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小林製薬、紅麹、機能性表示食品について

 小林製薬の「紅麹」が入ったサプリメントを巡る問題がニュースで取り上げられている。その中で「機能性表示食品」という言葉が出てきたので、機能性表示食品について調べてみた。

 機能性表示食品とは、科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品のことであり、消費者が商品の正しい情報を知れるように消費者庁が定めた制度である。事業者が機能性表示食品として販売するには、消費者庁への届け出が必要で、安全性及び機能性の根拠に関する評価は事業者の責任において行われる。

https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/about_foods_with_function_claims/pdf/150810_1.pdf (消費者庁pdf)

 本制度に登録されている商品による健康被害は、2015年4月に導入されてから今回が初めて。現在約6800の商品が機能性表示食品に登録されており、消費者庁は事件を受けて、他に健康被害が出ていないか一斉点検するという。(3月27日読売新聞)


 今回の件で亡くなられた方は2021年4月から商品を購入しており、また、健康被害による入院患者もここ数ヶ月で増えていることから、機能性表示食品として届け出をした際には安全が確保されており、その後しばらく経ってからの製造段階で問題が起きたと考える。よって機能性表示食品の安全性そのものには問題がないように思える。

 今回の事件は事業者に責任があり、消費者が対策をして防ぐことはできなかったと思うが、機能性表示食品は、「どのような科学的根拠に基づいて、どのような人が、どのように摂取すると、どのような機能性があるのか」が明らかになっているので、購入する際には一度確認をしようと思う。
 
参考文献
読売新聞, 3月27日
産経新聞, 3月27日
消費省庁HP


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