畠田大詩

東京在住。写真、編集。

佐野さんち

小学校くらいまで住んでいた町内に、「佐野さんち」があった。

放課後とか、休みの時とか、友達をよく誘って佐野さんちに行った。佐野さんちは交差点の角にあり、高くはない白い門があって、白い柵で囲まれていた。その柵からは、広い庭を覗くことができた。その庭では野菜を育ていた気がする。佐野さんはお婆さんで、僕よりも少し年齢がうえの息子だか孫だかがいた。名前も忘れてしまったその兄さんが持っていたストリートファ

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読書週間

夏休みなので、久しぶりに読書に没頭している。ふだんも読んでいるには読んでいるけど、やっぱり行きの電車と、帰ってホッとしてからの数時間ではペースが遅いし(ただでさえ遅いのに)、なかなか本の世界に没入できない。長編小説ならなおさらだ。

久しぶりに村上春樹の「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」を読んでいて、なんとも言えない村上春樹の言葉の磁力みたいなのに圧倒されている。要するにおもしろいの

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途方に暮れる

最近、途方に暮れていることがある。

「触れたいコンテンツが多すぎる」ということ。

そんなことを今更、と言われるかもしれないけれど、今Webでもなんでもどうしようもなくコンテンツ多くて、本当に全然追いきれないなあと、しみじみ感じる。

ただでさえ、読みたい本がたくさんあるというのに、新刊本やら、Webマガジンやら、noteやら、あらゆるコンテンツが無数に生み出されている。

そのくせ、自分はコン

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言葉の貯め方

年始から頭を悩ませている。いちおう、やりたいことを出して、その中で「書くこと」がたくさん出てきたのだけど、言葉をどうストックすればいいのか、いまだに自分にフィットする方法を見つけられてない。

言葉や情報を貯めておく方法は、メモやアプリ、手帳などで色々とやってきたのだけど、どうも続かないことが多かった。必要に迫られていなかったというのもあるかもしれないけれど。「ずっとこの方法でやってます」みたいな

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やりたいこと・やめたいこと

2019年の最初なので、「2019やりたいこと100」というのを書き出してみた。買いたいもの、行きたい場所、始めてみたいこと、終わらせたいこと。とにかく思いついたものを100、大きいこと小さいこと関わらず書き出してみた。

割とありきたりなこと書いてるなあ、と自分で思いつつ、100も書くと自分がやりたいことの方向がなんとなくだけど見えてくる。
去年の暮れごろから好きな人の影響もあって「読む・書く」

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苦しさの変換

後輩が家族の事情で会社をやめる。ぼくが想像もできない、彼女にとっておおきくてたいへんな問題だった。

その事情を「会社の困難」として捉え直して、ぐるっと丸めて、ポジティブに変換してしまえる人がいる。その人は、「こういうとても苦しいことがあったあと、近い未来に素晴らしいことが訪れる前兆」というニュアンスの話をしていた。

この問題は会社の問題じゃない。会社として何かできることはあるかもしれないけれど

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