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電源カフェの今までとこれから。なぜ今リブランディングなのか

2010年から運営している電源カフェを、リブランディングすることにしました。

なんで今なのか、これまでの歩みと目指すところについて書いていこうと思います。

最初は自分のために情報をまとめてただけだった

2010年当時、アパレル系の会社を経営していて、オフィス以外の場所でPC作業をする機会がちょこちょこありました。

せっかくならスタバでかっこよく仕事をしてる風にしたいということで、カフェ好きだったのもあり色々なカフェに行って仕事をするように。

当時はネットブックという今はなき小型ノートPCを使っていて、今ほどバッテリーの性能が高くなく、驚くことに45分しか電池がもたなかった!

なので、充電しないと何もできないということで、必要に駆られて最初はアメブロに充電できるカフェの情報を自分のためにまとめていました。

こういう口に出すほどでもない細かい情報は、ネット上ではなかなか検索できない。


にも関わらず、スマホやPCを使う人にとっては電池が少ない、少なくなっていくこと事は結構なストレスで、これを外出先でスムーズに解消したいという思いが強まっていきました。

そして、充電可能なお店のこと事を「電源カフェ」と名付けて、充電可能なカフェ=電源カフェとして、情報をまとめたサイトの運営を開始しました。

▼リリース当時の電源カフェ

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電源カフェが瞬間風速的に広がった2010~2013年

さらに当時は日本でTwitterが流行り始めたくらいの時で「こういう情報を集めてます」と何度かつぶやいたらあっという間に拡散された。

その結果、
2010年8月掲載の朝日新聞をはじめとして、産経新聞、日経新聞、ライフハッカーなどに取り上げられ、渋谷のルノアールでNHKからのテレビ取材を受けるなど、メディア掲載が連続しました。

その過程で、電源カフェオフラインミーティングというトークイベントを開いた際に『「どこでもオフィス」仕事術』の著者中谷 健一さんと出会い、電子書籍版の巻末で紹介していただいたり。

と目まぐるしい変化があったのと同時に、「リモートワーク(当時はノマドワーキングという言葉)」という働き方があると知りました。

▼下の列の真ん中の左、缶で顔を隠して小顔効果を狙ってるのが僕です。

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ノマドという働き方自体は、佐々木 俊尚さんが2009年に執筆した『仕事するのにオフィスはいらない』から一種のブームになっていて、PC仕事ができるカフェを紹介していた電源カフェも、偶然にも丁度いいタイミングで波に乗れました。

その直後くらいにアメリカから「コワーキング」という概念が輸入され、ノマドと並行して社会的な地位を得るんじゃないかという勢い!……だったのですが、スペース内の人たちと気軽に交流したりビジネスマッチングするというコワーキングスペースの特性はあまり浸透せず、それに伴ってリモートやノマドも、一時的に少し下火になったように思います。

世間的な関心はある程度波がありつつ、そんな中でも、電源カフェは情報提供してくれるユーザーさん達の協力もあって、淡々と店舗データを蓄積し続けていきました。

電源はスタートラインなのでは...?溜まるモヤモヤ感 

ワードプレスにデータベースを移したり iOSアプリを作ったりと、変化をさせつつ運営する間にも、利用者は伸び続けてました。

▼少しの波はありつつ、利用者数は右肩上がり

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そのうち「Wi-Fiも使いたいな」「カフェで打合せする時ってテーブル狭いときついな」と思うようになって、電源の口数・設置場所はもちろん、作業・商談向き、Wi-Fiのブランドなどもまとめるようになっていきました。

もちろん”充電できる”お店であるというのは大前提なんですが、「そこは駐車場あるの?」「たばこって吸えるのかな?」などのユーザーからの意見をもらって、データの項目として実装していって。

サイトやアプリの利便性も上がるし、自分にとっても便利だからそれはそれで良かったのですが、不思議とモヤモヤしていました。

「なんだか充電以外のデータがどんどん増えていくなぁ」と思いつつ、戦略もなにもないまま、ひたすらデータを追加し続ける日々。

そんな中、ユーザー数が徐々に増えていく上で問題も発生してきました。

それが「サイトやアプリが古くて・重くて・使いづらい」というもの。
アクセスが集中するティータイムなどは、ページの読み込みに何分もかかったりと正常とはいえない状態。

「これはいつか何とかしなくちゃいけない」と心の片隅に常に置かれていました。

でも、結論から言うと、なかなか動けなかった。
この2013年後半から2017年くらいの間、個人としては会社の経営権を譲渡したり、友人の会社を手伝ったり、会社員になったりと自分の仕事自体に時間を取られていて、お店データはちょこちょこ増やすものの、増え続けるユーザー数を呆然と眺めるだけで、次の展開にはなかなか進めなかったんです。

やらなきゃな~と何年もモヤモヤしつつ、具体的にどう改善すればいいか、スキルはもちろん発想自体も生まれてこない。自分の中に変なフラストレーションがたまる時期を過ごしていました。

けど、2018年、一気に風向きが変わりました。

社会背景の大きな変化とキーマンとの出会い

2018年、電源カフェの見た目とやることは変わらないものの、外側と内側で極めて大きな2つの変化が訪れました。

まず1つ目は外側の社会背景。働き方改革、フリーランス、WeWork上陸、大手企業のリモートワーク・複業の解禁などのキーワードが目立つようになってました。また、テクノロジーの発達によりペーパーレス化が進みオンライン上のコミュニケーションがアリとされてきましたよね。

数年前には欠けていたピースであり、当時の言葉でいうなら「ノマドワーキングの民主化」とも言い換えられる現象。行動するなら今しかないなと強く感じました。

そして2つ目は個人的な内側の要因。今の共同創業者の江口くんを含むキーマンと連続的に出会ったことです。

「これは本当に今までの状況をブレークスルーできるのではないか」

そんな想いが自分の中で大きくなり始めました。

2018年は1月から11月まで、本当に色々な人とかなりの時間をかけて様々な話をしました。席につくメンバーはどんどん入れ替わりましたが、ヴィジョンの話から、電源カフェは社会に対して何をするのか?というミッションの話、ビジネスモデルの話やシンガポールで設立した方がいいんじゃないかとか、、、最終的に設立のタイミングまで残ったのが江口くんと自分でした。

・キーマンとの出会いがあり、真剣に時間をかけて本音で話し合ったこと
・時代背景が変化してきたこと
・次の展開への足がかりを熱望していたこと

この3つの要素がぴったり合わさったのが2018年でした。


見えてきた未来像

自分としては、電源カフェを法人化する上で最終的に決断できたのは「出会い」でした。出会いがなければ、2019年も会社員として上を目指す気満々でしたし。

ですが、電源カフェの未来像を決める上でとてつもなく重要だったのは、社会背景でした。

「平日はオフィスに出勤して土日に休む」「定年まで勤め上げる」「終身雇用で安定した生活を築く」だけではなく、人それぞれ選択肢が色々ある。

本格的にそういう時代になってきたことは極めて重要なターニングポイントです。そしてそれはただのトレンドではなく、時代の流れであり、政府も方針として打ち出しています。

自分に適した働き方、遊び方、動き方がしやすくなったことで、人は一段と自分に合った「場所」を探すようになる。「場所」の中で大きな1つのカテゴリーがお店だと考えました。

なので、電源カフェは「人と場所をデータとテクノロジーでつなぐ」ものになると決めました。

さらに具体的には、「目的を持ってカフェやレストランにいく人に最適なお店を提案する」と表現しています。

同時に今まで蓄積されてきたデータをはじめとして、ユーザーやお店とのネットワークももっと有意義に活用できるフェーズに来ています。

いろいろなことが一気に動き出した今、電源カフェを未来像に近づけるための第一歩として、リブランディングを実施したわけです。

日常的に使うものであってほしい

今回のリブランディングは、早く・見やすく・使いやすいものにするのはもちろんのことですが、電源カフェが目指す未来像と、その次の展開を見据えた大きな基盤作りだと考えています。

家の中にいるか、外に出るかという人の2つの大きな行動のうち、電源カフェは外に出る人にとって役立つツールであって、多くの人が平日休日問わず目的をもってカフェなどの場所に行くときに便利なものを目指しています。

それぞれの目的を持つ人たちにとって最適なお店とはどういうことか?どんなデータが必要なのか?ということを考えてシステムを再構築した上で、主にスマホでの利用シーンを想定して設計しています。

また、外出する時に使われるツールということは使用頻度はかなり高くなるはずなので、UIはシンプルでごちゃごちゃしていないことを重視。最短で行きたい場所に行くにはどうすればいいか?というUXの観点も重視しました。

UI、デザインについてはデザイナーのnanaちゃんとCXO川田さんのnoteで!https://note.mu/k0626n_13/n/n267a4f4a4812

https://note.mu/hotakakawada/n/n449fd3a5816f

結果、外出の目的を達成できる場所に辿りつくこと事を、ストレスなく簡単にしていくツールになったと思っています。ただし、今回のリニューアルはスタートラインでしかなく、これからもっと進化していく予定です。新しくなった電源カフェをどうぞよろしくお願いします!

iOS:https://apps.apple.com/jp/app/電源カフェ/id782308388

Android:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.dengencafeapp&hl=ja

WEB:https://dengen-cafe.com/

読んでいただきありがとうございます。いただいたサポートは、おしゃれな電源カフェの開拓につかわせていただきます。