アイコンタクト

【注意】下ネタです。
 
 
先日広島出張に行っていたのですが、帰りの飛行機が離陸に向けてスピードを上げてまさに飛び立とうとするタイミングで突然、
 
「ゲリラ豪雨」
 
ならぬ、
 
「ゲリラ便意」
 
に襲われたんですね。
まあ、平たく言うと、
 
「猛烈にウンコがしたく」
 
なってしまったんです。
今までの人生の中で幾度となく己の便意と戦い、ときに勝ち、そしてときに敗れてきた僕の経験から判断すると、その時の便意は、
 
「油断したら一瞬で持っていかれる」
 
タイプのものでした。
 
「これは…一刻を争う状況だ…」
 
というわけですぐにでもトイレに行きたいところだったのですが、その瞬間は、まさに飛行機が離陸しようとするタイミング。
何人たりとも立ち上がることが許されていない訳です。

ちなみに僕の座席は飛行機の前方通路側だったんですが、
首を通路側に傾けて最前列にあるトイレを視界に捉えながら、
 
「今、立ち上がることが安全上の問題で許されていないのは理解している。」
 
「でもだからといって、もしここで僕に『万が一のこと』があった場合、それはそれで重大な『安全上の問題』があるんじゃなかろうか。」
 
「よし、だったら怒られるのは承知の上で今このタイミングでトイレに行った方がいいんじゃないか。」
 
そう思って、立ち上がろうとした瞬間、
 
「お客様!お待ち下さい!」 
 
と、そんな風に前方に座っていたCAさんが、
 
「アイコンタクト」
 
で話しかけてきたんですよ。
 
CAさんって離着陸のとき、乗客の方を向いて座るじゃないですか?
トイレの状況を確認するために、僕が通路側に身を乗り出していたということもあり、そのCAさんには僕の一連の挙動不審な動き、そして脂汗をかき、ある種の決意の様なものを浮かべた表情の全てが見えていたみたいなんです。
ともかく、そのアイコンタクトに気が付いた僕は、こちらからもアイコンタクトでCAさん自分の意図を伝えることにしました。
 
僕 「いや…そんな…待てって言われても…これ、僕の経験上、完全に漏れるパターンなんですけど…」
 
C 「シートベルト着用サインが消えるまでは決して立ち上がってはいけないルールなんです!」
 
僕 「いや…ルールって…じゃあもし僕がここで漏らしたとして、その責任をあなたはとってくれるんですか?」
 
C 「大丈夫!お客様ならできます!必ず我慢できますから!」
 
僕 「大丈夫って…あなた僕の何を知っているんだ!僕が今までどれくらいウンコを漏らしてきたと思ってるんだ!」
 
C 「とにかくっ!シートベルト着用サインが消えるまでの間ですから!それまで何とか耐えてください!最悪の場合…その場合…私が…私が何とかしますから!」
 
僕 「くっ…そこまで言うなら…やってみます…でも、CAさん、その代わりに何か気が紛れるようなこと言ってください…」
 
C 「気が紛れること…そうですね…お客様は文系ですか?理系ですか?」
 
僕 「ぶ、文系です…」
 
C 「世界史はやっていましたか?」
 
僕 「は、はい一応…でも、なんでそんなこと急に聞くんですか?」
 
C 「よし、じゃあ、今から世界史クイズしましょう!そうこうしてるうちにシートベルト着用サインなんてすぐ消えますから。なんとかお尻から意識をそらしていきましょう!」
 
僕 「わ、わかりました。」
 
C 「問題です。古代ローマ帝国の最盛期を支えた五人の皇帝、通称『五賢帝』を在位が古い順に答えよ」
 
僕 「五賢帝…えーと、たしか初代が、ネルヴァ!」
 
C 「正解!」
 
僕 「たしか、次が…トラヤヌス!」
 
C 「正解!」
 
僕 「えーと、次はたしか、ハ…、ハ…、ハドリ…アヌスッ!」
 
僕 「いやっ…これ問題わるくないですか?!全然『お尻』から意識そらせない!」
 
C 「はわわわ、す、すいません!」
 
 
と、このようなやり取りをCAさんとしている内に、
 
まあ、やり取りというかこれ、全部アイコンタクトなんですけど、
 
 
ポーン
 
 
という音とともにシートベルト着用サインが消えました。
もちろん僕はそれと同時に一目散にトイレに向かったのですが、僕が席から立ち上がると同時に、そのCAさんがトイレの扉をあけて待っていてくれたんです。なんというか、さすがのホスピタリティ。
 
トイレに入る瞬間、またCAさんと目があったんですが、その時彼女はアイコンタクトで確実に、こう言っていました。
 
 
 
 


 
「Good Luck!快適な空の旅をお楽しみください。」

 


人間、一言も発さずにアイコンタクトだけであそこまで通じ合えるものなんだな、ということを学びましたし、
まだ今年も前半ですが、その時のウンコは間違いなく僕の中で、
 
「ベストウンコ of the year」
 
の最有力候補にノミネートされることになりました。
 
※あわせてよみたい 「五賢帝の名前の覚え方」

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

9

田中大介

色々書いてます

田中大介のノート

田中が考えていることや感じたこと、起こったことなどをランダムに発信しています。

コメント1件

面白い笑
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。