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DeNA雑に支配下選手解説【松本凌人】 #2

 こんにちは。だけんさんです。
 前回の度会解説編もたくさんの反応ありがとうございました。
 現金な性格なのでたくさん反応が来るとやる気が出ます(╹◡╹)w 

↑前回はこちらより見れます。

今回も僕の贔屓球団に入団した支配下選手をざつーに解説するシリーズなので興味がある方は見てください。

 第二回は松本凌人選手です。

 ではどうぞ。

ざつ解説

 最速153km/hの直球を武器にしたパワーピッチが自慢のサイドスロー右腕。
 185cm89kgという恵まれた身体で、下級生時から全国大会で活躍していた選手ではあり、その時はストレートとカットボールをゾーン内に押し込んでいく印象が強かった選手。
 上級生に上がるにつれてツーシーム・シンカー・緩いスライダーなどを織り交ぜるようになり、ピッチングに幅を出そうという意識が見て取れる。
 結果的に球種を増やした事で手首の角度が微妙に変わり、既存の球種にも影響が出てしまったそうで、4年春に大きく打ち込まれてしまうなど苦い思いはした。
 しかし、その後は真っ直ぐの強さを戻せるよう意識的に取り組んでいたり、ノーワインドアップからセットポジションにフォームを変更している。「変化は必要」というのは本人の言で、4年春の不調もあくまでも必要経費と割り切っていると考えていいだろう。

 フォームを見ると投球後に三塁側に身体が流れており、身体を横に回転させようという意識が強いのかも。そのせいで右打者の身体目掛けてボールが抜けたりという形で死球を与える様子も散見された。
 投球方向に身体が向けばより球威・球速の向上も期待出来そうなので、プロ入り後はそこが目下の修正課題となるだろうか。幸いにしてDeNAには伊勢や平良といった実績十分なサイドスロー右腕が在籍しており、松本も彼らを手本にしてくれる事だろう。

 投球スタイルは右打者相手には直球、スラ方向2種(130キロ台のカットボール、120キロ台のスライダー)、ツーシーム系の落ちるボール、左打者にはシンカーの使用率が高くなるという感じ。カットボールを左打者の手元に食い込ませるように使う事もあるのでカットボールの制球力には自信があるのかもしれない。
 直球はサイドスローなので当然シュート成分が強いが、吹き上がるというよりはやや垂れる軌道を描く印象で、横回転が強めな身体の使い方ともおおよそ一致するなあと感じる。
 三振よりはゴロアウトを稼ぎそうな球質であるが、本人はホップ成分を意識しているような発言があるため目指しているのは三振が取れる球質なのかも。
 
 左右問わずカットボールを放り込め、対左にシンカー・対右にもツーシームで落とすピッチングが出来る。そのためサイド右腕にありがちな対左への苦手意識は少なそうだが、直球が垂れ系のためやや左打者のバットに乗りやすそうな気も?

 性格的な部分では、関係者が口を揃えるのが「ハートが強い」「勝負根性が強い」という部分。競輪選手の父を持ち、幼い頃からプロ野球を目指して食事に関しても徹底していたという話も。
 居残り練習も日常的に行うといったような努力家なエピソードも多く向上心の高さが窺える。フォーム変化も新球種取得に対しても変化を恐れない意欲的な選手で、メンタル的な部分にもかなり期待が出来そうだ。

数字で見るとリーグ通算のK/9はドラフト候補としては控えめで、BB/9は及第点。下級生から試合に出ているため、数字に関しては大目に見ても良いと思うが、直球が三振を奪う質に欠ける点がそれなりに影響していそう。
 直球の質改善次第ではプロで大きく三振獲得能力を伸ばす可能性はあるが、パワーピッチャーと呼ばれる割にはさほど四球を出さない点も見ると「芯を外す」「打たせて取る」ピッチングとの親和性も決して悪くなさそうには思える。その際には直球の投球割合を減らし、カットボールやツーシームを増やしていく方向性になるだろう。
 リリーフでこういった選手はあまり見ないので、実現するとすれば「松本が先発候補として起用路線が変更された」世界線かもしれない。

 編成面とのマッチングでは、先発陣は今永の渡米・バウアー/石田の去就が不透明。
救援陣では山﨑・伊勢・入江らのスランプや離脱、エスコバーや田中といった功労者達の戦力外という面もあり、投手の補強は先発/救援共に1年目から1軍である程度使えるような選手の必要性は感じるところ。
 比較的2軍からの戦力供給がはかどる救援よりは先発が可能な人材の方が欲しかったところでは有るが、1位で度会(ENEOS)を獲得し、DeNAの2位指名段階では1年目から1軍先発を任せられる選手の指名が難しかったのかなという印象を受けたり。

 松本は先発としては時間が掛かりそうではあるが、救援としてならば150㌔超のサイドスロー右腕という特異性を生かして1年目からある程度1軍マウンドを踏める可能性は高そうだ。
 勝負根性の強さもリリーフに不可欠ではあるし、河原隆一スカウトのコメントを見ても「先発救援どちらも出来るが短いイニングに力を発揮するタイプ」と言われており、スカウト陣からもリリーフを想定して獲得されていると思われる。

 多少時間はかかりそうだが高い先発ポテンシャルを持った高校生投手等の獲得よりは、近年リリーフとしても1軍で結果を残せない即戦力カテゴリーの投手がチーム内に増えてきた中で、今年は松本で手堅く実利を取りに行った、という考えも出来る。
 何れにせよ既存の投手と比べた際にも松本の肉体的な出力の高さ、ハートの強さという点は負けず劣らずのモノがある。1年目からそれを生かして1軍救援陣の一角に食い込む事は大いに有り得るし、本人としても臨むところだろう。

まとめ

・185cm/89kg・最速153km/hのパワーアーム型サイドスロー。
・横回転が強いフォームに改善の必要あり?
・ハートの強さはプロでも大きな武器に。
・先発と救援ではおそらく救援想定が妥当。1年目からの実働を期待。

 将来的に青柳みたく先発やってくれてもええんやで(╹◡╹)

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