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DeNA雑に支配下選手解説【度会隆輝】 #1

こんにちは。だけんさんです。
先日のドラフト爆速採点記事ではたくさんのリツイートやスキをありがとうございました。
今回は僕の贔屓球団の支配下選手をざつーに解説するシリーズになりますので興味のある方はご覧ください。

第一回は度会隆輝選手です。

ではどうぞ。

ざつ解説

 走攻守揃った右翼手兼三塁手の21歳(高卒3年目)。
 実際は走守に関してはマイナスを出すほどではないがプロで特記事項クラスかと言われると疑問符。
 一方で彼の評価をドラフト1位まで押し上げたのが打撃ツールの存在だ。スイングまでに余計な動きもなくシンプルな動きだしからバットが出てくる。左脚を浮かせるようにして前に寄せる動きはお手本そのもので、メカニクスに関して殆ど大きな欠点が無い。スイングスピードも速く、狭めの球場ならポンポンHRを打ち込むだけのNPB平均並〜やや上の長打力も持ち合わせているように感じる。
 2022年都市対抗決勝で現広島の益田武尚から149㌔の速球をしばいてのホームランがフォームも含め完璧なので忙しい人はそれだけ見よう。

https://youtu.be/Kxg-IbCRzf0?si=WSzBTzAPnF18G4yq
(1:52:40〜くらいから。)

 本人も「力みやすい」と言っているように、2023年の都市対抗では実力を出しきれず、そのせいで評価を渋る有識者も居るにはいるが、本人が自覚していて脱力した打撃にも取り組むなど課題発見と対策、自身のプレーの言語化といった能力も高そうで、個人的には過度に心配をしていない。

 社会人時代の数値で見るとK%は低いがBB%も低い。従って早打ち傾向があったり、見極めが出来ない、というよりはボールゾーンも拾ってしまうバットコントロールのある打者と言える。DeNAでいうと宮崎に近い打者みたいな。
 高打率と選球眼で高出塁率を残し俊足を生かして塁上で攪乱…みたいな姿を想像するとギャップがありそうなので注意したい。「3番」「5番」「6番」付近で、高打率&ある程度の長打でランナーを返すクラッチヒッター・バランサー的な役割の方が期待出来るかも?
 ISOも高卒1年目からの社会人通算で.200に迫る数字で評価出来る。少なくともプロで平均(.120ほど)を大きく割るというシーズンは少ないのでは無いだろうか。
 183cm/83kgという野手としては長身に入る部類ながら、それを感じさせないスラリとしたフォルムも伸び代を感じさせる。

 即戦力としての期待値としてみると2023年都市対抗で見せた対左投手、特に左打者から逃げていくボールに脆さを抱えている点などは弱点だろうか。
 数値面ではBB%が低いということもあり、厳しいボールに手を出す傾向もあるのでここは程々に出来た方が良さそうではある。とはいえ内角にも肘を抜いて上手く合わせるなど変態的な技術に基づいた積極打法ではあるので無理なモデルチェンジは現状必要ないだろう。
 鋭い変化球を持つ左投手やゾーンに出し入れをしてくる投手など、プロ1年目で壁にぶつかる相手は多く現れるだろう。出塁率を稼ぐ能力に関しては平均以下であるだろうこともマイナス。一方で甘い球に躊躇なく入っていける度会が全く通用しないという姿は想像し難い。
 来年プロでキャリアをスタートするのが22歳、大学4年生の年齢という事を踏まえても、オープン戦・前半戦で確固とした地位を築いた牧秀悟のように、とはいかないかもしれない。だが1軍2軍を行き来しつつ既存外野手と競争し、1軍打席数を分け合いながら好調時にスタメンを奪う…といった話なら十分有り得そうだ。

 性格的には感情を全面に出しながら明るく楽しくプレーをする、太陽のような印象の選手だと口にする良識者は多い。CS前の練習試合で対今永の打球が遊ゴロになった時も、一塁駆け抜け後に楽しそうに悔しがっていたので、時間のない人はそこだけでもYoutubeで観れば良いと思う。

 編成面とのマッチングで言えば、DeNAの外野事情はオースティン離脱をはじめとして、年齢層の上昇と次世代のコアプレイヤーの不在といった問題点が顕在化してきており、佐野が離脱・ないしはスランプに陥ると打撃能力が他チームより2回り程落ちてしまうなど、ここ数年でのテコ入れは急務と言えた。
 同様に3塁・宮崎の後釜兼バックアッパーも、現状は知野しかいない状況で、それすらも来年以降どうなるか怪しい部分がある。チームで二塁手オプションの練習をしていたという度会だが、練習試合で三塁を守った際は範囲内を余裕を持って捌いていた。身体能力を考えればずんぐりした選手が多い三塁手と比較した際にとりわけ大きくマイナスを出すということも考えづらそうだ。
 右翼守備を平均程度にこなし、オプションとして三塁守備に就けるというのもチーム事情にマッチしている選手だという認識のもと指名したと考えて問題ないだろう。
 補強とスケールアップの両立が出来ており、ここに関して文句の付け所はほぼ見当たらない。

まとめ

・突出したバットコントロール。その他のツールも平均並。
・洗練されたメカニクス
・低K%低BB%。適正は3番以降か
・対左がやや苦手も有り、1年目は準レギュラーに留まる?
・若い右翼手補強はチーム事情にマッチ。3Bオプションも◎

 僕は多分1年目からOPS.750くらいやれると思うんですけどね(╹◡╹)


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