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父の背中・旦那の背中

私の父は今年で72歳。まだまだ現役で働き続けている。幼少期を思い返してみても、父はいつも終電帰りで、夕飯を共に囲むことはなかった。

そんな環境で育ってきたから、それが当たり前なんだと思っていて、世のお父さんが7時とかに帰宅して一緒に夕飯を食べると聞いた時は驚いた。

それってクレヨンしんちゃんとかドラえもんの中だけのことかと思ってた。

小さい頃からずっとそうだったから、淋しいという感覚は殆どなかったけれど、でも私は父とは結構波長が合うところがあり、彼に反抗したことなどは一度も無いし、今に至るまで父のことは大好きだ。

父はこの歳になっても未だに毎晩終電帰り。よくも体力が持つものだという思いと同時に、人生をかけてそんなに働きたい内容の職業に出会えて幸せだろうなとも思う。

父の実家は裕福ではなく、父は警備員のアルバイトをしながら司法試験に臨んだそうだ。当時は合格者が400人とかの時代で、ねじりハチマキをして試験勉強をしていたそうだ。

本当は父は医師になりたかったそうなんだけど、色覚異常があり、医師の資格試験は受けられなかったそう。そこで弁護士にシフトして勉強を始めた。

きっと父が医師になっていても立派な医師になっていたんだろうと思う。何しろ父は研究熱心だし、好奇心の幅が広い。色んな情報を集めまくる。本当に博識で、私は実家に帰り、会う度に父から多ジャンルな新たな知識を教えてもらう。

父はすごくマイペースで、旅行に行っても一人でふらふら自分の興味があるところに行ってしまう。

私もそんな父の血を継ぎ、旅先ではフラフラ系のタイプだ。

彼は私よりも断然に「人に合わせる」ということをしない。本当にマイペース、マイワールドで生きている人だ。

何十年間も深夜までに及ぶ働き方をしているのに、「仕事が嫌だ」と聞いたことは一度もない。土曜日も仕事に行くし、その働き方は70歳を超えてもなお変わらない。

父はこよなく仕事を愛している。

私は父のその仕事への向き合い方にすごく尊敬するし、将来結婚する人は父みたいな人がいいなと思っていた。

さて、私の旦那だが、マイペース感はそんなにない。彼は人に合わせられるタイプだし、色々な意味で常識人だ。

私は父と同じくフラフラ系で、常識もあまりないから、旦那が常識人として私のことをフラフラさせ過ぎずに道に戻してくれることはすごくありがたいし、子供達にとってもいいパパでよかったなと思う。

私と旦那は似てるタイプではないけれど、似てないからこそバランス取れてるなとも思う。

そんな旦那は父よりも帰宅時間が遅く、平均深夜2時帰り。場合によっては土日も仕事。

彼は仕事が楽しくて仕方ないといった感じではなく、「疲れたぁ」「早くハワイに住みたい」とかちょこちょこ言ってるけれど、それでも投げ出さずに逃げださずに仕事をきちんとやり抜く様はタフだしカッコいいなと思う。

私は働きマンな父の元で育ってきたから、やっぱり働きマンな男性に惹かれるのだ。

そして自分には無理だと思っていたけれど、ライターとして一年弱働かせてもらっている今、私自身も働きマンになりたい。

もちろん子供達はまだ小さいから、完全なるフルタイム復帰は厳しいけれど、自分の腕で仕事を受注し、また依頼されるようないっぱしのインタビュアー兼ライターになりたい。

だって働きマンはカッコいいから。私はそんなカッコいい背中を2人分も見てきているから。

ライターとしてまだまだ未熟で、自分の力不足さに凹むことも悔しくなることもあるけれど、少しずつご依頼を頂けるようになり、夢の一歩に近づいてきた。この先も腕を磨いてカッコいい働きマンになるんだ!!

そして「仕事って楽しいよ!すごく楽しい!」と言ってる背中を、子供達に見せられたらいいな。

実家に泊まりに来ていて、久々の投稿。最後までお読み頂きありがとうございました!

書けども書けども満足いく文章とは程遠く、凹みそうになりますが、お読みいただけたことが何よりも嬉しいです(;;)