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圧倒的ニータンを里帰りさせる


「里帰り」

昨今のJリーグにおける「巨大ぬいぐるみ」ブームの火付け役となった、大分トリニータの「圧倒的ニータン」
80cm/5kgのサイズでハイクオリティな出来もさることながら、それを手に入れたサポーターがこぞってスタジアムに連れて行く、というムーブメントが起きていることは大きな話題となりました。

巨大なマスコットぬいぐるみ「圧倒的ニータン」が紡ぐストーリー : Jリーグマスコットのことばかり考えるブログ(旧館) (livedoor.jp)

↑その動きをまとめた記事を書いたことで、僕も多くの「圧倒的」所有者(保護者とも呼ぶ)の方々とつながり、

その後なんやかんやあって

僕もこの1月に遅ればせながら手に入れることになったのです。
(大分サポーターでもないのに!)

先に言っておきますが、大半の圧倒的ニータン保護者は部屋の中で楽しむ用に買ってると思われます

そして、それを大阪や東京に連れていくというのも既に実行しました。
持ち運ぶ大変さを実感…!
↓詳しくは
圧倒的ニータンを遠征に連れて行く : Jリーグマスコットのことばかり考えるブログ(旧館) (livedoor.jp)

パナソニックスタジアム吹田にて

ですが、僕が圧倒的ニータンを入手したときから、ずっとやりたかったことはまだ果たされていなかったのです。

それが「里帰り」

圧倒的さん(うちの圧倒的ニータン)を、生まれ故郷である大分に連れて行って、ホームスタジアム観戦させてあげたい。

というのも、僕が圧倒的さんを購入(クラファン支援)するに至ったのも、大分の方々とのつながりの中で、彼ら彼女らが本当に楽しそうに「うちの子」を応援に連れ出しているその様子に魅せられた…という経緯があるから。

その輪の中に入ってみたい、という衝動が、他サポながらあったのです。

つまり、圧倒的さんを大分に連れて行って、他の保護者さんと交流することがある種のゴールであり、区切りとなると感じていたわけです。


というわけで数か月前から大分遠征の日程を立て、準備を進めます。

圧倒的さんを連れて行く上でやはり一番の問題は移動。できるだけ大きな荷物をスムーズに、体に負担をかけずに運べるルートを選ぶ必要があります。(普段ならバリバリ遠距離徒歩とかするんですが)

マスコット会に連れ出した経験から、路線バスだけは使わないという縛りがありました(混んでる中であの大きな荷物はかなりしんどい)
ということで、とりあえず夜行バスで大分まで移動してから、レンタカーでスタジアムまで向かうことに。
(本当は関西~大分のルートではフェリー移動が大変旅情があるのですが、フェリー乗り場まで行くのがまず辛い)

そしてもう一つ、圧倒的さんのドレスアップ(飾りつけ)。
何も飾りつけしてないと他の圧倒的ニータンと混ざって分からなくなると困る、という問題もありますが、それ以上にスタジアム観戦している圧倒的ニータンの、保護者さんの愛がこれでもかと溢れ出ている衣装の数々にいつも憧れを覚えていたので、自分も自分なりのドレスアップをしておく必要があるよなあ…と考えてはいました。
しかしぬいぐるみの衣装チェンジなど全く経験のない僕。一体どうすればいいのか…と頭を悩ませたまま、当日を迎えます。

「もふもふニータンランド」

高速バスとレンタカーを乗り継いで、やってきましたレゾナックドーム大分。
いつ見てもでけえ。

キックオフ4時間くらい前に到着したのですが、試合前に圧倒的ニータンが集合する有志の催し「もふもふニータンランド」の正確な開催場所を、実はあまりよくわかっていませんでした。
「行けばわかる」的な連絡だったので…。本当にわかるのかな?

一瞬で分かったわ。
※ちょうど搬入するところ

一体だけ格の違う大きさを見せている「メガニータン」
ニータン(ほんもの)よりでかい。これが50万円(クラウドファンディング支援額)で手に入るのって激安じゃない?というくらいの立派な巨大さ。もはや何かの施設。


そしてそれを保護者の皆さんがドーム近くまで運ぶ風景…。
これが見たかったんだ。

整列!

ドームの前に整列した圧倒的ニータンのみなさん。
よく見ると圧倒的ニータンの入場ゲートにかなり近い場所に陣取っていて大変合理的な配置です(クラブからも許可を得ているとのこと)。

何が凄いって、これ一日だけのイベントじゃなくて、
全てのホームゲームでやってるんですよ。毎試合。
そのために毎回、開場のかなり前からスタンバイする皆さんの熱意…熱意?もはや日常のルーティーン!?驚愕です。

さて、そんななかでうちの圧倒的さんは…


こんなかんじです。

最初はもっと、他の皆さんの個性的な衣装の中に紛れないように、奇抜なファッションを用意しようかと思い悩んでいたのですが、自分が普段使いしている帽子をかぶせてみたら、そんな悩みはあっさり消えてしまいました。

目立つ目立たないの問題じゃなく、これは「うちの子」なんだと。

自分の使ってるのと同じものを着せることで、少なくとも自分には「うちの子」だとわかる。
それで十分なんだと気づかされたのです。
(それでも一応自己主張アイテムとして、うちわは持たせました)

ほんの少しだけおめかししただけなんですが、その過程の中で圧倒的さんが自分の家族に近づいた気がしました。

終始和やかな「もふもふニータンランド」の幸せ空間に参加できて本当に貴重な経験となりました。
皆さん、ありがとうございました。

「圧倒的ニータン&リッジー専用シート」

スタジアムの先行入場が始まる直前、大分ではさらに先行する入場者があります。
それが「圧倒的ニータン&リッジー専用シート」に着席する圧倒的なみなさんです。

まだ誰も入場していないスタジアムにいち早く入場する圧倒的ニータンたち

要するにぬいぐるみだけ先にスタジアムに入ってもらうわけなんですが、保護者の皆さんはこのタイミングでは入場できません(ちゃんと人間の入場時間まで待つことになる)。
ゲートで圧倒的用チケットを見せたのち、ゲート内の担当者に圧倒的ニータン(リッジー)を預けます。
そして保護者が入場後、待機場所に集められた「うちの子」をピックアップして専用席まで連れて行くという仕組み。
不正入場等を防ぐためによく考えられてますね。


僕は入場が結構遅れたため、うちの子がポツンと残されていました。保育園で親の帰りが遅い子みたいになってる
圧倒的ニータン&リッジー保護者の方々が使用している運搬手段。気合が入ってますね

そして着席。

この日は雨の不安があったので、より濡れにくい後方座席に固まりました(開閉式ドームとはいえ)


うちの子も着席!
夢にまで見た「圧倒的ニータンの里帰り」がついに実現した瞬間です…。

(頭の大きなぬいぐるみを着席させるにはしっかりと席に固定する手段が必要です。ベルトを貸していただいてありがとうございました)

反対側から見たらこんな感じ。
ついにこの一員になれたんだなあ…と感慨深いです。

小ネタとしては、圧倒的ニータン専用席(500円)も一般入場者と同じ扱いになるので、入場時の配布物やノベルティグッズなども圧倒的ニータン用に貰えたりするのです。つまり…

この日は水のペットボトルが無料配布されたのですが、圧倒的さんと合わせて2本貰えました。
ただそれだけのことなんですが、ちゃんとぬいぐるみも来場者扱いしてくれる大分トリニータというクラブの温かさにちょっと胸が熱くなります。


なんやかんやあって無事観戦を終えホテルに到着。とても楽しかったです。

今回は圧倒的ニータンの「里帰り」というコンセプトの試合観戦でしたが、一言でまとめると文字通り「実家のような安心感」をずっと覚えていました。
良い意味でサポーター、クラブ、スタジアム周辺の空間が圧倒的ニータンの存在を当然のものとして受け入れているのです。
ここが君の故郷なのか、と。
圧倒的さんをこの地に連れて「帰った」意味は間違いなく存在しました。

そして、そこで感じた他の保護者の皆さんの温かさ。
この温かさ、心地よさは一回の里帰りでは味わいきれないものでした。
人間がそうであるように、圧倒的ニータンの里帰りも定期的に行わないといけない。

またここに帰ってきたい。

そう強く感じた素晴らしい旅でした…。
お会いした皆さん、本当にありがとうございました。

【おまけ】大分で行ってよかったお店

今回の大分遠征はレンタカーを活用したこともあり、普段行きづらいお店にも色々と行くことができました。

これはお店に行ったわけではないですが、レゾナックドームに珍しく出店されていた「杵や」のピーナツ餅。大分サポーター御用達のクセになるほんのり甘い餅。あっという間に食べきってしまう

試合観戦の翌日に行った湯布院の人気カフェ「湯布院千家」は特におすすめです。
【公式】由布岳一望のカフェ 湯布院千家 | カフェ ランチ モーニング とり天 湯布院| 大分県 | (senke.info)

湯布院の繁華エリアから少し離れた落ち着いたロケーション
SNSでも話題のラテアート。うちの圧倒的さんを描いてもらいました


このお店には圧倒的ニータン(その他巨大ぬいぐるみ)を持ち込むお客さんも多数。マスコット好きに特におすすめの名店


店から見える眺望も素晴らしい。湯布院は本当に山が美しい…

旅のラストには、メガニータンを購入した焼肉屋として話題になった「じゅうじゅう亭」を訪問。
【公式サイト】鉄板焼肉 じゅうじゅう亭 明野 (jyujyutei-oita.com)

大分市内の店ですが車じゃないと行きづらいかも

行ってみると、座敷席の一つをそのままメガニータン置き場にあてるという大胆な展示。来てよかったです。(ホルモンもおいしい)

大分はまだまだ面白いスポットが多そうなので必ず再訪します!

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