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競馬を"ギャンブル"としてではなく"ドラマ"として見てみてみませんかって話。

みなさん、競馬は好きですか?

私は好きです。
競馬にはドラマがあります。

それは賭ける我々にも勿論ですが、馬にだったり、騎手にだったり、それはもう様々。

なんでこんなnoteを書こうと思ったかというと、私のX、オタクの話と日常の話が全部一緒のごった煮アカウントなのですが、そこで競馬の話をすると人によっては敬遠されちゃうかな…というのがありまして。
競馬に対する一定の層の偏見(ギャンブル)という点を払拭したくてこのnoteを書いております。競馬は、賭けなくても好きになれます。スポーツだからよ!(勿論かけてもいいよ!)



そもそも私が競馬を知ったのは、亡き祖父がズブズブの競馬好きだったところから始まります。
競馬新聞に赤ペンで印をつける姿を、私は幾度となく見て育ちました。
が、私はもちろん、全く興味はなく。
幼い私は、「馬🐴可愛い」くらいにしか思ったことがありませんでした。


それから数年後、
大人になって、初めて就職して、仕事に慣れて一定の信頼を得ると、休みもろくになく疲弊した体に鞭打って、寝るのは毎日朝方で、でも朝には起きてまた次の仕事をする。そんな生活になってしまって。慢性的になってしまった肩こりや頭痛にも最早気づけず、久々に訪れた整体で中国の整体師の方に

「硬スギ!!!!!!アナタ、コノママダト体、腐ルヨ!!!!!!」

と叱咤いただく始末。
この時「…トクニ"脇"ガ、モウ…腐ルヨ…(クソデカため息)」と言われたことを私は一生忘れないでしょう。脇って腐るんか、おい教えてくれ…!!

※因みに現在の職場は当時の職場とは異なります。腐らず済みました。


体が腐るかもしれない恐怖を頭の片隅に置きながら、また朝方4時、仕事を終えた私は、作業部屋のソファに横たわるのでした。
謎現象で、この頃、何かしら音がないと眠れず、延々手元の携帯で音楽だったりyou⚪︎ubeで動画を流しながら寝ていました。

今日のお供を決めるため、動画サイトを開き、スッスッスーとTOPに上がっていた諸々をスワイプしていくと、一つの競馬の映像が出てきました。

正式な動画名は忘れてしまったけれど、その時点で約10年前に引退していたあのサラブレッド、

「ディープインパクト」の2006年の有馬記念。

つまり、彼のラストラン(引退レース)の動画。


↓関テレ公式さんがあげといてくれたから貼っちゃうぜ。


圧巻でした。

この動画を見終える頃、意味分からんぐらいボロッボロ泣いていました。

人間、圧倒的なもの、人知を越えるものを目にすると泣くもんだなあ…と。
圧倒的な強さ、圧倒的な速さ、圧倒的な美しさ、そして会場の圧倒的熱狂。

確かに翔んだ!最後の衝撃、これが、私たちにくれる最後の衝撃。
三宅アナの実況が神がかっていることもあり、Wで泣けます。

ディープインパクトは、日本国内のレースで1回しか負けていない馬。
というのも、ディープはこの前年、2005年の有馬記念で、唯一の黒星をあげてしまったのです。

ここでディープを破った唯一のペアこそ私の推し騎手C・ルメールとハーツクライのペアなんですよ〜差し馬への脚質変更が功を奏してYEAHな結果を出せてよかった〜しかもこの有馬でハーツクライはG1初勝利でよかったねごめんな武&観客たちっていうか見てくださいよ最後の勝利騎手インタビューをルメさんがまだ全然日本語話せなくて通訳通してフランス語で話してるよ今は通訳無しであんなに素敵に日本語を話すのにあどけないね可愛いねって感じなんですけど今はその話はやめておきましょう。

そんな武とルメールは最近話題になったカオスでしかないウマ娘のCMに出ております。


とにかく前年のリベンジ、且つ、引退試合。
ダントツ一番人気で、当時のオッズも1.2(単勝で1万円馬券を買うと1万2千円戻ってくる。という、よっぽど額賭けないと儲けが実感できない倍率)で、観客からの期待も大。もうこの馬は実況の方々も大好きなので、実況の人もディープに肩入れしまくり。
ストレス・プレッシャーしか生み出さないこの状況で、ディープと武豊は翔んだのです。圧倒的スピードで。最終コーナー、後方から一気に。

勇気もらう〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!

カッコ良すぎる…私が牝馬ならとっくにディープに惚れている。
レジェンドたる風格を最後まで見せつけたのです。


この日から過去のディープのレースを中心に、過去に活躍した色んな馬を調べては泣き、調べては泣き…。
賭ける賭けないはおいといて、競馬って素晴らしいなと。
賭けなくても楽しめるんです、競馬は。
私は大人になってG1はほぼ毎回賭けるようになってしまいましたし、G2.3.地方の馬の研究とかもしますけど、いいんです賭けないでも。

ディープだけでも十分勇気をもらえたのですが、"馬"と"騎手"というところで私がさらに感動したエピソードは、
"世紀末覇王"テイエムオペラオーと、騎手・和田竜二の人生のドラマ。
有名なので、馬好きな人は知ってると思うのですが、紹介しておきます。

圧倒的な強さを誇り、2000年には年間無敗を達成したことから"世紀末覇王"と呼ばれたテイエムオペラオー。

強い馬には大体強い騎手が途中で乗り替えたりするのですが、このオペラオーには騎手として出たてホヤホヤの若手・和田竜二騎手が乗り続けたのです。
負けが続いた時期、乗り換えろと言われても、和田騎手を乗せ続けた岩本調教師とオペラオー。

噂の2000年、有馬記念。
この年、有馬に勝てば8連勝で年間無敗となる重要なレース。

でもオペラオーは勝ちすぎてしまったんです。

そんなことある!?って感じですが、レース中、テイエムは他の馬達から進路を塞がれ、全然前に進めない状況となってしまいます。
この時、和田騎手は「もうダメだ…進めない」と諦めてしまっていたそう。
でも、オペラオーは諦めませんでした。
オペラオーは、進路を塞ぐ馬たちの間に空いた一瞬の道筋を見つけ、その隙間を掻い潜って躍り出て、1位になるのです。

良すぎかて。
馬群の、本当〜に隙間を抜けて出たので、レース後のオペラオーの足は傷だらけだったそうです。
カッコ良すぎかて。

この話はここでは終わりません。

その翌年、オペラオーは引退。
和田騎手は「自分はオペラオーに育てられたが、僕はオペラオーに何も返せなかった」として、「一人前になったら、オペラオーに会いにいく」と宣言。

そんな和田騎手ですが、その後17年、G1レースで白星を挙げられず…ついにそのまま、テイエムオペラオーは他界してしまいます。

ですがその1ヶ月後、ドラマは起きます。
宝塚記念でミッキーロケットに乗った和田騎手。
このレースで、17年ぶりのG1白星をあげるのです。

泣いちゃう。
着した後すぐ号泣の和田騎手にもらい泣きしちゃう。

このあとの勝利騎手インタビューで、和田騎手は涙声で言いました。
「オペラオーが後押ししてくれた」と。


…どうすか?

競馬素晴らしくないすか?
ドラマですよ。人生讃歌ですよ。
17年、G1で栄光をつかめなかった騎手が、勝てたんですよ。
なんかこれ見ると2.3年で結果出せないのがなんだ、諦めずにやれば成せるかもしれんぞ!?何事も。って鼓舞されちゃって。
続ければ、何十年かかったって栄光は手にできるんですよ。
和田…勿論、あなたとミッキーロケットの頑張りの成果でもあるんやで…!!!

この話を知った後にDragon Ashの「Lily」を聴くとガチのオペラオーと和田騎手のイメソンなのでイントロだけで泣けるようになります。(オペラオー主役のCMのCMソング)


熱く語るのはこれぐらいにしておきますが、あんまり競馬知らないし興味もないよ〜っていうのは全然良くて、でも、「ギャンブルでしょ、あんまりよくないんじゃない?」という考えを持っている人がいるのなら少しでもそれは違うんだよ〜!って知って欲しくて書きました。
私はこれからも多分、SNSで競馬の話とか、ちょいちょいしちゃうと思うので。

ウマ娘もね、勿論いいコンテンツですよ。
実在の馬の歴史を知るとより感動するから、あのゲーム。
因みにこないだガチャひいたらオペラオー引けて泣いた。

ご来光じゃ~~~!!!




今後もよろしくお願い致しますね。




追伸:
あと動物でもイケメンならOKです。ってオタク、
全員「マキバオー」読んでほしい。
"黒き帝王"カスケードがどちゃどちゃにかっこいいので。
ライ
⚪︎ンキングでスカーおじさんにやられた人間とBEAST⚪︎RSで馬!って思った人間全員読めばいいじゃん。(普通に漫画としてめっちゃおもしろいので読んでください)

※馬も普通に話します。


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