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「書く技術」関連本を3つに分類してみた。

「文章を書くということ」、僕はそれが本当に苦手だ!

ストレングスファインダーでいうと、コミュニケーションは24位(34位中)とかなり下のほうにある強み要素だ。
しかし「書く技術」はクリエイターのエージェント業という業態において、
必須不可欠なスキルであることは想像に難くないだろう。
従って、年末年始は徹底的に書く技術の本を読んでみた。
学習欲と分析志向の高い僕は、これを分類してみたのでぜひ参考にして頂きたい。


はじめに:「書く技術」関連本の3分類

僕は10冊以上の「書く技術」関連本を読んでみて、
下記の「書く技術」関連本は、3つに分類することができることを発見した。

1.広告業界からみた「書く技術」

2.コンテンツ制作からみた「書く技術」

3.「書く技術」全般

それぞれを説明していこうと思う。


1.広告業界からみた「書く技術」

商品をより魅力的に伝えることで、商品をより買ってもらうことができるようになる。
いわゆる、コピーライティングとはこのことで、

「文章の力だけで、どれだけの人を振り向かせ、商品を買ってもらうことができるかがコピーライティングの能力」

とのことだ。

広告業界からみたら、購買に結びつける技術はかなり大事な要素だろう。

僕が読んだ本は以下の4冊である。

ザ・コピーライティング―心の琴線にふれる言葉の法則 単行本

タイトルどおり、”何”を訴えるのか?がわかる本である。

広告関連の文章を書く人にとっては必須の書籍だろう。
特に10章の「効くコピーはこう書く」は勉強になった。

《お薦めのコピー13タイプ(抜粋)》
①単刀直入のコピー
②エピソードコピー
③あなたと私コピー
 ・
 ・

ブログのタイトルなどには、有用ではないかと感じた。


現代広告の心理技術101―お客が買わずにいられなくなる心のカラクリとは

広告に関する知識を網羅的に得るにはかなり良い書籍である。

事例としてもかなり詳細に書いてある。

《広告知識の具体例》
○メールマーケティング時のよいオファーと悪いオファーでのレスポンス率の違い(20%:1%)
○写真を使うなら、子供と赤ちゃん/母親と赤ちゃん/大人のグループ/動物/スポーツシーン/有名人/食べ物の7つにしなさい
○数百種類の雑誌に掲載された広告を比較したが、広告はどこに掲載されようとも効果はまったく変わらない

コルクが広告を打つこともあるだろう。
そのときに見直したい書籍である。


「売る」文章51の技~説得力あるキャッチコピーとロングコピーの作り

準備編/プランニング編/ライティング編/説得力アップ編/編集編の5つに章に分類し、

1.ワードだし
2.シナリオ化シナリオ化
3.リズム化リズム化
4.説得力アップのための型の案
5.まとめ

という構成となっている。
上記2冊を読んだ後だと、見返すには良い本かもしれない。


全米NO.1のセールス・ライターが教える 10倍売る人の文章術

これも正に広告業界の話だ。

海外の事例が中心のため、個人的にはピンとこなかった。
もし海外事例を知りたい人にはよい本かもしれない。

文例も長い文章が多いため、
SNSやブログとしての利用だと参考にならないが、
メルマガを書く人にはいいのかもしれない。

僕が一番気になったワードは”当事者意識”だ。
やはり筆者はリクルート出身者もしくは関係者なのだろうか。


2.コンテンツ制作からみた書く技術

マンガや映画などコンテンツ制作観点でも書く技術は必要だ。
但しかなりコンテンツ制作よりなので、書く技術を学びたいというよりも、
どうやったマンガや映画が作れるかの話だ。

映画に学ぶ魅せるマンガの作り方

この本、ネームの切り方・キャラクターの作り方・ストーリー構成まで、

マンガの作り方が1から10まで書いてあり、
別業界出身のコルクの一員としては網羅的で勉強になった。

例えば、

キャラ/ストーリー/テーマ/エピソード/舞台/場面を決めてから出ないと、ネームを書いてはいけない。
・ストーリーとしては、成長もの/恋愛・三角関係/恋愛・障害乗り越え/恋愛・ボーイミーツガール/怪物もの/ヒーローものがある。

など、参考になる具体例がある良書だ。

カタルシスプラン 面白いと確信して描ける漫画演出 単行本

こちらはマンガを書くための型というよりも、重要な要素が語り口形式で書かれており、漫画家向けの本かもしれない。

(映画に学ぶ魅せるマンガの作り方は編集向き)

例えば、「プロの漫画家は絵の上手さよりも表情にこだわるものです」など、
作者が集英社だけあって含蓄のある言葉が多い
この本をきっかけに、下記の3つも買ってしまった。
今度比較したものをブログにでも書こうと思う。

マンガの描き方―似顔絵から長編まで(手塚治虫)

石ノ森章太郎のマンガ家入門

藤子・F・不二雄のまんが技法

脚本を書くための101の習慣 ──創作の神様との付き合い方

こちらは題名通り、脚本に特化して、脚本家が脚本を書くための習慣を101つ書かれている本だ。

脚本家を奮い立たせるための本といっても良いが、
他ジャンルのクリエイターにも言えることではないかと感心した。

最後のページにある以下の文章がこの本を物語っているので紹介したい。

上手くいかなかったら、別の習慣を試せば良い。
「気楽にいこう」。

肩の力を抜いて、書いて、
遊んで、書いて、
食べて、書いて、
笑おう。
書いて、愛して、
書いて、寝て、
これを毎日繰り返そう。

頑張れ!

まさにクリエイターである著者自身に行っている言葉ではないだろうか。


3.「書く技術」全般

今回、僕が欲しかったのはこのカテゴリーの本だった。
MECEに、文章の書き方について記載されているこの書籍を読めば、
"文章を書く"という行為を理解することができる

20歳の自分に受けさせたい文章講義

”書く技術”を学ぶために1冊だけ選ぶとしたら
いまの僕はこの本を選ぶ

古賀さんはこの著書の中で、

文章とは、
1.リズム
2.構成
3.読者
4.編集
です。

 と述べている。
正にそのとおりだと思う。

そして、リズム/構成/読者/編集それぞれについて、
詳細に記載されており、かなり勉強になる。

しかもこの本、いまコルクにいる柿内が編集した本だそうだ(笑)
「灯台下暗し」とは正にこの事である。
最初から柿内に聞けば良かった。。_| ̄|○

3ステップで稼げる文章術

これも比較的文書術としては網羅的に書かれているわかりやすい本だ。

3ステップとしては、

1.設計図を作る
2.材料を集める
3.文章を組み立てる

とある。

そのために、共感力をあげる文章にする必要があり、
メディア別に文章術のキーワードが書かれている。

・ウェブサイト→信用
・ブログ→信頼
・SNS→共時性・共感
・メルマガ→尊敬、感動、即効性

一見すると広告系の本かと思いがちだが、
さすがライターの書かれた本である。
全体としてかなりまとまっており、わかりやすい本だ。


文章の書き方

朝日新聞のコラム「天声人語」の元筆者が、文章の書き方を教えてくれる本だ。

「福沢諭吉から吉本ばなな」にいたるまで、様々な名文を引用し、
わかりやすい文章を書くための心構えを説いてくれる。
ネット系の文章だと少々難しく感じるかもしれないが、
書く技術として、基本の一冊なのかもしれない。


まとめ

今回年末年始ということもあり、「書く技術」関連本を10冊以上読んだ。
苦手分野でもあり、コルクの必須科目でもある、
「書く技術」ということを学ぶためだ。
それは、仕方がない。
遠回りをした、そう思う人もいるだろう。

しかし、同じようなミスを起こすことがないように、
このブログをまとめたのだ。

ぜひ、この記事をシェアしてくれたら嬉しい!(懇願)

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