#メンタルモデルどうぶつ図鑑 No.1 : 何者かになりたいウサギちゃん

この世界のどこかにあるという "どうぶつ村"。
今日も村一番の長老・かめ仙人 🐢 と
助手・ダイちゃん 👦🏻 のもとに、
迷えるどうぶつたちの相談がたえません。
かめ仙人が解き明かすのは、
だれもが無自覚に抱えてしまっている
人生のパターン "メンタルモデル"。
さて、今日はどんな訪問者がやってくるのでしょうか?

🐰[ウサギちゃん]:(扉をドンドンドン!)こんにちは〜!かめ仙人ー!

👦🏻[助手のダイちゃん]:かめ仙人、お客さんですよ〜!

🐢[かめ仙人]:(扉をガチャ!)ほおほお、これはウサギちゃん、良く来たのお。

🐰:ほんと、今日はどうにか時間をつくってやってきたよ〜!

🐢:ほほほ。今日もあいかわらず忙しそうじゃなあ。

👦🏻:ほんと、いつも大変そうだね〜

🐰:うん!最近は特に仕事も大変でさあ。でも、どうしてもかめ仙人に相談したくて、今日はやってきたよ!

🐢:ええぞい、ええぞい。なんでも言ってごらん。ダイちゃん今日もいつもどおりメモをよろしく頼むぞい。

👦🏻:おっけい〜。今日もメモ描きますね!


スケジュールが空いてるのが不安なウサギちゃん

🐰:なんかさあ。最近気づいたんだけど、本当はもっとリラックスしたゆとりある生活をしたいんだよねえ。

🐢:ほう、そうなんじゃなあ。

🐰:うん。なんだけど、スケジュールが空いてるのがとにかく不安で。ついつい埋めてしまうの。仕事やいろんな予定でね。

🐢:うむうむ。

👦🏻:それちょっとぼくも分かるかも...

🐰:でも、それだけいろんなことをこなしたとしても、「やりきれてる!」って感じにはならないのよねえ。「まだ何かを頑張ってやりきれてないんじゃないか」って思って。そして空いてるスケジュール帳を見るとまた不安になって。そしてまた予定を詰め込んじゃうの。

🐢:それで結局忙しくなってしまう、と。

🐰:そうなの。

🐢:つまり「本当はリラックスしたゆとりある生活を送りたい」のに、現実としては「なぜか予定をどんどん詰め込んでしまって忙しい」のが不本意なんじゃな。

🐰:うん。まさにそうなの...。

👦🏻:(わかるなあー...)


スケジュールを埋めたい気持ちの奥にあるもの

🐢:ではここで聴きたいんじゃが、「スケジュールを埋めたくなってしまう」のは自分に何があるからだと思う?

🐰:何があるから...

👦🏻:(出た!かめ仙人の不思議な問いかけシリーズ...!)

🐢:なんでもかまわんよ。ウサギちゃんは何を満たしたくてスケジュールを埋めているんだと思うかの?

🐰:...。やっぱり、何者かになりたいんだと思うの。

🐢:そうなんじゃなあ。「何者」とは?

🐰:何かを成し遂げたすごい存在。

🐢:その「何かを成し遂げた何者か」になりたくて、ウサギちゃんはスケジュールを埋めてるんじゃな。

🐰:うん、そうなんだと思うの...。

🐢:それでは今ウサギちゃんは、その「何者か」に何%くらいなれておる感じがするんじゃ?

👦🏻:(あいかわらず切り込むのに躊躇ない..!)

🐰:う〜〜ん...。3%くらい...。

🐢:ではあと残りの 97 % を埋めたくて、何かをしようと頑張ってるんじゃなあ。

🐰:そうね...。だからスケジュールを埋まってないのが不安で、もっと頑張らないとって思うんだけど、ぜんぜんその 97% が埋まる気がしないの。だから自分がまだやり切れてないのかなって思って...。

🐢:では、本当に不本意なのは「どれだけ頑張っても、何者かになれないこと」なんじゃな?

🐰:うん、そうね...。ああ、ぐさぐさくるわ...。

👦🏻:(同じく...)


実は「何者かにならないこと」にメリットがあるとしたら?

🐢:ではここからが本題なんじゃが...

🐰:え、ここからなの!笑

🐢:一見自分が望んでないような不本意な現実だったとしても、実は全部自分が創り出している、と観てほしいんじゃ。

🐰:え、そうなの?

🐢:あくまで「そういう観方もあるかも」と、そういう設定だと思ってくれればいいんじゃよ。その方が自分の深いところを理解するのに助けになる。

🐰:OK! わかったよ!

🐢:あらゆる自分の体験は、全部自分が創り出している。たとえどんな不本意な現実だとしても。なぜなら、自分でも気づかないメリット・旨味があるから。ここからはそんな風に観てほしいんじゃな。

🐰:じゃあ私が「何者にもなれてなくて、スケジュール埋めてること」も実は私が知らないメリットがあるっていうことなの?!

🐢:そういう設定で観てみると面白い発見があるかもしれんぞ、という招待じゃよ。まあゆっくり、観ていくこととしよう。

🐰:わかった!

🐢:ではウサギちゃん、「何者にもなれなくて、スケジュールを埋めている」のではなくて、実は「あえて何者にもならないようにしてる」と観てほしいんじゃ。

🐰:え!あえて何者にもあえてならないようにしてるの?!

🐢:そうじゃ。そういう設定で観ていくぞい。そして「何者にもならないようにしている」としたら、そのために自分は何をしてると思うかの?

👦🏻:(ごくり...)

🐰:えーーーーー...。なんだろう。う〜〜〜ん...。

🐢:なんでもかまわんぞい。思いつきでいいからのう。

🐰:うーーーーんんん...。たとえば、本当は「これをやったら面白い!」とか「これはすごい!」っていうアイデア" も、発信したりせず、隠してる自分がいるかも...。これやったら「何者か」になれそうっていう一番大事なアイデアこそ、人に相談もできてない気がする。

🐢:なるほどのう。「これをやったら何者かになれそう」っていうアイデアを発信したり表現したりせず、隠している。そんな自分もいそうなんじゃな。

🐰:うん。あとそもそもあんまり目立つことは避けようとしてるかも。

🐢:自分の核心的な部分は表現せず、隠して控えている、ということなんじゃな。

🐰:うん...。そうかもなあ...。


ウサギちゃんが本当に避けているものの正体

🐢:では、「自分の核心的な部分は表現せず、隠して控えている」としたら、それは「だって◯◯じゃん!」と子どもが言い訳するみたいに言ってもらえるかの?

🐰:え...。なんだろ...。「だって否定されるじゃん!」とかかなあ。

🐢:否定されるんじゃな。なんと言われるんじゃ?

🐰:「大したことない」って言われそう...。

🐢:「ウサギちゃんって大したことないよね」って言われたらどうじゃ?

👦🏻:(かめ仙人、言っちゃったよ...!! 汗)

🐰:やめてえ〜〜!!! 胸にぐさぐさ来るーーー...。

🐢:胸にぐさぐさ来るんじゃな。その胸のぐさぐさを感じるのをゆるしてごらん。この身体の感覚を開いていくことが、深いところに潜るのに、とっても重要なんじゃよ。

🐰:わかったよ... 胸が痛い...

👦🏻:(僕も痛い...)

🐢:ではその胸が痛いのを感じたまま、先に進むぞい。そんなふうに否定されると次に何が起こりそうかの?

🐰:うーーん...。相手が「何者か」すごいひとだったら、その通りですってだまる。笑

🐢:ふおふおふお...面白いのお。

🐰:でも相手が「何者か」じゃないって思ったら... めちゃくちゃ反論する!

👦🏻:かわいい。笑

🐢:ふおふおふお。ではウサギちゃんにとっては、何%くらいの確率で「否定される」というのが起こって、何%くらいの確率で相手が「何者か」のすごい相手なんじゃ?

🐰:うーーん...。でも実際 2% くらいかもなあ。否定されるの。それで 10% くらいが「何者か」のすごい相手で、90% くらいは反論しにいくかも。笑

🐢:なるほどのう。ちなみに 2% で否定される以外には、何が起こりそうなんじゃ?大事なアイデアや自分自身を表現したときに「否定される」以外に起こると思ってること。

🐰:うーーーん...。「無反応」かな。「へーー」とか「ふーーん」とか。そういうやつ。

🐢:そういう「無関心さ」が痛いんじゃな。

🐰:うん...。

🐢:それは何%くらいの確率で起こりそうなんじゃ?

🐰:あーー 30% くらい。けっこう怖れてるかも。

🐢:なるほどのう。

🐰:で、あとの 60% 以上は、一応応援してくれそう。

🐢:ほう。応援してくれるんじゃな。

🐰:うん!あ、でも...

🐢:でも?

🐰:気づいたんだけど、そういう応援してくれてる人たちを裏切りたくないから、すっごく頑張ってる自分がいるかもしれない...。

🐢:スケジュールを埋めてやり切ろうとするのは、そんな応援してくれてるひとたちのためでもあるんじゃな。

🐰:あ... そうかもしれない...。応援してくれてるひとたちが「求めている姿」であり続けないとって思ってる...。それが「挑戦し続ける自分」だ...。

🐢:挑戦し続ける自分にならないといけないのは、だって何だからじゃ?

🐰:だって...... 離れちゃうじゃん... 

👦🏻:(ごくり...)

🐢:応援してくれてるひとたちが離れていくこと、それが一番痛いことなんじゃよな。だからスケジュールを埋めてより挑戦し続ける自分になろうと頑張っている。

🐰:うん... ぐすん...

🐢:片や否定されたときに、相手が何者かのすごいひとの時に「だまる」を選ぶのも、その相手が離れていかないように、いったん受け入れることで繋がりを保とうとしてるんじゃないかの?

🐰:ああ... そうかも...

👦🏻:なるほど...!

🐢:そうじゃよなあ。あとワシに聴こえてくるのは、ウサギちゃんは、誰も自分のもとを離れていかない自分になるために「何者か」になろうとしているが、その一方で

🐰:うん...

🐢:「何者か」になって自分に満足して止まってしまったら、どこかでひとは離れてしまうんじゃないかって思っておる。動き続けて挑戦し続ける自分だからこそ、かろうじてひとは離れず側にいてくれてると思っておる。だから「何者か」になって満足してしまう自分も怖いんじゃないかの。聴いてみてどうじゃ?

🐰:ああ... もうそんな気しかしないよ... かめ仙人その通りだと思う...

👦🏻:(ふかい...)

🐢:つまりウサギちゃんは、本当の意味で周りのひとたちのことを信頼していないんじゃよな。自分が何かしていないと、周りのひとたちは離れていってしまうと思っておる。

🐰:うん... そうかも...。ひとりぼっちになっちゃうのが怖い...。

👦🏻:なんだか僕も胸がぎゅぎゅってなってきたよ...


「自分のもとからひとは離れていく」という信念の元になっているウサギちゃんの痛み

🐢:このウサギちゃんが抱えておる「自分のもとからひとは離れていく」という、自分でも無自覚な信念・思い込みのことを「メンタルモデル」というんじゃよ。

🐰:メンタルモデル?

🐢:そうじゃ。幼少期に痛すぎる痛みを感じたとき、ちっちゃい子はその痛みに直面しきれない。だからその時に「この痛みは◯◯だから起きたんだ」その痛みに理由付けをするんじゃよ。

🐰:理由を?

🐢:そうじゃ。そうやって意識を身体から頭に持っていって、思考のドラマに浸ることで、痛みの感覚から遠ざけることができるからじゃよ。

🐰:ほ〜〜、なるほどねえ〜。

🐢:ウサギちゃん、この「自分のもとからひとが離れていった」最初の体験はいつかのう?

🐰:ああー... お父さんだ。5歳くらいのとき。

🐢:どんなことが起きたんじゃ?

🐰:お父さんはすごく気が荒くて、よく家の中で暴れていたの。お母さんや私、妹にも暴力をふるったりして...。

🐢:うむうむ

🐰:「こうしろ」「ああしろ」っていつも命令してきて。私はいっつもそれに一生懸命応えようとしてがんばっていたんだけど、最後は家を出ていってしまったの...。

🐢:その体験があまりにも痛かったんじゃよな。

🐰:うん...

👦🏻:(それは痛いよ...)

🐢:そうやって「求められたことに応えられない自分からは、ひとは離れていってしまう」と、その時、内側の深いところで、自分に判決を下すように、自分に言い聞かせてしまったんじゃな。

🐰:うん... そうなんだと思う...。

🐢:この「自分はこういう存在だ(だからこの痛い出来事が起こったんだ)」という痛みの理由として採用した一文を、メンタルモデルと言うんじゃよ。これは同じ出来事だったとしても、一人ひとり違う。

たとえば「自分には愛される価値がない(だからお父さんが家から出ていった)」と思う子もおるかもしれんじゃろう?

そしてウサギちゃんは「求められたことに応えられない自分からは、ひとは離れていってしまう」を、お父さんとの体験から採用したんじゃな。

🐰:うん... そういうことなんだね...


このパターンを採用し続けた先に待ってるウサギちゃんの人生の結末

🐢:別にこうしたメンタルモデルを持っていることが悪いわけではないんじゃよ。だれもが必ず持っておる。ダイちゃんもそうじゃし、ワシもそうじゃ。

🐰:うん

👦🏻:うん

🐢:なんじゃけど、このメンタルモデルが元になって巻き起こっておる無自覚な自分のパターンを、どうせなら知っておいたほうがいい。なぜなら知らぬ間に自分でも望んでない現実を創り出してしまっておるのは、あまりにも残念で不自由じゃろう?

🐰:それはそうよね...

🐢:では現在の話に戻って、いよいよ核心に迫ろうかの。

🐰:どきどき

👦🏻:どきどき

🐢:今もこの幼少期の体験から、「求められたことに応えられない自分からは、ひとは離れていってしまう」という起点で、ウサギちゃんは生きておる。そうじゃな?

🐰:うん...

🐢:では実際に人が離れたら、次に何が起こりそうじゃ?

🐰:え!なんだろう... 自分って存在意義ないなって思っちゃうな...

🐢:OKじゃ。では「自分って存在意義ないな」って思った次に、何が起こるかのう?

🐰:うんーー、自己否定

🐢:自己否定するんじゃの。その次に何が起きそうかな?

🐰:たぶん、めっちゃ頑張る。笑

🐢:めちゃくちゃ頑張るんじゃな。そのあと起こりそうなのは?

🐰:そしたら認めてくれるひとがいるかもしれないし、あるときは離れていっちゃうかもしれない。

🐢:OK、認めてくれた場合、離れていった場合、それぞれ何が起こりそうかのう?

🐰:認めてくれたらそのまま、また頑張り続けると思う。笑 でも離れていっちゃったときには、また自己否定かな...。

🐢:なるほどのう...。これは大変なループじゃな〜。おつかれさん。

👦🏻:おつかれさんって!笑

🐰:つらい...笑

🐢:そしてこのループをひたすら繰り返すとするぞ。離れないように頑張って、でも何人かは離れていってしまって、その度にまた自己否定して、さらに頑張る。これを永遠に繰り返したとしたら、何が起こりそうじゃ?

🐰:たぶん、自殺する...笑

👦🏻:死んじゃうんだ。笑

🐰:うん...笑 でもこれ、今の状態のまんまだよ...!

🐢:じゃあ、このままだといつか自殺するんじゃな。

🐰:うん、でも実際そうかもしれない...。リアリティあるわあ...

🐢:じゃあ、実際に死んだとするのう。自殺じゃないにせよ、いつかはウサギちゃんも死ぬからのう。その時に「自分の人生こんな人生だったなあ」って言うとしたら、なんて言って死ぬと思う?

👦🏻:(すげえ質問だこれ...)

🐰:間違いなく「あ〜疲れた〜」って言って死ぬね。笑

🐢:「あ〜疲れた〜」って言って死ぬんじゃな。

🐰:うん...

👦🏻:(胸が痛い...)

🐢:では、ウサギちゃんの葬式に参列した周りのひとたちは、ウサギちゃんのことを何て言うと思う?「ウサギちゃんってこんなひとだったよね〜」って。

🐰:えーー... そうだなあ... 「頑張ってたよね〜」とかかなあ。あ、でも「いつも不安そうだったよね」とか言われちゃいそう...

🐢:じゃあこのままだとウサギちゃんは「あ〜疲れた〜」って言って死んで、周りからは「頑張ってたけど、いつも不安そうだったよね」って言われて死ぬんじゃな。

👦🏻:(言っちまったよ、このひと)

🐰:つらすぎるーーーーーーーーいやーーーーー!!!笑

🐢:じゃが、このままだとけっこうなリアリティでこうなりそうじゃの。

🐰:うん...

🐢:本当は何が欲しかったんじゃ?この人生で?

🐰:本当は...

🐢:うん、本当は?

🐰:自分そのままで愛されたかった...

🐢:うん、そうじゃよな。自分そのままで愛されたかった。何を頑張ってても頑張らなくとも、愛されてるし、離れずつながってるっていう感覚が、欲しかったものじゃろう?

🐰:うん... まちがいないよーーー...

👦🏻:(わかるーー... ぐすん...)


痛みの奥にある真実に目覚める

🐢:では、ここでいよいよ真実とは何か、に触れてみようかの

🐰:真実?

🐢:そうじゃ。まずウサギちゃんのお父さん。「お父さんが離れていったのは、本当ですか?」と聞かれたらどうじゃ?

🐰:え... うん、本当だと思うけど...

🐢:「離れていった」と思ってるんじゃよな。

🐰:うん...

🐢:本当に起きたことはなんじゃと思う?

🐰:本当に起きたこと?

🐢:そうじゃ。「離れていった」はウサギちゃんの解釈じゃよ。ましてや「求められたことに応えなかった」から離れたわけでもない。

🐰:そうなの...?!

👦🏻:(そうなの..?!)

🐢:本当に起きたことは、「お父さんは自分の意志で、違う家に住み始めた」それだけじゃな?

🐰:いや、まあそうだけれど...

🐢:お父さんに訊いてみたらいいぞい。「お父さんは、私が求められたことに応えられなかったと思ってるし、だからこそ私のもとから離れていったの?」と。たぶん答えは No と言うじゃろうな。

🐰:そうなのかな...

🐢:訊いてみないとわからんが、そういう可能性もある、ということじゃよ。でもウサギちゃんの世界には、その可能性はゼロ、になっておるよな?

🐰:うん、この話をきくまではそうだったよ...

🐢:きっとお父さんだけじゃないぞ。これまで自分のもとを離れていった、と思ったひとのことを考えてみるんじゃ。今なら何に気づく?

🐰:ああ、たしかに「離れていった」とは思っていたけど、実際あきらめて、追いかけることはしてなかったかも...。

🐢:そうなんじゃな。さらにワシの推測じゃと、どこかでウサギちゃんは、相手のことを「離れていった」と見切って、自分から閉ざすことをしておらんかのう?

🐰:ああーーーーー、そうかも、それはあるわ...

👦🏻:(なるほど...)

🐢:そうじゃろ。本当はそのひとたちは「離れていった」んじゃない。ウサギちゃんこそが、そのひとたちを切り離しておるんじゃ。そう言われると何があるかの?

🐰:もうその通りっていう感じで、何も言えません...

👦🏻:(すぎょい...)

🐢:それが悪いって言っておるんじゃないぞ。ただ自分の繰り返してるパターンと真実に気づいてほしいだけじゃ。

🐰:うん...

🐢:つまり、実はだれもウサギちゃんのもとを離れていったひとなんて、世界にはいないんじゃ。ウサギちゃんが、ひとのことを自分から切り離しておる。

🐰:ううう...

👦🏻:(なるほど......)

🐢:それを最初にやった相手がお父さん。お父さんが違う家に住むことを選んだとき、お父さんは離れていったと思った。そしてそれは、自分が求められたことに応えられなかったからだと、自分を責めたんじゃ。お父さんを責めることは決してせず。それはお父さんのことが本当は好きだったからじゃろう?

🐰:うん... ぐすん...

🐢:現在の周りのひとたちにもそうじゃ。いつだって「自分からひとを切り離して」、「自分が応えられていないせいだ」と背負い込んで、頑張り続ける。決して相手のせいにすることはなく。それくらい周りの人たち一人ひとりに対して関心があるし、本当は愛があるんじゃよな?

🐰:ぐすん...

👦🏻:(なんだかぼくも泣けてきた...)


気づく → 感じる → 選ぶ

🐢:ここまで気づいたら、あとはもう簡単じゃよ、ウサギちゃん。

🐰:そうなの...?

🐢:そうじゃ。ここまで自分のメンタルモデルと、そこから繰り返しているパターンを理解したら、もうこれからはこのパターンが回っているときに、否が応でも自覚できるようになるんじゃよ。

🐰:そうなんだ。

🐢:もちろんじゃ。たとえば今日この部屋を出て家で自分のスケジュール帳を見つめるとするのう。これまでだったら無自覚にカレンダーに予定を入れ込んでいたのが、これからはそれに気づけるようになる。

🐰:あ、また「何者かになろうとして予定入れてる」って?

🐢:そうじゃ。もっと言うと「また、ひとが離れてくと思って、それを避けたくて予定入れようとしてる」と。

🐰:なるほど...

🐢:そうやってまず、回っているパターンに「①気づく」ようになる。そうしたら次に、自分の内側を「②感じる」んじゃ。

🐰:感じる?

🐢:そうじゃ。このパターンはすべて「お父さんが家を出ていった」ときに起きた痛みの感情を二度と味わいたくなくて、回っておる。

🐰:うん

🐢:逆に言うと、「この痛みがあってもだいじょうぶ」と感じることをゆるせれば、このパターンは回す必要がなくなる。

🐰:なるほど...

🐢:だから、①気づいたら、②感じるんじゃ。その身体の中の感覚を。「ああ、また離れてくって思ってるし、あの痛みが味わいたくないって言ってるんだね」と。

🐰:うんうん

🐢:そうして ②感じることをゆるしたら、スペースが生まれる。その上で 「③選ぶ」んじゃ。ウサギちゃん。

🐰:選ぶの?

🐢:そうじゃ、選べるんじゃよ、ウサギちゃん。自分がどのサイクルを回すかを。② 感じた上でなお、やっぱり離れてくっていう体験が怖いから予定を入れてみてもいいし、頑張ってもいい。

🐰:うん

🐢:もしくは、「離れていってるんじゃなくて、自分が切り離してるだけで、すべてのひとと繋がっていてもともとなんだ」という安心の感覚に繋がって、行動を選択することもできる。もしかしたらその時は、入れようとした予定は入れなくてもよいのかもしれん。

🐰:なるほど...

🐢:ポイントは、予定を入れる・入れない、でもなければ、メンタルモデルから生まれたパターンを避けることでもない。すべては自分の自由意志で、人生を自覚的に選択できている、そのことの自由さと体験の幅なんじゃよ。

🐰:自由さと体験の幅?

🐢:そうじゃよ。別に「ひとが離れていくかも」と怯えて頑張る人生が良いとか悪いの話ではないんじゃ。ただ自分でも気づかぬうちに、それに縛られていて、その人生の体験しかできないとしたら、ちょっと残念そうじゃよなあ、というだけの話じゃ。

🐰:なるほどね...

🐢:「離れていってるんじゃなくて、自分が切り離してるだけで、すべてのひとと繋がっていてもともとなんだ」という安心から行動する、という体験が今のウサギちゃんの人生からはかなり欠落してしまっている。それが本意でなければ、選び直せるぞ、というだけの話じゃよ。

🐰:うん... そうなんだよね。ありがとう、かめ仙人...


自分の光を生きるということ

🐢:そしてウサギちゃんがその安心から人生を生きたら、きっと周りのひとにも「すべてともともと繋がっている安心感」をもたらせる存在にもなれると思うぞ。

🐰:そうなのかな... でもそう言われるとちょっと嬉しいよ。やっぱりひとが孤独なのをみるのもツラいし、そんなひとには、どうにか力になりたいっていつも思うからさ。

🐢:必ず痛みとして感じたことは、そのひとの深い願いと情熱に繋がっておる。

同じ痛みの出来事を体験したとしても、その理由付けは一人ひとり違う
と言ったが、魂があるとすれば、ウサギちゃんの魂は「すべてともともと繋がっている安心感」を世界にもたらしたくて、この地球に生まれてきた。そのために「自分のもとからひとは離れていってしまう」という理由付け(メンタルモデル)を選んだとも見ることができる。

だからこそ、つながりを感じられないことの痛みが誰よりも分かるし、その分真実を理解した今、「すべてと、もともと繋がっている安心感」を自分にも周りにも満たしたいという情熱になる。そんなふうに痛みの構造を見ることもできるんじゃよ。

👦🏻:なるほど...!

🐰:それは、思ってもみなかった視点だ... でも腑に落ちる感じがする...

🐢:まあ全部仮説じゃがな。この魂の使命の話は、また別の機会にゆっくりとしよう。

🐰👦🏻:気になる...!

🐢:今言えることが一つあるとしたら、ワシは「痛みは光だ」と思っとるんじゃ。ひとりひとりが無自覚に避けておる痛みに触れることをゆるすと、その奥にある願いと情熱が解き放たれるようになっとるんじゃないかとな。

その願いと情熱を生きはじめたとき、そのひとはそのひと特有の光で世界を満たすんだと思っとる。そんなひとりひとりの光でこの世界が満たされる瞬間を、ワシは見てみたいんじゃよ。だからこうしていろんな子の話を聴いておるんじゃなあ。

👦🏻:僕もウサギちゃんが「すべてともともと繋がっている安心感」を世界に分かち合ってるのを見れるのが楽しみだなあ。

🐰:ありがとう、ダイちゃん、かめ仙人...。とにもかくにも、まず伝えてくれた ①気づく → ②感じる → ③選ぶ をやってみるよ。

🐢:そうじゃの。そうしたらだんだんと、自分のデフォルト(平常)の状態が、「自分のもとからひとが離れていかないように」という起点の人生から、「すべてともともと繋がっている安心感」が起点の人生に、少しずつ割合が増えていくはずじゃ。

🐰:ありがとう!ためしてみるよー!!

🐢:まあぜんぶ実験じゃ。気楽にやってみるといいぞい。

🐰:うん、ありがとう!また遊びにくるね!

🐢:ふおふおふお、達者でな。またいつでも来るんじゃぞい〜

👦🏻:またいつでもきてね!

🐰:うん!ありがとうね、かめ仙人!ダイちゃんもありがとう。またね〜〜!!(びゅーーーーーん)

↑ ウサギちゃんとかめ仙人のメモ・全体像 by ダイちゃん 👦🏻
↓ メモ PDF ファイルダウンロード(無料)

👦🏻:いやあ、ウサギちゃん、晴れ晴れとした顔つきになってよかったなあ。(ほくほく)

🐢:いつ見ても、そのひとが自分の内側につながる瞬間は美しいのお。これでまた長生きするってもんじゃ

👦🏻:ていうか、かめ仙人っていったい何歳なんですか?

🐢:ワシもよく覚えておらんが、元号はきっと5回くらい変わっとる気がするのお。

👦🏻:(このかめ、ばけもんだ...)

おしまい。


🌼最後までお読みいただきありがとうございました!
お楽しみいただけたでしょうか^^

「メンタルモデルどうぶつ図鑑」は、僕のクライアントさんに許可をとって、実際のケースをモデルにしながら、分かりやすくメンタルモデルの世界を分かち合うために連載スタートしました。

様々なメンタルモデルのケースに触れることで、あなた自身の人生のパターンや、それを生み出している痛み、そしてその奥にある魂の真の願いに気づく、そんなキッカケになったらいいなと願って、これからものんびり、連載をお贈りしていきます:)
🌼メンタルモデルどうぶつ図鑑を読んで
自分のメンタルモデルも読み解いてもらいたい!と思ったあなたへ。

かめ仙人はどうぶつのみんな相手にかかりっきりなので、人間の皆さんは僕がお話を聴きすることが可能です :)

興味ある方は、筆者である僕 三好大助の Facebook メッセンジャー宛に、お気軽にご連絡ください^^

(1回あたり90分・30,000円 / 対面はもちろん、オンラインでも受け付けているので、遠隔の方でも大丈夫です◎)

「まず、自分の大事な話をはなすことになるミヨシダイスケってどんな人なのか知りたい!」というひとは、こちらの公式サイトをどうぞ^^

🌼そもそも "メンタルモデル" とは? 
その歴史や専門情報を詳しく知りたいひとはこちらのページをぜひ ◎

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メンタルモデルどうぶつ図鑑

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