人工知能との付き合い方

二ヶ月ほど前にGoogleホームを買ったのですが、うちの3才の娘が、
 
娘 「オッケーぐるぐる!(OK、Google)アンパンマンの動画を見せて!」
 
G 「テレビでYouTubeのアンパンマンの動画を流します」
 
という感じで一丁前に「ぐるぐる」と会話してテレビにYouTubeを流しているのをみると、とても微笑ましい気持ちになりますし、それと同時に、
 
「テクノロジーと自然に触れ合い、そして使いこなす子どもの姿」
 
「子どものたどたどしい言葉もしっかりと認識するGoogleの人工知能の精度の高さ」
 
双方に感心されられたりもします。
 
ところで最近うちの娘は、「あさひちゃん」という女の子がお母さん役(あさひおかあさん)に扮して料理などをするYouTube動画にはまっていて、よく、
 
「オッケーぐるぐる!あさひおかあさんの動画を見せて!」
 
といった感じで「ぐるぐる」にリクエストを出しています。
先日も、朝ちょうど保育園に出かける準備でそれなりにバタバタしているときに、いつもの様に娘が、
 
「オッケーぐるぐる!あさひおかあさんの動画を見せて!」
 
と言うんですが、うちの「ぐるぐる」は最初、
 
「すみません、よくわかりません。」
 
と答えてきたんですね。
まあ、これ、たまにあることで、こちらの言っていることがうまく聞き取れなかったときにそう言われちゃうんですけど、娘もそのあたりは理解しているので、
 
「オッケー、ぐるぐる!あさひ、おかあさんの、動画を、見せて!」
 
と、今度は少しゆっくり目にリクエストを出すんです。
 
ただ、うちの「ぐるぐる」、その日はちょっと調子が悪い日だったんでしょうか。今度もまた、
 
「すみません、よくわかりません。」
 
だったんですよ。
娘もちょっとイライラしてきまして、
 
「もう!ちがう!オッケーぐるぐる!あ・さ・ひ・お・か・あ・さ・んの動画!」
 
と、めげずにリクエストを出すのですが、うちの「ぐるぐる」一体何を思ったんでしょうか。
 
「YouTubeから、『あき竹城の年上かもめ』の動画を流します」
 
と、いきなり、
 
「あき竹城が歌う『年上かもめ』という謎の曲」
  
をテレビで流し始めようとするんですよ。
  
「いや、あき竹城て…」
  
「当たってるの最初の『あ』だけじゃん…」
  
そんな風に心の中でツッコミを入れていたら、
娘はもちろん、僕だって全く聞きたくもない「あき竹城」の曲が始まろうとするわけです。
 
「自分のリクエストは全く聞き入れてもらえずに、代わりに訳のわからない曲をかけられる」
 
もう娘は号泣ですよね。
 
「ちがう!ちがう!これじゃない!あさひおかあさんなの!オッケーぐるぐるっ!」
 
そんな風に必死に話しかけるんですが、
 
「すみません。よく分かりません。」
  
うちの「ぐるぐる」もなかなかに強情なわけですよ。
 
「泣きじゃくる娘」

そして、

「強情なGoogleホーム」
 
「なんだよ。良くできてるって思ったけど、Googleの人工知能の精度もまだまだだな。てか、朝の保育園の準備でクソ忙しいときに無駄に子どもを泣かされてたまったもんじゃないよ。」
 
そんな風に思っていたら、ちょうどテレビから、あき竹城の山形弁全開のセリフが聞こえてきたんです。
 
 
『若者よ 人生には
うめーごといかねえ
ごとがいっぱいあんべ』
 

これは…?!


まさに泣きじゃくるうちの娘にピッタリ、というかむしろここまで一連の流れそのものが、

「人生にはうまくいかないことがたくさんある」
 
ということをGoogleホームがうちの娘に教えてくれている様に感じて、僕は思わず叫んでいました。

僕 「オッケーグーグル!まさか…お前…ここまで見越してあき竹城を…?!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
G 「すみません。よくわかりません。」
 
 
 

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田中大介

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