今の自分も、別に歌が上手いと思わない。
音感がいいとも言えない。
でも、「ステージに立ってる人間」として、なんとかやれているという段階かと思う。
社会人が仕事を変え、毎日2時間は練習できるような環境を整え、毎日毎日2時間以上の練習を重ねた。
不定期ながらボイトレの先生に見てもらいながら頑張ってきた。

今になって、「（決して歌が上手い訳でもないが）下手でもない」「（以前に比べると）ピッチ安定してきた」とは言ってもらえるようになってきた。

43歳から歌の練習をはじめ、遅すぎるスタートをした人間として、こういう評価はとんでもなく嬉しい。

練習始めたときから、毎日家でボイトレ動画みながら鍵盤に合わせて練習して、夜はスタジオ行って…としていた。
練習動画データを一応残していたんだけど、これは練習開始して1か月と1週間程度過ぎたころだ。
36，7日目。

サントワマミーでほんと音が取れてない。
音程もだけど、腹式呼吸がちゃんとできてない。
呼吸がなってないから、マイクに「ボっ」「ボッ」と空気をぶつけて聞き取りづらい。

ここで「オレもう無理」とあきらめずによく頑張ってこれたよ…としみじみ思う。

人と話してて、「いいな、自分も音楽やりたかったんですよ」みたいな年下の方に言われる事がある。
いわゆるライブをしたい、ミュージシャンを名乗りたい、ツアーに出たい、オリジナル曲を作りたいなんて欲望がなければ、思う事は自由だし、カラオケで友人と楽しめばいい。

でも、もしそういう意味での「本気」なら、自分みたいな壊滅的音痴でも頑張ったら何とかなるよっていう「希望」になりたいなと思って、2年前の動画を引っ張って来たっていうお話です。