キプロスのカタコンベ②

2.聖ランブラーノスのカタコン

(Agiou Lambrianou Catacomb)

パフォスにある聖ランブラーノスのカタコンベ。
このカタコンベは当初、ヘレニズム時代に何らかの目的で造られた後に、異教徒によって迫害されたキリスト教徒が宗教的な儀式を行う為に使っていた場所です。
聖ランブラーノスは、アラブの襲撃が始まった際にパレスチナからキプロスにやって来た300人のアレマン人の一人と言われています。
(アレマン人は、ドイツ南西部のライン川上流地域を原住地とするゲルマン人の部族連合の事です。)
彼はキプロスで唯一、祝日のない聖人ですが教会によって公式に聖人と認められています。
なぜなら何一つ正確な情報が残っておらず、彼が誰であり、いつ頃どこに住んでいたのか今でも分からないためです。
パルテニウスという人物が18世紀〜9世紀にイコンに彼の絵を描きましたが、それもあくまで想像に過ぎません。


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