自動車とコンテンツの融合はあるのか

今回はTwitterでシェアしたD-Labプロジェクトの報告資料を見て、コンテンツを作る側の会社にいる僕が考えたことを書きたいと思います。

家電展示会のCESに行ったり、この報告資料を見て考えることは、
日本は「モノづくり」という考え方から脱却しなければいけないということです。

僕は大学院でサービスについて学びましたが、世の中は、
GDL(Goods-Dominant-Logic)→SDL(Service-Dominant-Logic)
に変わってきています。

要は、
モノやサービスの交換価値から、
サービスがモノを包含し、サービス全体の経験価値
変わってきているということだと思います。

サービスとして、どのような経験をユーザーに提供できるのか?
そのことがモノ作り企業だけでなく、
全ての企業に問われているのではないでしょうか。

そんな中、日本の強みであり、資産であるマンガやアニメのようなコンテンツを、
どうやったらサービスに活かせるのでしょうか?

まずは、D-labプロジェクトに記載されている自動車業界の変化を、
僕自身の整理も兼ねて、簡単に説明してみたいと思います。

参考:D-Labプロジェクトレポート

自動車業界に起きていること

皆さんが記憶に新しいと思うケータイ業界。

この事象と同じことが、自動車業界で起きるのではないかと言われています。

この資料で、一番の問いかけはこれだと思います。

日本はガラケーで、ハードウェアとしてのスペックや機能を争っていました。

しかしAppleによってiTunesという音楽体験を変えるサービスを提供し、
多様化する生活習慣の中で、
ユーザーが自分の生活習慣にあったアプリを選ぶという
新しい体験を提供するようになりました。

これが、自動車業界に起きるのではないか?というのが、
現在の自動車業界の状況です。

つまり、車というハードではなく、
人の生活習慣を変える体験を提供するプラットフォーマーが求められているということでしょう。

引用:D-Lab資料 p5.

そんな中、自動車業界で特に起こっている変化は、
1.シェアリング
2.コネクテッド
3.EV
4.自動運転
の4つだそうです。

それぞれ、簡単に説明したいと思います。

1.シェアリング

シェアリングの主役はUberです。

もしUberを知らない方いたら、ぜひ使ったほうがいいです。
海外に行ったら、ぼったくりはないし、接客は丁寧だし、もう普通のタクシーに乗りたくなくなります。
またドライバーからすると、空いた時間に副業ができるというメリット、
社会から見ると、渋滞緩和というメリットもあり、
非常に素晴らしいサービスです。

このシェアリングというサービスがもたらした社会変化は、
モノ=自動車を持たなくてもよいというマインドの変化です。

世の中、所有欲はなくなっていると言われており、
移動サービスとして車を見るようになっています。

加えて、シェアリングは車の車種ではなく、
時間の正確性などのサービスを求めるように変わってきています。

2.コネクテッド

2020年には90%がコネクテッド化するそうです。
もうすぐですね。

イーロン・マスクは、テスラのModel Sを、

車ではなく、タイヤを付けたコンピューター

と表現しています。

ポイントは、車中心→人の生活が中心になる、
つまり、サービスPFがITサービス企業になるということです。

3.EV

EVの価値は、
・排ガス低減
・車のコモディティ化
・低廉なインフラ設置費用
だそうです。

特に低廉なインフラ設置費用は、気づいてなかった視点です。

確かに田舎にガソリンスタンドをおくより、
電気のほうがインフラ設置費用は安いですね。

また、車のコモディティ化は、
日本が得意なすり合わせ型の開発においては、
かなり深刻な問題です。

部品点数が100分の1以下になれば、
すり合わせも不要になり、
組み合わせて、プラットフォームで勝負する世界になるといことです。

4.自動運転

自動運転の価値は、
・事故低減
・運転からの開放
・老人・子供の移動手段の提供
だそうです。

確かに、運転時間が余暇になります。

これは、コンテンツ企業としては、何か打つ手がありそうです。

まとめ

自動車業界は、劇的な変化の波にさらされています。

シェアリング・コネクテッド・EV・自動運転の4つのイノベーションが同時に起きているのが自動車業界です。

これは、TOYOTAをはじめとした日本を代表する企業が、危機にさらされていることです。

日本の強みである、品質や技術だけでは太刀打ちできませんし、
コモディティ化したモノであれば、
すべてのユーザーはより体験を求めるでしょう。

そんな中、コンテンツをどのように織り交ぜていけばよいのか。

僕が感じる一つの提言は、カスタマーサービスとしての、コンテンツのあり方です。

具体的には、
退屈なプラットフォーム内の説明ページ、
例えばヘルプページやガイドページに
コンテンツが入ると面白いかもしれません。

分厚い説明書を読むことは面倒ですし、
わかりにくいガイドが見るのも大変です。

しかし、宇宙兄弟のムッタが、
あなたの習熟度に合ったカタチで、音声アシスタントしてくれたらどうでしょう?

知らない人の話を聞くより、
大好きなキャラクターの話を聞くほうが、
頭に入らないでしょうか。


また、コンテンツ会社といえば、ファン作りが一番大事な仕事です。

ファンというコミュニティを作るのも、
コンテンツ会社の得意分野です。

車というプライベート空間で、
あなたの好きなアイドルや俳優・女優について、
仲間と語らう場を作ることも、
コンテンツ会社が出来ることかもしれません。

自動車業界という一見遠い業界においても、
コンテンツ会社が出来ることはあるなと考えた次第です。


自動車業界とコンテンツの融合について、いかがでしたでしょうか?

もし面白いと思って下さったら、サポートの意味を込めてノートを購入してもらえたら嬉しいです。

有料部分は、僕が年末年始読んだ本の中で一番良かったインテル創業者アンドリュー・S・グローブの「High Output Management」で感じたことを、

かなり短いですが、書きたいと思います。

この続きをみるには

この続き:280文字
記事を購入する

数量限定で販売中

残り10/ 10

自動車とコンテンツの融合はあるのか

萬田大作 / コルクBooks代表

200円

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

note.user.nickname || note.user.urlname

サポート頂けたら、毎週テック会議のブログを書く上で励みになります。 サポート頂いたお金は、僕がいいと思ったNoteクリエーターのサポートに利用させて頂きます。

僕もスキです。
17

コルクなヒトビト

コルクのヒトがエンタメ作品や日常について書いていきます。
1つのマガジンに含まれています
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。