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5、せどりとの出会い

当時僕の選択肢の中にあったネットビジネスは5つ。1つが情報商材販売。2つ目がアフィリエイト。3つ目がドロップシッピング。4つ目が広告収入。5つ目が転売。情報商材販売は挫折。アフィリエイトも挫折。ドロップシッピングもアフィリエイトとほぼ作業は同じ。広告収入を狙えるほどの検索上位の人気サイトを作るのは気が遠くなるほど時間が掛かり大変そう。となると残りは転売しかない。でも転売は物販。物販はネットビジネスの中で最も面倒臭そうだし作業が泥臭い感じがするし、大きく儲けることができないから夢がない… 僕は途方に暮れて立ちすくんでいました。

そんな中で出会ったのが「せどり」でした。せどりというのは転売の一種で、どこでもいいから何かを安く仕入れて高く売るというものでした。せどりに興味があったわけではなかったのですが、当時熱心に読んでいたメルマガの発行者がとあるせどりの教材を大絶賛していて、ネットビジネスの中で一番ハードルが低くて初心者向けだという触れ込みでした。当時そのメルマガの発行者を信頼・尊敬していたこともあり、そのせどり教材の販売ページに行ってみました。 

販売ページの中で、どうしても心に残る言葉がありました。それは「せどりはネットビジネスの登竜門だ。この教材を読んでもし稼げなければあなたには残念ながらネットビジネスに対する適性がないとしか言いようがない。この教材を読んで実践してもし稼げなかったらネットビジネス業界からは潔く撤退したほうがいい」というような内容の文言でした。この「登竜門」という言葉が深く胸に響き、この教材を頑張ってダメだったらもうネットビジネスでお金を稼ぐことは諦めようと腹をくくって教材を買いました。

後から知りましたが、この教材は当時爆発的に売れた人気商品で、購入者の評価も高く、しかも成功者が続出した超優良教材だったのです!

教材は1万5千円位だった気がします。長いマニュアルだったのですが、教材作成者の文章が分かりやすく、内容も興味深くて一気に最後まで読みました。今まで学んできた情報商材販売やアフィリエイトに比べたら本当に作業が簡単だ… 確かにこの手法で稼げなかったら本当にもうネットビジネスからは撤退したほうがいいな…と思いました。教材には作成者の音声読み上げもありました。教材を一通り読み、音声を一通り聞いて、早速実践してみようと思えました。

この時点で今までの教材や塾やコンサルとは一線を画すものでした。今まで購入した教材や塾やコンサルは聞いても読んでも難しくてなかなか理解できない事もあり、やる気も起きないものばかりでした。しかし、この教材は別でした。早速作業に取り掛かってみようと言う気持ちが湧いてきました。このせどり教材の内容は一言で言うと、ブックオフで古本を買ってきてそれをアマゾンで売ろうという内容でした。これは凄くシンプルでやれそうだと思いました。

教材を買って1日か2日で読み終わり、2日目にはブックオフに行きました。

教材では自宅から近いブックオフに行けばいいと書かれていましたが、僕は少し遠めだけどかなり大きめのブックオフに行きました。そして教材に書かれていた内容を思い出しながら、それに該当する本を探し、その本がアマゾンでいくらぐらいで売れて、出品してから何日位で売れるのかを店で調べて行きました。すると… ビギナーズラックなのか分かりませんが、利幅の取れる本が見つかるわ見つかるわ… こんなに簡単に見つかっていいんだろうかと言うぐらいどんどん見つかりました。ブックオフにいたのは数時間でしたが、あまりにもお宝な商品がどんどん見つかるもんだから楽しくなって、時間が過ぎるのもあっという間でした。アフィリエイトや教材販売でやっていた作業とは比べ物にならないほど、仕入れ作業は楽しい物でした。どういう楽しさだったかと言うと、トランプの神経衰弱を楽しむような、どれがお宝か探し当てるクイズのような、そんな楽しさでした。あっと言う間に本で買い物かごが一杯になり、ホクホク、ワクワクしながら初日の仕入れが終わりました。確か見込み利益が5000円を超えていたと思います。この調子ならあと三日もやれば教材代は回収できると確信しました。実際、仕入れて出品したら順調に売れて行き、二週間ほどで教材代は回収できました。ネットビジネス初月から黒字、時給も確実に1000円は超えている… これだ… これしかない… ついに出会えた… これこそ今まで求めて来たネットビジネスだ… そう思いました。


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