12月30日は阿佐ヶ谷ロフトAで忘年会しましょう

風邪をひいたので告知を書きます。

12月30日13時から、阿佐ヶ谷ロフトAで『すべてのニュースは賞味期限切れである 大忘年会』を行います。「すべてのニュースは賞味期限切れである」は速水健朗さん、おぐらりゅうじさんによる時事対談連載で、ゲストに「ワダアキ考」の武田砂鉄さんを迎えます。二年連続このメンツでの阿佐ヶ谷ロフト開催で、両方の担当編集としては自分フェス的な嬉しさがあります。この三人で阿佐ヶ谷ロフトAの忘年会は恒例にしたい。僕は司会的なことをやると思います。

日程:2016年12月30日
時間:12時開場 13時開演
開場:阿佐ヶ谷ロフトA
出演:速水健朗、おぐらりゅうじ、武田砂鉄
料金:前売1800円、当日2100円
http://www.loft-prj.co.jp/schedule/lofta/54726

ぜひみなさんも一緒に忘年会しましょう。

と、そんな告知だけされてもしょうがないですよね。今年は武田さんの「ワダアキ考」が『芸能人寛容論』として書籍化されました。本書にはaikoだけが二度取り上げられています。原因はaiko好きの僕がゴリ押ししたせいなんですが、星野源とか、aikoにまつわる話が出るときは、武田さんに嫌がらせのような長文メールを送っています。今回は本書に収録されていませんが、国分太一の回のときに僕が武田さんに送ったメールを晒します。ご笑納いただければ幸いです。まず、武田さんの原稿はこちら。

国分太一が今日も当たり前の事ばかり言う

以下メール

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まず、大前提として確認させていただきたいのですが、

「国分太一さんが結婚しましたが、aikoファンとしては、今回のこと、どのように受け止めていますか?」

この質問に強烈な違和感があります。例えば、武田さんが友人に対して、「お前の彼女の元カレが結婚したらしいけど、どう思う?」とお聞きになるでしょうか?

つまり、女性は別れたあとも過去の恋人の痕跡がある、あるいははっきりと「キズもの」であるという、強烈に男根主義的な考え方に基づかれて質問されているような気がしてなりません。武田さんらしくない発想だと思います。

先日、東京地裁で「交際禁止」の規約を破ったアイドルがマネジメント会社から訴えられ、損害賠償として65万円の支払いが命じられるというクソみたいな判決がくだされました。武田さんも以前峯岸みなみの坊主問題において、「えげつない」という普段あまり武田さんが使わない言葉を用いて批判されていたと思います。

対してaikoは今までも幾度と無く、恋愛ネタを写真週刊誌などに取り上げられているのはご存知のとおりです。aiko自身、恋愛が創作の原動力になる旨の発言もしていますし、実際aikoの全作品は恋愛について(あるいは恋愛と解釈できる歌詞を)歌っています。

わかりますか? つまりAKB48は恋愛禁止という契約によってファンが幼稚でエゴイスティックな安心感を得ているのに対し、aikoのファンは彼女の恋愛を推奨しないといけないんです。aikoは恋愛してこそ我々を感動させる曲を作ることができるのです。

おそらくもう飽き飽きされているでしょうが、ここからが本題です。前述した通り、aikoの作品は全て恋愛について歌われています。私小説作家・aikoの作品において、たびたびテーマにされる要素があります。それは「記憶」です。

aikoは別れた相手を忘れたことに対して、強い罪悪感を持っています。人は忘れなければ生きていけない、なんてことは瀬戸内寂聴も僕の地元のスナックのママだって言っています。でもそれをaikoは懺悔として詞に綴り続けているわけです。

交差点で君が立っていても
もう今は見つけられないかもしれない
(アンドロメダ)
夏髪が頬を切る
また年を重ねてきっと思い出す
あなたの影 あたしの言葉
(kisshug)

でも人間は忘れます。忘れるから我々は『絶歌』を書かずに済んでいます。じゃあ忘れた時に、どうすればいいのか。そこに対してもaikoは答えを出しています。

5年後あなたを見つけたら
背筋を伸ばして声を掛けるね
(えりあし)

恥じないように生き、何年経ったあとも、「背筋を伸ばして」向き合える自分でありたい。もちろん、相手にもそうあってほしい。それがaikoの生き方なんです。

そこで国分太一です。ジャニーズです。日本のトップアイドルです。その活躍は周知の通り。そんな彼と「背筋を伸ばして」向き合える自分であり続けることは生半可なことではありません。aikoが若い時期に国分太一と付き合えたことは、aikoがいまだに日本の音楽業界のトップを走り続けていることと無関係ではないと思います。

国分太一の結婚に際し、マスコミでちらほらaikoの名前があがりましたが、aikoがある発言をしていたことはほとんど取り上げられませんでした。「アイコメ」というaikoのモバイルサイト会員向けのメールで、国分太一の結婚発表当日に送られてきたものです。


そして


おめでとう
私もうれしいですねー

相手はジャニーズです。交際していたのはもう10年近く前のことです。いまさらでしゃばるなという批判をされてもおかしくありません。あのネガティブで社畜のように働くaikoがこのメールを送れたこと自体が、aikoがこの10年がんばってこられたという、控えめだけれど、力強い宣言なんです。感動をおぼえずにはいられません。

と同時に、国分太一に強烈な嫉妬心を覚えたのも事実です。当たり前ですが、僕はaikoを性的な意味でも大好きですから、10年も前のことになにをこだわる必要が無いと自分に言い聞かせていただけだということが、このメールを見た時に痛感しました。僕は武田さんを男根主義だとか批判しながら、国を分ける太い一モツに嫉妬してたのです。本当にすみません。

ただ、この嫉妬心が、aikoとの性的な関係性だけでなく、「背筋を伸ばして」向き合える関係性に対してだとも思えました。僕はaikoと友達になりたい。
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以上です。ではみなさま30日は阿佐ヶ谷ロフトAで会いましょう。


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大熊信

上野から浅草通り無限遠

大熊信(だいくましん)。東東京在住の編集者、ライター。たまに写真。cakesやnoteをやってるピースオブケイクという会社にいます。最近聞いた一番面白い話は「"坊主憎けりゃ袈裟まで憎い"の対義語は"シスターのことが好きなので下着をください"」です。
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