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きめこまかさ

こんばんは、栗林です。

赤ちゃんの何がかわいいってまずは肌のきめ細かさですよね。
妻と付き合ったのも肌質に惹かれたからといっても過言ではない、肌フェチというか質感フェチの僕なので乳児の肌ときたらもうたまりませんな。
肌に限らずサラサラした質感が好きなんですよね、昔から。
ニットのセーターはチクチクするから子どもの頃から嫌いでしたし、毛布も毛がフワフワしてるのが気に入らなくて、寝具は綿のシーツしかだめでした。
ハンバーグこねるのとかも手がベタベタするからなるべく避けさせてもらいたいところです。

そんな触り心地を重視する僕が、バイト中にあの頬を触ってみたいと思っていた女の子がいつの間にか妻になり、その妻が恐るべききめ細やかな肌を持った赤ん坊を生みました。
お肌の曲がり角を曲がりつつある毛穴が目立ち始めて髭の面積が徐々に増えている僕の顔がブラウン管なら乳児のそれは4Kテレビといったところでしょうか。
820万画素。

自分は人生にこれといった指針がない人間だと思っていましたが、触り心地だけは重視してきたんだなと最近気がつきました。
触覚的充実度で測ると人生成功したなと言わざるを得ません。
触り心地の良い肌を持つ妻と信じられない程きめ細やかな肌の赤ん坊、そして無印良品のオーガニックコットン洗いざらしシーツ。
これ以上に触りたいものなんてもう仔猫くらいですね。
猫飼いたい。
居候でも猫飼いたい。

そういえば生後6ヶ月までの子牛の皮をカーフレザーとか言って高級な扱いをしていますが、赤ん坊の肌の細やかさを見ればそれも納得だなと思う一方で、なんとも人間の欲望は残酷だなと感じながら今日も革靴レザージャケットで家を出るという矛盾をかかえた残酷な父親が僕です。
アニマルライツとかビーガンとか揶揄されがちですが、多分何十年か何百年かすれば動物殺して肉食ったり革使ったりしてた僕らはすごく野蛮な先祖に映るのでしょう。
もはや狩猟採取の世の中でもないし殺さなきゃ生きていけない訳でもないのに殺していい訳がないんですよね。
過激な運動が正しいかは分からないですが、その思想をちゃんと行動に移せるビーガンの人たちやアニマルライツの活動をする人たちの正しさは尊敬できるなと個人的には思います。
ただまあ人間、正しさを求めることだけなのかという疑問だけは残るんですけどね。
ハエのたかった豚の首とか置いてあるアジアの市場の乱雑さは倫理的な正しさとは程遠いとは思うんですけどやっぱり僕の目にはすごく美しく映るわけで。

なんの話だっけ?

赤ちゃんがかわいいってことか。
まあそんな矛盾だらけの世の中だし正しいことを正しいと言うことが正しいかも分からない世界だけども、世界は複雑で答えがなくて、だからこそ楽しいんだ、とは言えなくても、すっきりした理想なんてものは存在しなくて色んなものがあるんやでってことをいつかそのまま受け入れられるような人間になってくれたらいいな、赤ちゃん。

それでは今日も無印良品オーガニックコットン洗いざらしシーツにくるまって寝ます。おやすみなさい。

おわり

#無印良品オーガニックコットン洗いざらしシーツ

東大出てても馬鹿は馬鹿