テーマ：「未来」×「壁」
期日までにテーマに取り組んだリミッツのベストテイクを選び、
提出すること。

【審査ポイント（各5点）】
・テーマに対する訴求力/説明力
・ワクワク感（LIMITS Asian Championship 2022 Japanの舞台で見たいか）
・発想力
・作品の反省点
・もしあと2分あったら何に使う？

藤田 将光 さん（@FujitaStt）
株式会社P.A.I.N.T.

青山 薫（@sweet_jef_music）
　DRAW A LOT　総合プロデューサー

ヨシノカナタ（@404kanata）
DRAW A LOT College noteの記事執筆を担当

予選大会が終わり液タブの電源を落としたとき、画面が真っ暗な壁にみえました。楽しかったと同時に落ち込みこの壁を越えたいと思いました。このテーマの表現のためにたくさん人物練習をしました。自分の壁を壊して絵柄も変えて挑戦しました。壁を壊し、リミッツ日本大会に行く未来の自分を描きました。

昭和初期にテレビが登場しこれまで進化し続けてきて、白黒だった画面が今では解像度も高くまるでそこにいるかのような画質の良さになりました。そんなテレビの「壁」をこれからの「未来」にはもはや飛び出して見えるようになるのではないかと思い、今回の作品を描きました。

夢の漫画家デビューを果たすというストーリーです。 目の前に立ち塞がる壁が途中で大きくなっているのは、女性が精神的に追い詰められている心情を表しています。壁を乗り越え大きくなった未来の自分が、過去を優しく振り返るという構図に仕上げました。誰かに希望を与える作品になれば嬉しいです。

物理的に「未来」の「壁」を自分なりに表現した部分が強みだと思います。最初は黒から始めて、青年が壁を殴って最終的にまた黒に戻ってる。だけど何か変わっている、言いたいことがある、希望がある…等々、色んな視点から見れる作品にしました。

ディストピア感のある未来の風景と、その中でも希望を垣間見るような眩しい赤の旗印がポイントです。少女とも少年とも見える子が一体何を思い壊れた壁に座っているのか見ている一に考えてもらえるような表情にしました。

金魚の女の子が金魚鉢の向こう側の人間の飼い主に恋をしていて二人の明るい未来を夢見ているという設定で描きました。 キャラクターデザインを見せたかったので、初めは金魚の女の子だけを描いて回りの情報を足していくことでしっかりキャラに目が行く描き進め方を目指しました。

壁をキャンパスに二人の未来を絵具に使い彩るというイメージにしました。 幼い時は自由に自分がなりたい未来、高校では進路の不安（壁）を進路相談の紙で表現し、最後は「それでもあきらめたくない」と思う気持ちを虹色で壁一面に塗装し、未来では自分が夢をかなえた自分を表現しました。

ただ椅子に座っていると思わせて上半身の一部を利用し椅子を持たせる流れ、破壊の描写、といった場面の転換や最後の一枚絵のクオリティがこの作品の見せ所です。 終始青色を使っていますが、最初の寒々しい青、最後の爽快な青という変化を感じていただけたらなぁと思います。

藤田 将光 さん（@FujitaStt）

ブラシや色の選択、ラストの迫力に繋がる演出が良かった。過程と完成どちらもたのしめた。

青山 薫（@sweet_jef_music）

絵の展開が面白く、やりたいことが伝わってきました。…が、テーマの解釈が少し伝わりにくかったので、これこそが「壁」かもしれません。ナイストライでした。

ヨシノカナタ（@404kanata）

描く順番、速さ、時間配分などが上手く、観客に予想を立てられる前にストーリーを展開していると思いました。20分間の主導権を握ったまま時間を使い切っているなという印象。