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4、アフィリエイトへの挑戦と挫折

情報商材販売がホームランだとすると、アフィリエイト(商品を紹介して手数料をもらう事業)はヒット。いろいろ調べて行く中で、僕の中ではこんなイメージが出来上がりました。ホームランを打つ前にまずはヒットを打つ方が先だろと。一気に数百万円稼ぐよりも前に、まずは月5万円でも10万円でも稼ぐ方が先だろと思うようになりました。まずは地に足を付けて地道に手堅く稼いでいこうと。しかし、アフィリエイトでさえも、月5000円も稼げずに撤退してしまう人が後を絶たないと言うことも知るようになりました。これはちゃんと腰を据えてやらないとまた挫折してしまうと思った僕は、半年20万円というアフィリエイトのコンサルを受けるようになりました。瞬間最大風速的に稼ぐ事よりも、毎月10万円を副業でコンスタントに稼いでいくことを教えるものでした。

当時はすでに新聞配達は止めていて、小さな町工場に転職し、営業職をやっておりました。そこまでハードな仕事ではなかったものの、週休1日制、残業代なし、ボーナスなし、手取り17万円、定期昇給なし、という将来に全く希望を持てない状況ではありました。もう本業で稼ぐことはできない、副業で頑張るしかない、という状況でした。

僕がその副業コンサルタントから教わっていた手法は、一言で言うと、PPC物販アフィリエイトというものでした。PPCというのはペイパークリックの略で、1クリックごとに広告料を払う広告のことです。僕は中身のまるでないペラサイト(1ページしかないサイト)をたくさん作りました。そのペラサイトにはタイトルとバナー広告(横長の広告)しかありません。バナー広告しかないからこそ、それをクリックせざるを得ず、そのバナー広告を経由して企業のホームページに行って頂き、その中の何人かが商品を購入してくれた場合に限ってのみ、僕に紹介手数料が支払われる、という仕組みでした。1ページしかないペラサイトなんかに誰が来るんだと思われるかもしれませんが、そこは広告で集客するのです。僕はヤフーに広告を出しました。今はどうか知りませんが、当時はキーワードを上手く選べば1クリック10円程度で広告を出す事が出来ました。クリックされなければ無料で広告を出せたのです!!これは資金のほとんどない僕でも広告を出せたので助かりました。例えば、あるキーワードに関する広告を10円で出すとします。僕の広告をクリックして僕のペラサイトに来てくれた人が100人いたとすると、それで10円×100人で広告料が1000円発生します。しかし、その100人の内3人が企業のサイトで何かの商品を買ってくれてそのアフィリエイト報酬が500円だったとします。そうすると500円×3人で1500円の報酬なので広告料の1000円を回収して利益が手元に500円残ります。このような手法なのです。

この手法では、どの企業のどの商品がよく売れるのかが事前には分からないので、アフィリエイト仲介会社に掲載されている商品を片っ端から試していくわけです。つまり、ひたすらペラサイトを作り、広告を作り、しばらくの間掲示しておいて、発生する広告料と発生するアフィリエイト報酬を比較して、赤字のサイトを閉鎖して、黒字のサイトを残して…というのを延々と続けていくのです。

この手法で一番きつかったのが、何と言ってもモチベーションでした… とにかくもう作業がつまらないったらありゃしない。なかなか黒字の商品にぶち当たらないからどんどんやる気がなくなってくる。会社から帰ってきて疲れた体に鞭打ちながら作業しても作業の時給を調べてみたら時給50円だった!なんて状態でした…

それでも必死に頑張り、何とか黒字の商品を探し出し、当たりのキーワードと出会い… ということで月に約3000円~6000円の広告料でアフィリエイト報酬が約5000円~10000円という商品を発掘することができました。一度ペラサイトを作り、一度キーワード広告を設定すると、あとはジュースの自動販売機のようにほぼ完全放置でお金が振り込まれてくるようになりました。この商品1つで毎月約2000円~4000円の黒字でした。このサイトはそれ以後、数年間にわたって放置しましたが、毎月僕の口座に平均3000円を振り込んでくれていました。この商品に出会うことで、これは正に現代版の不労所得だ!と思いました。毎月3000円稼いでくれるサイトを10個作れば3万円、100個作れば30万円!そうなったらついに働かなくて良くなる!そう思えました。

ここが僕の正念場だったように思いますが、この優れものの商品に出会うまでに、広告料と報酬の対比で赤字になったボツの商品が約100個ありました。数か月黒字でもだんだん赤字になってしまう商品がほとんどだったので、年単位で完全放置できる商品となると、やはり100個のボツ商品を乗り越えなければならなかったのです…

結局、1つの金のなる木的な商品を探すために99個のボツ商品の作業をしなければならない苦痛を乗り越えることができませんでした。要はなかなか時給が1000円を超えられなかったのが大きかったです。これだけつまらない作業を時給50円でやり続けなければならない苦痛を乗り越えられず、このPPC物販アフィリエイトは挫折に終わりました。

物販アフィリエイトはアフィリエイト報酬が数十円~数百円というのが多かったのですが、情報教材のアフィリエイトは報酬が数千円から数万円ということが分かり、情報教材アフィリエイトの塾に入り、学びましたが、これも作業の難易度が高くて挫折しました。

しかし、その塾で講師をしていた人の中でとても信頼できる人がいました。その人のメルマガを読んで、とある教材に出会いました。

それが、いわゆる「せどり」の教材でした。

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