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【🍳】#16VD 関内タマゴバスターズ、指名選手や指名戦略などを振り返る。

 こんにちは。だけんさんです。

 先日、16VDという仮想ドラフトのイベントに参加してきました。

 今回はそこで指名された選手や指名意図等を振り返っていこうと思います。よろしくお願いします。

・16VDとは?

 16VDとはARAさん主催の仮想ドラフトイベントです。

 通常の仮想ドラフトとは一風変わり、新球団4球団を入れての16球団で仮想ドラフトを行うという新感覚シュミレーションとなっています。

 詳しくはARAさんのnoteを見ていただきたいのですが、大きく異なる点として

・分配ドラフトを行い新球団に選手を分配する
・25歳以上の社会人チーム所属の選手から2人以上選択しなければいけない
・独立リーグの選手から1人以上選択しなければいけない

 と、こういった縛りが設けられており、通常の仮想ドラフトとは異なるシュミレーション、選手評価が必要になっています。
 そのため各球団が、「現実とは異なるスタートで指名戦略を考えていく」という非常に面白い試みになりました。

 ・指名選手一覧

 と、いう事でまずは指名選手を見てもらいましょう。

1位 鈴木勇斗 投 創価大学
2位 大塚瑠晏 内 東海大相模高
3位 達孝太 投 天理高
4位 上川畑大悟 内 NTT東日本
5位 稲毛田渉 投 NTT東日本
6位 高橋拓巳 投 日本生命
7位 西垣雅矢 投 早稲田大学
8位 牧田龍輝 外 神奈川FD

 指名まとめをTwitterにまとめていますのでそちらもご覧ください!

https://twitter.com/i/events/1374351636466790400?s=20

 今回の指名選手の属性は以下のようになっています。

関内

 大まかな括りで見ると投手5名、内野手2名、外野手1名となっており、全体的に投手が多めの指名であることが分かりますね。
 ところが、2020年の関内(の元チーム)を見ると、投手はリーグ内でも屈指の貢献度を残しているのに対し、野手はリーグの中においてかなり低い貢献度です。また、これは2020年に限ったことではなく、2016年から続いているチーム状況です。

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 総合WARを見ても、優勝チームと比べると野手の貢献度において大きな差を付けられているのが一目瞭然であると言えるでしょう。

 先日取った「2021年のドラフト、重視すべきは?」というアンケートでも、901票の内、約37%が野手を重視するべきと回答をしています。

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 ではなぜ、今回8人中5人。更に1位に大学生投手と、投手を多めに獲得したのか?
 それにも勿論理由があります。

・分配ドラフトによる戦力移動と補強ポイントの再考

 今回の16VDにおける肝となるのが、新規球団4球団における分配ドラフトです。

 既存球団(12球団)は育成・外国人を問わず、投手14人・捕手3人・内野手8人・外野手5人をプロテクト出来ます。このプロテクト枠から外れた選手は分配ドラフトの対象選手となり、新規球団が指名すると新規球団所属の選手として分配される・・・。といった仕組みです。

 また、分配される選手には下限が設けられており、既存球団の残り選手が、投手は30人、捕手は6人、内野手は12人、外野手は10人になるとそれ以上は既存球団から獲得出来なくなります。
 要するに「プロテクト出来るのが14人だからといって他の投手全員取られて投手14人だけになったら試合にならないよね」という事ですね。

 そして今回の分配ドラフトでは、関内陣営はあのリリーフや、こんな若手投手あの実績ある捕手そのユーティリティーといった選手が、他球団へ移ることとなりました。

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 つまりこれが

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 こうなりました。
 えらいこっちゃですね。

 しっかり下限いっぱいまで選手を取られたので、選手数もこのように変化しました。

選手推移

 投手は12人が移籍した一方、野手は4人しか少なくなっていませんね。
 これは外野手の人数が最初から下限いっぱいの10人だったので、外野手は全員プロテクト状態だったこと。
 
捕手・内野手からも併せて4名しか流出しなかったことで、野手は比較的戦力保持が出来ています。
 一方で投手は、若手投手から実績のあるリリーフまで12名と多めの選手が流出してしまいました。これでは1軍はおろか、怪我人が続出すれば2軍を回わすことも困難になってしまいます。

 そこで、今回の仮想ドラフトでは、こうした流出した選手層に合わせて指名戦略の策定を行いました。

指名戦略

 ①に関しては、前述のとおり投手の人数が大変少なくなってしまったことで、1軍リリーフや、二軍の先発事情に非常にダメージを与える結果となってしまっています。ここは最も優先して対策すべき点となります。

 ②に関しては、分配ドラフトでは3人が流出した程度で済んだ内野手ですが、その全員が二塁手or遊撃手を守れる選手だったことで、二遊間のバックアップを出来る1軍の選手層が非常に薄くなってしまいました。元々遊撃手を守れる人材が少ない背景もあったため、このポジションも①と同じくらい対策をするべき点でした。

 ③に関しては、この企画は1軍だけではなく、2軍の状況もしっかりと皆様に開示されます。故に、短期的な指名ばかりでは魅力という点で物足りなさを感じてしまいかねません。
 そこで、1軍のチーム状況をしっかりと改善しながらも、将来に向けて次弾を装填しておく。といったバランス感覚が必要になってきます。

 と、こうした指名戦略を策定して臨んだ結果が、冒頭辺りに挙げたこの指名属性に繋がってきます。

関内

 投手を多めに取ったのも、分配ドラフト後の選手推移や指名戦略などと突き合わせるとお分かりいただけたと思います。
 また、野手指名が少ないながらも、守備に非常に優れた社会人の遊撃手と、将来のセンターラインのコアプレイヤーを獲得している意図も戦略どおりということになります。

 8位指名の独立野手ですが、これは指名戦略上は存在していないポイントでした。しかしながら、やはり関内の抱える慢性的な"野手の弱み"を改善するポイントとして、「打撃面でしっかり貢献出来る」選手を抑えよう!という空気が陣営内で醸成されたことで、8位という順位ではありますが獲得をしました。
 いくら打撃に特化してるからと言って、8位では活躍しない。なんてことは、4番打者を見ていれば当然言いきれませんよね。ここでは彼に次ぐ"一芸”を重視して獲得させてもらいました。

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 こちらは最終的な戦力図ですが、年齢的にも穴になってしまった箇所に、新規戦力を補強出来ていると思います。

 選手数の推移も以下の画像の通りです。

選手推移その②

 分配ドラフトという特異なルールから始まり、仮想ドラフトの指名戦略と指名選手の策定をどのように実行していったかというところに関しては以上となります。

・まとめ

 いかがでしたでしょうか。

 指名戦略・指名意図は仮想ドラフトの根幹に関わる部分です。
 極端な話、「有名な選手だけ取ればそれでよい」とはならないわけで、そのチームに合った最適(と思われる)なバランスを実現して最良のチームを目指すのが本来の趣旨です。

 今回はこの幹の部分が皆さんと共有出来れば嬉しいな。と思いnoteを書かせていただきました。

 選手評に関しては、Twitterでの簡単な紹介に代えさせていただきましたが、要望があれば個別に語れたら良いなと思います。(今回は時間と分量の関係上ちょっと厳しいですが・・・)

 最後に、今回の仮想ドラフトでは魅力度アンケ―トを実施しています。

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 このnoteを読んで、「関内、いい指名してんじゃん!」と思った方は是非とも投票してくださるとありがたいです!
 どうぞよろしくお願いします!



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