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Project ToucH握手会レポート〜未来に触れた日〜

2020年1月11日、Project ToucHの握手会が行われました。

Project ToucHとは

Project ToucHはVTuber「響木アオ」の運営チームが立ち上げたプロジェクトです。2019年8月にクラウドファンディングを行い、無事目標金額を達成しました。以下、クラウドファンディングにあるProject ToucHの説明を引用。

Vtuberを始めとしたデジタル上のキャラクターと物理的に「触れる」をテーマとした、最先端技術を駆使した研究開発”Project ToucH”
今まで不可能であった「キャラクターに触れる」を可能にする、それが“Project ToucH”となります。

今回、このクラウドファンディングのリターンである「"Project ToucH" お披露目握手会」に参加してきました。

握手会の流れ

握手会の流れは、自分の左手とアオちゃんの右手をつないで後ろからアオちゃんが付いてくるところから始まり、エピソード終了後に振り返って握手をする、という流れでした。エピソードは「イルミネーションデート編」「おばけ屋敷編」「初詣編」の3種類あり、私は「イルミネーションデート編」を選択しました。

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デートというシチュエーションということで、カップルがたくさんいる映像の間をアオちゃんと歩くというのは、なんとも照れ臭かったです。「カップル多いね」「アオたちもカップルに見えるかな」みたいな会話をしながら、1月7日生まれのアオちゃんにお誕生日おめでとうと伝えました。

そして私事ですが私の誕生日が握手会の翌日の1月12日で、アオちゃんにお祝いしてもらい、ハッピーバースデーの歌まで歌ってもらいました。もうこの時点で今年の最高の誕生日が確定です。優勝しました。

楽しいデートの時間は一瞬で過ぎてしまい、最後に振り返ってアオちゃんの右手と握手をして、また来年もアオちゃんのお誕生日を祝いたいと伝えました。

Vtuberに触れるということ

今までのアオちゃんの活動を振り返ると「生配信でGoogleマップでデート」や「悪魔の鏡号に乗って渋谷の街をパトロール」など、「バーチャルとリアルをつなぐ」というテーマが随所にありました。またオリジナル曲の「0と1と3」は0と1のデジタルな世界と3次元のリアルをつなぐことを歌った曲です。

バーチャルな存在をリアルに感じるにはどうすれば良いのか?このテーマはVtuber界隈でここ数年ずっと試行錯誤されてきたことだと思います。HMDでバーチャルの世界への没入感を高めたり、リアルイベントやライブを行って同じ空間を共有したり、私も目と耳を使ってバーチャルな存在を可能な限り身近に感じてきました。

今回Project ToucHがアプローチしたのは触覚。この日私が触れてきたのは、間違いなく「響木アオの右手」でした。華奢な手や指の大きさ、ほんのり暖かい体温、そっと握り返してくる力、すべてが「響木アオの右手」という概念そのもので、握手会の前までは「どうせ作り物の手でしょ」と侮っていた自分の後頭部を思いっきり殴られたような衝撃を受けました。

さらにこの右手にはアオちゃんチョイスの香水が付けられているらしく、フルーティーでとてもいい香りがしました。これまで視覚と聴覚だけだったVtuberとのコミュニケーションに触覚と嗅覚が追加されたことになります。脳に入ってくる情報量が多すぎて、普段の倍くらいの速さで限界化しました。ヤバい、アオちゃん可愛い、手をギュッと握られるたびに心臓痛くなる、アオちゃんめっちゃ良い香りする。私はもう駄目になっていました。

この日、私が握手した響木アオの右手は確かにそこに「いました」

響木アオの挑戦

悪魔の鏡号などはマネキンにiPadを付けた風貌のため、ふざけていると思われがちですが、もしここにProject ToucHの技術が使われたら、一気に「そこにいる」という実在感を増すことができると思います。

今は右手だけですが、そのうち推しのVtuberの全身が現実に出てくる未来がやってくるかもしれません。その日は遠い未来かもしれませんが、そのイノベーションの第一歩を踏み出したのはすごいことです。誰も挑戦したことがないことに挑戦する、それが私が響木アオを尊敬し、推す理由なのだと、再認識した日でした。

今回の握手会はアオちゃんの手を引いて歩くというシチュエーションでしたが、もしかしたら逆に、未来にいるアオちゃんから、私は手を引かれていたのかも知れません。少なくとも、私はそう感じました。

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