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私にとって女装とは。

こんにちは、だかこです。
女装を始めて早3年半がたちました。あっという間の3年半です。

昨今LGBTQのいろいろな話が出るようになりました。「女装」と一言で言っても様々な方がおられます。中には正直、一緒にしてほしくない考えを持った女装さんもおられます。

3年半の間に多くの方と知り合い、関わるようになった今だからこそ、しっかりと自分がどのようなスタンスで女装をしているのか、どのような考えで楽しんでいるのかという事を記しておきたい、また知っていただきたく,ここに書こうと思います。


女装さんはどんなタイプがいるのか

「女装」といっても様々なタイプの方がおられます。細分化すればそれこそ一人一人違いますが、大まかに分けると以下の通りではないでしょうか?

  1. 女性の恰好をしたい人(女性装者:クロスドレッサー)

  2. 女性になりたかった人(心理的女性)

  3. 女性の服を着る事で性的に興奮する人(自己への興奮)

  4. 女装を悪用して自分の欲望を満たそうとする人(他者への強制)

今お風呂とかトイレとかの問題で騒いでるのは4の人ですね。
マジで一緒にしてほしくない方々ですね。人に迷惑かけるのは本当にやめてほしい…。3は自己完結して人に迷惑かけないのであれば。

私は1が主、2もあるかなぁ…と。
可愛くなりたい、可愛くありたい、というのは昔からです。
そのために努力は惜しみたくありません。
あ、ちなみに性自認はきちんと男です。

だかこにとっての女装

女装へ至るまで

自分にとっての女性装。ずっと我慢していた自分の内面の開放だと考えています。女性のような可愛い服を着てみたい、というのは高校生くらいからずっと考えていた事です。ふわっとした服。萌え袖。ひらひらふわふわ。

そんな自分の中でロリィタを着たいと思ったきっかけは20歳の時の原宿、竹下通りから颯爽と現れた黄色と青のロリィタ様お二人。今でも鮮明に覚えております。本当に衝撃でした…。元々V系バンドは凄い好きで、GLAYやラルクばっかり聞いていた青春時代。皆さん衣装がとても素敵で、ああいう格好がしたい…と常々思っておりました。

20歳頃、PUTOMAYOやALGONQUINS、TOXICSTAR、Deorartあたりが凄い好きで中性的な格好していたのですが、なにせ周りの理解が全くなく、友達も家族もそんな格好してるのはおかしい、やめたほうがいいといろいろと言われまして…まぁ、言われるのがとてもしんどくなりまして、なんかもう嫌になってパタッとやめていたんですよね。そこから、ファッションに全く触れずに漫然と日々を過ごしておりました。

そこから再開まで18年もの歳月がかかりました。
きっかけは水仙舎さんとのボードゲーム会。初夏。雨の降る川越でした。
遊びに誘ってくれた社長。初めてお会いする水仙舎の皆様方。BOOKOFFから出てきたびびさん。

…本当に、すごい羨ましかったんですよ。スカート履きの男性。家族に理解がある。最高に羨ましかった…。
その後、一緒にボードゲームをしていても、すごい盛り上がっててもやっぱり恰好、気になっちゃってました。そわそわ。どきどき。いいなぁ。
だからふと口から出ちゃったんです。

「スカート、羨ましいな。」

そしたらびびさん

「気にせず履けばいいんじゃない?だかさん似合うと思うよ」

その一言に本当に救われたんです。
その一言が無かったら今の自分はないんです。
何気ない一言で。たった一言で私の人生は変わりました。

人の目気にし過ぎていた自分。
周りに言われて我慢していた自分。
本当は可愛い恰好がしたかった。
本当は好きな服が着たかった。

そこに気付かせてくれた、思い出させてくれた水仙舎のお二人にはホントいくら感謝してもしきれないです。今も仲良く遊んでいただいており、本当にいつもありがとうございます。

お陰様でその後妻にカミングアウトして理解も得て、今に至る訳です。
…ちなみに、地元の友達や実家その他にはカミングアウトはしておりません。何度か親には見られておりますが…今は特に何を言われたわけでもないし、言ったところでどうなるか理解しているというのもあるので。

女装は「なりたかった自分」の表現

自分にとって女装は「可愛くありたい自分」の表現だと思っています。
可愛い服を着て、可愛くありたい。男に生まれたけど、可愛らしくいたい。
男に生まれてしまった。でも、可愛らしい女性の恰好がしたいんです。

女性の服って本当にどれもとても可愛いんです。でも、男がそのまま着ても可愛くならないんです。だって、男と女って明確に違いがあるじゃないですか。もともと骨格だって違いますし、毛も生える。歩き方一つとっても違う。女性の服を着て可愛くあるためには女性に近づける必要があるんです。スタートラインがすでに後方にあるんです。女性に生まれている方すべてが羨ましい…羨望の対象です。

私は、お世辞抜きで全ての女性は可愛らしく、美しいと思います。ただ、自分のそういった点を気づかず磨いていない、ダイヤの原石のまま過ごしてしまっている人が多くいるだけなんだと思います。いくつになっても女性なんですよ。お洒落していいんです。いやむしろお洒落しましょう!可愛い恰好しましょう!ロリィタ着ましょう!機会は準備します‼(マテ

話はそれましたが、私は可愛い服を着るためだったら努力は惜しみません。
肌のケア、体型維持、歩き方、動き方、その他可愛く魅せる行為は全て「なりたかった自分のため」じゃないですか。それが今表現できる環境がある。そのために努力ができる。こんな幸せな事はないですよ…。

最後に

男性だから。女性だから。歳だから。周りの目がきになるから。
人はすべからく他の何かのせいにしてやりたい事を我慢していると、今だからこそ強く思います。自分の本当にやりたかったことに挑戦する事。なりたかった自分になる事。自分の人生、すこしくらいわがままになったっていいと思うんです。だって、自分の人生なんだから。

家族のために、子どものために。でも時には誰かの、何かのためにじゃなく
「なりたかった自分のために」
後悔の残らぬように、たまには自己中で行きましょう‼

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