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Caves Villa ヒンズーの秘密の魔界・クアラルンプール 世界美異識紀行

クアラルンプールのガイドブックを見ると必ず観光名所として出てくるのがヒンズー教の聖地、Batu Caves(バドゥ洞窟)。
まあ行ってみっかと軽い気持ちで向かった私。まさか思いがけないヴィシュヌの計らいが降りかかってくることも知らずに・・

とりあえず撮った1枚。ガイドブックにだいたい載ってるバドゥ洞窟の正面からのショットはだいたいこんな感じ。

急勾配の階段を、皆汗を流しながらヒイコラ登っていく。富める人も貧しい人もろくにお金を落とさないプアなツーリストの私もそこに限っては平等なのである。

しんどい階段を登りきるとゴホービに、こんな神秘的な風景が現れる。通りすがるサリーを着た女性が彼氏(旦那かもしれないけど)と手をつないで歩き、スマホでセルフィーを撮っている。お土産屋もある。
私は多量にいる猿が、観光客がぶら下げているビニール袋やペットボトルを次々と強奪するさまをボンヤリと眺めていた。

猿が新聞を読んでいるのではなく、人様からひったくった食べ物の包装紙に執着している。

そして駅に向かって帰る途中、ふと目の先にいた眼光するどいオッサン。
手招きして私を誘導するオッサン。
うーん、入り口から察するにバドゥ洞窟に併設された植物園みたいな場所なのかな?引き寄せられるように、私は数百円支払い、とある魔界へ・・

まず、唐突にこれだもの・・

"愛を乞うひと"

バドゥ洞窟の賑わいとはうって変わって、全然ひとがいない。マジメに聖地を訪れているであろうヒンズー教徒と思われる人々も全然いないのである。いるのは私と同様、よくわからないままに入ってきたようなマヌケ顔をした観光客が数人・・腑に落ちない表情で徘徊している。

密談が開催されていた。

何か全く"文化的な親しみやルーツを感じないもの"を視覚にブチ込まれる印象だ。いやいや、日本にも八百万の神がいるじゃないか。でもこんなのがやって来たら、"わびさび"や"空気を読む"なんて概念で勝てる気はしない。瞬敗である。煮えたぎっているのである。

ここはどういう場所なのか、バドゥ洞窟の付属機関?なのか、公認か、そうではないのか・・全くわからない。
ダウナーとアッパーが臨界した、良くも悪くもハイエナジーな空間だ。

鳥や、生きてない牛なんかもいて呑気なムードもある

これは肩に鳥類を乗せて写真を撮ってお金を請求する、いかにもよくあるあれがあれであった。油断していたら乗せられそうになったので逃げた。コアラやパンダだったら一緒に撮りたいけど、鳥はそんなに有り難くないもんな。

"また来てくださいな"

クアラルンプール市街地にて、ぼろい車とゴミ
こういうのをずっと眺めてるのが好き

Caves villa



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