ぴったりくるもの

「人生の成功はどれだけ具体的なビジョンを描いたかによって決まる」

例えばスポーツ選手の子供の頃の作文にすでに高い目標が掲げられている。早い時期にやるべきことを見つけそれに邁進することは成功に確かに影響する。

一方で、ぴったりくるビジョンを探すことに夢中になってしまえば日常を生きることを忘れてしまう。ビジョン作りに潔癖性な人は、計画表を作ったり、出会いを探すことに夢中で、今をおろそかにしてしまう。

やりたいことがない。運命の相手がいない。愛は、愛を向ける対象と、愛せる自分で成立している。人生の問題を一発で解決してくれる出会いなどない。

愛されるために愛する人は取引をしている。愛を注ぐ相手を探しているのではなくて、自分を満たしてくれる相手を探している。自分が探しているものは自分の中にあることに気づかないから、外ばかり探して、どこにもないと嘆く。

運命の仕事を探しているという若者の目の奥を覗き込んでみると、彼が求めているのは自分を満たす何か、自分を動かす何かであることに気づく。出会ってないから夢中になれないのではなく、夢中になれないから満たされていない。運命の出会いは確かにあるが、準備ができているものにだけ訪れる。私たちは今を生きていて、未来は永遠に訪れない。

2015年01月24日 blogより

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