元夫の訃報が届いた。
突然の心停止。年齢的にも早すぎる死だった。


けしていい別れ方はではなかった。10数年経っても、私の中に未処理の感情がしこりのように残っていた。

心がざわついて眠れず、カードに答えを求めた。
今起きていることに、意味づけが欲しかった。

カードにまず言われたのは
「人間ではなく魂の視点で観なさい」
と言うこと。
続いてメッセージが降りてきた。


「何も無い。全ては学びのため。
さぁ、あなたはあなたの旅を続けなさい」。

私と彼は、お互いの魂が待つカルマを解消し、自分で決めたテーマをクリアするために、相対として出会ったソウルメイト。
すべてが双方合意の計画。上下も、善悪も、被害者加害者も無く、そこには魂の学びのための体験があるだけ。


肉体の人間同士、傷つけ合い、憎み合った瞬間も、魂同士はずっと完璧だったことを思い出した。


きっと、自ら計画した困難な人生を、限界までやれるだけやって
「もうここでいい」
と自分を許して人生の旅を終わりにしたのだろう。

辛い人生が、彼の魂を固い殻の中に閉じ込めてしまったけれど、本当は、このハチドリみたいにカラフルで愛らしくて活発な魂の持ち主だった。
今は、そこに戻り、きっと自由に飛び回っている。



本当にお疲れ様でした。
それしか無くなった。


私の旅はまだ終わらない。
私も、行けるところまで行こう。
そう思った。