途用意して調理しないといけないトッピングはなるべく避けてきたつもりだったんだけど(二郎系とかを頼んでいないのはそのため)、正直意図せず頼んでしまったという感じ。とはいえごま油で挽肉を炒めて、もやしとニラの袋をぶちこんで、醤油と塩コショウをフィーリングで軽くかけただけ。スープが濃厚なのでこれでじゅうぶんだったし、用意してよかったと思う。
 思った以上に味噌が濃厚。湯煎のスープに加え香味油と辛味ダレが付属しており、油分も強くてさらに濃厚な印象になる。辛味ダレは辛いので調節しながら入れよとのことだったのでビビりながら入れたが、辛さが強いというよりは豆板醤系の味変の辛味で、結局全部入れたけど大丈夫だった(辛さに強いというわけではないのでけっこう汗はかいたけど)。麺もスープにしっかり絡む太さで、最後にはトッピングの余りをスープに入れて食べきって満足。
 オロチョンラーメンというのには永遠の憧憬のようなものがあって、というのも僕の幼少期には松山にオロチョンラーメンのチェーン店があった。鉄鍋に入っていて、ちょっとモツ鍋みたいな具とスープで、唐辛子が乗って刺激がある。ロードサイドに何軒もあって、親に連れられてよく家族で行ったものだった。その後数年のうちに店はどんどん減ってしまい、いまは市内中心部に2軒くらいになり、オリジナルの味を守っているのは深夜帯のみ営業している「バラックからし家」のみになっているようだ。5年ほど前に行くことができて思い出の味にほっとした記憶がある。たぶんまだいまも営業を続けているようなのでまた行きたいがハードルが高いし、そもそももう2年近く帰省すらできていない。
 どうしてこんな話をしているのかというと、オロチョンラーメンつってもあれとぜんぜん違うな、ということである。オロチョンラーメンと一般的にいうと、たぶん今回のこれのほうが正しいのだと思う。でも違う、僕にとってのオロチョンラーメンはこれじゃないんだ。わかっていたはずなのに、あの味を期待して食べてしまった。愚かなものである。おいしく食べたはずなのに、寂しさばかりがつのってしまった。

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 終わりです。気がついたら1か月に33杯とかいう異常量のラーメンを食べてしまいました。ラーメン大好きですがしばらくは遠慮させていただきたいという気持ちです。チラッと書いたけど何年も毎日ラーメン食べてるYouTuberとか異常すぎます。これでも僕は仕事の都合で食べられなかった日もあったのに。
 緊急事態宣言という状況もあって、デリバリーを積極的に利用したり、宅麺.comなどにチャレンジしてみたりしました。おおむね予想以上にレベルが高いなとも思いましたが、やっぱり店で食べるのがいちばんですね。
 ありがとうございました。おじさんがラーメンを食べ続けるだけのnoteをここまで読んだあなたも立派な異常者です。これがワイのワイルドワイバーンや!


■セルフQ&Aのコーナー

・なんでそんなにラーメンを?
 わかりません。もともとラーメンは好きなので週に2杯くらい食べて生きてきたように思うのですが、このnoteを書き始めて「よしこれは1杯/dayでひと月頑張ろう」という気持ちになぜかなってしまいました。インターネットは人間を狂わせます。もうやらねえ。

・さぞかし太ったでしょう?
 確かにちょっと太りましたが、そこまでではありませんでした。昼食が中心だったのがよかったのかもしれません。ラーメン生活に入る前にすでに太っていただけともいいます。もともと冬は毎日のように異常量の鍋を食って大量の皮下脂肪を蓄えるシーズンなのですが、今年に入ってから鍋をしておらず、これはかなり珍しいことです。

・いくらなんでも部屋が暗すぎません?
 テーブルが電灯の真下にあって普通につけるとめちゃめちゃ影になってうまく撮れないので、間接照明のみの状態で撮っているというだけなので大丈夫です。でもまあ、部屋の日当たりが悪すぎて昼間にカーテンを開けても書類仕事ができない程度なので、常時カーテンは閉めています。実際のところ在宅勤務以外の時間は間接照明だけで過ごしていることも多いです。こっちのほうが落ち着くので。やっぱりダメじゃんか。

・野菜食べてる? 健康状態は?
 昨年11月の健康診断の結果が年末に出たんですが、おおむね大丈夫でした。絶対ダメだと思っていたので、逆に調子に乗っているようなところがあります。野菜はラーメンと関係なくもともと食ってねえのでほっといてください。給食の小さいおかずが絶対食べられなくて毎日泣いていた頃から20年以上経ったけどほとんど味覚が変わっとらん、絶望や絶望!

・そもそもなんでワイルドワイバーンなの?
 元日にTLを見ていたらみんなうまそうなものを食べていたので、ラーメンをpostするときに「これがワイの正月や!」「これがワイのおせち料理や!」みたいなことを書こうと思ったんですけど、なんかもうそれならワイルドワイバーンでええか、となって、それがそのままひと月きました。理由になってなさすぎる。ちなみにガンマが実際には「これがワイのワイルドワイバーンや!」と言っているわけではないというのも知っています。小学生の頃はワイルドワイバーンは持っていなかったけどバリアントワイバーンなら持っていました。

・デリバリーに金使いすぎじゃない? 大富豪か?
 年末年始限定のクーポンとか友達招待クーポンとかをUber EATSとmenuと出前館でかき集めてなんとかやってきました。あとYahoo!ショッピングのキャンペーンで買い物しまくったときのPayPayボーナスがドバドバ(5ケタ)入ったので気持ち的には大富豪でした。こうして独身男性の金銭感覚はガバガバになっていきます。デリバリーと光熱費と設備投資で在宅勤務ワーキングプアになりつつあり、生活のダウンサイジングが課題となります。

・明らかに途中から飽きてましたよね?
 それは確かにないではないです。ラーメンは味がいろいろなのでそのものというよりは、ラーメン屋に行くorデリバリーを頼む→Twitterにあげる→このnoteを書く、というルーチンに疲れてしまいました。あと、30杯もラーメンを表現するだけの語彙もなければ、挟み込める小ネタもそんなにありません。人間としての薄さが露呈しました。もういやです。ダメな自分と向き合いたくない。

・来月からどうすんの?
 逆にラーメンをひと月断ってみようと思っています。禁断症状が出たら普通に食べると思うので1週間くらいしかもたない可能性もありますが、そのつもりで宅麺も全部消費しました。ラーメン以外に何を食べていたのか忘れてしまったのでどうしようかなという感じです。ワイルドワイバーンはワイルドワイバーンで別のワイルドワイバーンをやるつもりでいるので、これがワイのワイルドワイバーンや!

 

 25000字を超えてしまった。なんやこれは。もう疲れました。探さないでください。クララのバカ! ブラストグリフォン! バーニングアトラス!

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