見出し画像

DeNA雑に支配下選手解説【井上絢登】 #6

 こんにちは。だけんさんです。
 早いものでこのシリーズも最終回。たくさんのリツイートやスキ❤️をありがとうございました。
 「やーめた」しがちな自分ですが何度も励まして貰いました。今回もしてくださると嬉しいです(╹◡╹)

(前回のnoteはこちら)

 今回も贔屓球団に入団した新人選手をざつーに解説するシリーズなので興味のある方は読んでください

 第六回は井上絢登選手です。

 ではどうぞ。

ざつ解説

 四国アイランドリーグを代表する強打の外野手。2022年に入団すると2年連続でホームラン王・打点王に輝く活躍を見せた。
 特に2023年は打率も.312を残し、大幅に成績を向上させた上での支配下指名を勝ち取った。この事からも安易な“ポテンシャル買い”や“ロマン指名”という訳ではなく、この1年での成長分を評価された期待値の高さが現れた指名とみても良いのではないだろうか。

 
 選手のタイプとしてはなんといっても豪快なスイングに特徴がある選手で、低めのボールも引っこ抜いて長打を連発。
 コンタクト自体にもさほど難はなく、ありがちな「三振かホームランか」といったようなタイプでは無い。優れたスイングスピードとバットコントロールが両立しているからこそ、と言える。
 身体能力もそれなりに高く、盗塁も2年連続で10盗塁以上を記録していたり、(独立における盗塁の価値がどれほどなのかはさておき)守備に関してもレフト・センターを中心とした外野守備に加え、2023年からはサード守備も解禁。井上本人も特別苦手意識を持っている様子もなく、スカウトからもサードのオプションを評価されている。こちらも支配下指名の要因の一つだろう。

 2022→2023年において、トップを作る時の手の位置を、頭の上から目線の高さに変えている。スイングを始める前の腕の上下動を従来より抑え(本人曰く“ガチャつき”を抑え)、よりスムーズに振り出す事ができた事で対応力の向上に繋げたのではないか。
 同じようなケースだと阪神の佐藤輝明選手が入団当初よりトップの位置を下げてフォームがどことなくスッキリしたのを思い出すが、ああいった感じだと思えば分かりやすいかも。
 佐藤選手ほどの圧倒的なフィジカル・アスリート性には劣るが、井上選手のプレイヤータイプも近い部分があるような。

 守備面はレフト・センターがメインポジション。前方向へのダイビングプレーなどガッツのあるプレーをするので守備でも面白味がある。足も遅くなく肩もある選手なので、レフトなら平均ないしは微プラス。センターであればマイナスを出しながらも打力でカバーしていくというくらいは可能か。

 サード守備も個人的にはかなり可能性を感じた。経験不足から捕球後のぎこちなさは感じる。一方でサード線の処理も足を使って下がりながらの捕球が出来るし、三遊間の打球も広い範囲を処理出来ている。肩が強いのも嬉しいポイントで、ある程度の拙さも送球の強さでカバー出来そう。
 サードは1軍・2軍ともに層が薄く、宮崎が個人で1軍サードを支えている状態になっている。1軍で早期に枠を掴むのであれば本職の外野ではなく案外こちらになる可能性も十分あるかも。

 
 数字で見ると、2023年は288打席で、打率.312出塁率.424 長打率.570(ISO.258) OPS.993と独立ではほぼ敵無しという感じ。
 K%15.2・BB%16.6 ・BB/K1.09 とアプローチ・選球方面も非常に優秀。
 惜しむらくは今年NPBに5人が指名された、四国アイランドリーグ最強の徳島インディゴソックス投手陣が味方であるという点。(まあ昨年指名された茶野も活躍してるから大丈夫だろうとは思う)
 K%(三振率)・ISO(長打力)という数字は、打率やOPSと比べて打者の本質的な能力を示す可能性が高い。リーグレベルはさておき、ここまで良質な成績を残しているのであれば打者としての資質を疑う事はないだろう。

 外野手、そしてサードオプションがあるという点で、1位指名された度会と求められる役割が似ている。従って編成とのマッチングもおおよそ問題はない。(詳しくは度会の”雑に“noteを参考に)
 懸念としては同タイプ・かつ早めに1軍で活躍してもらいたい選手が2人居ること。
 なのだが、そもそもどちらも起用箇所に困るくらい活躍してくれるなら、それはそれでうれしい悲鳴だろう。
 外野手としてはお互いに両翼メインの選手という立ち位置なので、即戦力性のある外野手2名を指名して中堅手の次世代をどうしていくかという回答が出せていないのは少し悩みの種ではあるかも。
 個人的には外野手として起用するよりは、更に層の薄いサード候補として期待をしている。1軍でも問題なくこなせるという事であれば、DeNAの編成における大きな課題を埋める事になるので楽しみ。是非打撃だけでなく守備にも注目してほしい選手になってほしい。

まとめ


・フルスイングが魅力の強打の外野手・三塁手
・佐藤輝明のようなフォーム変遷で成績良化か?
・数字上では文句無しの“独立最強打者”
・三塁手が一軍レベルなら素晴らしい掘り出し物に

(╹◡╹)栄光の下位打撃枠を継ぐ者へ

ちなみに…

 井上絢登選手は所属チームの徳島インディゴソックスも紹介noteを出していて、こちらが凄く纏まっていて読みやすいので併せて読むことをオススメします。↓

 左右成績やカウント別、ゾーン別、塁状況別など詳しいデータも載っていて読み応えたっぷり。
 本noteも大いに参考にさせて貰いました。こうした記事を所属していた球団が出すという事に当該選手への愛情をとても感じますし、何より一人のDeNAファンからして新たな選手を知れる機会として本当に素晴らしい事だと思っています。すごいnoteをありがとうございました🙇‍♂️


この記事が参加している募集

野球が好き

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?