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会いたくて会いたくて震える

今日は天皇誕生日で祝日だった。のをすっかり忘れてた。
6時に起きてお弁当して子供らを起こしたら、「え。今日休みやで。」と寝ぼけ眼で言われた。けど平日と思い込んでる私は、「は?何ゆうてるん。はよ起きや。」と信じてなくて、パタパタ朝の支度をしてたら、あれ?全く起きてこないやん。「もう8時やで。早よしなさいよ!」とキレ気味の私に同じくキレ気味の長男が、「ほら。」と携帯を見せてきた。
Zenlyというアプリ。Zenlyとは、簡単にいうと位置情報を他の人とシェアできるSNS。仲良しの友達が家にいることを示している画面を指して、
「みんな家。今日は休み。祝日」と言い放たれた。
はぁ。さよか。勘違いでした。すんません。そんでそのアプリ。すごいね。色々いいん?
なんとなーく流行ってるってことは知ってたけど、画面をまじまじ見たのは初めて。なかなかの詳細さで居場所がわかる。
(私)これみんな入れてるん?(長男)入れてるで。
(私)常に居場所わかる状態って嫌じゃないん?
(長男)え。別に 便利。ゴーストにしたら場所見えへんなるし。
SNS時代の子ってすごいな。いつでもどこでもすぐに繋がれるのがデフォルト。
居場所を気軽にお伝えすることに抵抗もない。
時代は変わる。持ってるツールも進化する。それに伴って、恋愛の形も変わってゆくのでしょう。
すれ違ったり、待ち合わせたり、会えなかったり、連絡が取れなかったりすることは彼らにはない。スマホがあるし、アプリがある。
もはや会えない時間は愛を育てない。
なんとZenlyは充電が切れかけてる状態か否かもわかるらしい。
およよよ。いいん?
長男は彼女おらんのか?おったとて、やましくないからいいのか?
知らんけど。
きっと会いやすくなった分、しなくていい詮索や心配もあるだろう。
音楽の歌詞もどんどん変わっていく。
鳴り続けるコール音に涙していた時代は去り、既読にならないLINEを見て泣く。
会いたくて会いたくて震えることは減りそうだけど
スマホを見たくて見たくて震えることはありそうだ。
あの時代にスマホがあったら。と思うことはあるけど
なかったからこそできたこともあるのかも。
Zenlyを使いこなす彼らが安全でHappyでありますように。と
昭和平成時代の曲を口ずさみながら願ってる。


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