『HOCHONO HOUSE』を聴いて思ったことの覚書

「恋は桃色」のドラムが、ほとんどテンポディレイだけでできているかのような印象を与えている。ドラムパートを全体のなかで漠然と聴くと(つまり普通の聴き方で聴くと)キックとスネアしか鳴っていないような印象かつ、本来ハイハットでやる細かいこともテンポディレイで鳴るスネアが一括して扱っているような印象がある。

また、ボーカルトラックにわりと小さくはないノイズがあることが曲の序盤ではよく分かるが、そのノイズがずっと鳴るのでなく、声の減衰とともにフェードアウトして消えるようになっている。つまり歌が楽譜的に休符になっている部分ではボーカルトラックのノイズが完全にオフにされてしまう。これは一般的な意味でのオケ全体の自然な音質の維持およびノイズ処理としてはNGに感じるが、この曲の場合では、不思議なリズム感や音質変化による波、歌い手の体温が近づいてはまた遠ざかるかのような質感の変化の波を心地よく味わわせてくれる。

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