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成功する起業アイデアの考え方

※備考:本記事はFrom the Alleyのnoteから転載したものです。

これから起業を考えている人の中で、起業アイデアはあるが、

既に他の人が試しているアイデアなのか?
実際売れるのか?
売れたとしても、成功するのか?
成功するまでに頑張り続けれるのか?
失敗した場合、後悔するのだろうか?

などの不安を持つ人は多いと思う。

この記事ではこれらの不安を和らげる起業アイデアの生み出し方と、ビジネスとして成り立つアイデアなのかを確認するポイントを紹介する。

起業アイデアが簡単に生まれるフレームワーク

起業アイデアフレームワーク

自分の趣味と長所、そして市場の需要のベン図の交点で成功率の高い起業アイデアが生まれるという仮説がある。

趣味:自分が好きなこと、興味を持つこと、試してみたいこと、「パッション」などが対象となる。例えば、撮影が好きなら写真家のフリーランス、ビデオゲームであればストリーマー事業など、数々のアイデアが浮かぶ。一方で、特に「好み」がない場合は、少なくとも興味を持てることを探すのがポイント。

長所:自分が得意なこと、自信を持てること、自分にしかできないことなどが対象となる。1,000人の中で自分が上位に入る自信のあるスキルや強みがスイートスポットである。これは、自分の趣味や興味が持てることに繋がっている可能性が高い。

需要:売りたい商品やサービスの需要性が最も重要な要素である。アイデアを課金できなければただの趣味となり、事業として成り立たない。米国スタートアップ調査会社CB Insightsの「スタートアップが失敗する理由トップ20」のアンケートによると、第一位の失敗理由は「需要がなかった」という結果であった。客観的に需要を捕らえないまま起業すると、失敗するのは当然である。

上記の3点を参考に起業アイデアを出すと、様々なアイデアを自分の中で纏めやすくなる。また、興味や自信が持てる事業領域であれば最終的に事業を失敗した場合でも、得られる学びや成長に繋がる学びは必ずある。尚、次のアイデア創出の参考にもなる。

Facebookを創業したMark Zuckerbeg氏は創業当時気づいていなかったかもしれないが、上記3点が揃っていたため、Facebookが成功したとの節がある。

起業アイデアフレームワーク zuckerberg

アイデアを検証する際の要確認ポイント

フレームワークの中で最も重要な部分は「需要」を確認することである。どのアイデアでも複数の仮説が組み込まれており、需要を確認するには直接顧客にヒアリングを行うことによってある程度確認できるが、それを行なったとしても、

実際、成功するための十分な需要はあるのか?

の質問をアイデア段階で確認するのは大変難しく、顧客が実際商品やサービスを購入するまでは分からない課題である。

しかし以下の事項を考慮することで需要を少しでも確かめることができる。

過去の購買動向:同様の商品・サービスは既に販売されているか?

実際存在している問題:顧客やユーザーが実際抱えている問題は何なのか?その問題はどのように解決されているのか?ユーザーはGoogleで解決策をサーチしているのか?フォーラムを通じて答えを求めているのか?

市場動向:市場動向が好条件でも商品・サービスに対する需要は高いのか?消費者動向はどのように動いているのか?

上記は網羅的な確認事項ではないが、購買動向、問題性、市場動向の3点を確認するだけで少なくとも予備的にアイデアの需要性を確認することができる。

需要はどこにあるのかー コロナ後でも必ず流行するトレンド:5選

需要性のあるアイデアが思い浮かばない場合、現在流行しているトレンド情報を参考にアイデア創出を行うのも一つのアプローチである。コロナ禍における「ニューノーマル」(新たな常態)の中でも需要性のある分野は以下の通りである。

1)オンライン教育

online school 人気動向

コロナの影響で学校再開に不安を感じる両親や講師が多く、オンライン教育における注目は集まっている。学校側もオンライン教育を検討せざるを得なくなっており、オンライン教育関連サービスへの需要は今後も急増する見込みである。

2)レストランの宅配サービス

uber eats 人気動向

レストランの宅配サービスに対する需要はアメリカでも日本でもコロナ前から伸びている。コロナ中は同サービスに対する需要が急増し、デリバリーのみを行うレストランも増えてきた。今後のレストラン業界は苦境の深刻化が見込まれているが、宅配サービスの需要が強い分野である。

3)ESG 環境・社会・ガバナンス

esg 人気動向

世界中でESG投資(環境・社会・ガバナンスに配慮する企業へ投資すること)がここ数年で広がっている。特にコロナの恐慌でESGのテーマへの注目度が更に高まっており、ESGファンドへの資金流入は過去最大の水準に達している。クリーンエネルギー、多文化社会、廃棄物処理などのESG課題に積極的に取り組む企業は今後も世界中の投資家から注目を浴びることが予想されている。

4)ローコード、ノーコード

low code + no code 人気動向 worldwide

ローコード、ノーコードとは最小限のコード又はコードを必要としないソフトウェア開発を行えるプラットフォームのことを指す。世界中の社会のデジタルトランスフォーメーション(DX)の深化に連れて、テック以外の業界でも最先端の技術に触れる必要が増えており、2018年以降世界中で同プラットフォームに対する人気が急騰している。尚、IT業界の人材不足問題に直面している国は多く、今後もローコード・ノーコードに対する需要は伸びるだろう。

5)副業関連

side hustle 人気動向

Uberの運転手、ブログライター、不動産投資などの副業を行う人は世界中で増えている。特に、コロナ禍による雇用悪化で副業を始める人が更に増えており、経済悪化状況が続く中で新たな収入源を確保したい人は今後も増えるに違いない。副業に対する人気動向につれて、副業紹介サービス、ECサイト作成ソフト、副業したい人向けのクラスなどの事業が今後需要性が高いと考える。

最後に

上記の流行分野以外にも起業チャンスはどの分野でもある。但し、アイデアを生み出すだけでは不十分で、実際にアイデアを実行し、需要を検証することが重要である。アイデア発想に拘らず、「実行」に突き進むことが何よりも大切である。

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