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【Vol.21】個人インタビュー・aitommylove

こんにちは
DRAW A LOT Collegeです!

DRAW A LOT Collegeはクリエイティブの仕事だけで、まだ生活ができていないクリエイターさんに『クリエイティブで飯を食う』きっかけを提供すべく生まれたプロジェクトです。
(詳しくはこちら↓)

Season2は9名のクリエイターがカレッジ生として半年間互いに切磋琢磨していきます。今回はそんなカレッジ生へ個人インタビューを決行!

今回のインタビューに回答してくれたのは aitommyloveさん です!


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aitommylove
TwitterWebsiteInstagram

アメリカ私大に留学中のイラストレーター。
キャラクターの個性やストーリーを見る人に伝えるイラストを描くことを得意としている。
将来はアニメーション映画にコンセプトアーティストやキャラクターデザイナーとして関わることが目標。


■DRAW A LOT College Season2に参加した理由は?

・DRAW A LOT College Season2に応募したきっかけなど、教えてください。

(aitommyloveさん)
Season1の頃からDRAW A LOT CollegeのTwitterをフォローしていて、Season2が始まると聞いて応募しました。Season1を知ったときにはもう募集が終わっていて参加することができなかったので、Season2があったら絶対応募したいな、と思っていました。企業と企画をしたりコンペティションをしたりするプログラムを無料でやる、という試みにまず驚きましたね。私は留学中の学生なのですが、でもイラストレーターになりたい。(Season1を見ていて)学業の間に参加している人もいるし、(Season2になって)年齢制限がなくなったことでもっと幅広いアーティストの方と出会えるかなと思って、自分と同じくイラストレーターを目指す人たちと切磋琢磨したいなと思って参加しました。

イラストレーターとしてやっていきたいと決めたのは最近で、きっかけは去年、コロナの影響で学校を一学期まるまる休むことにしたことでした。その時期を「この時間を使って絵をたくさん描こう」と思って毎日絵を描いて過ごしているうち、セルフブランディングを意識したりイラストレーターとして個人で食べていくことを考えたりして、目標をそこに合わせていくようになりました。その目標がDRAW A LOT Collegeのコンセプトととても合っているのですよね。『クリエイティブで飯を食う』というコンセプトに強く惹かれました。


■キャリアビジョンは?

・事前資料では「アニメーション映画にコンセプトアーティストやキャラクターデザイナーとして関わることを目標としている」と伺っていますが、詳しく聞かせてください。

(aitommyloveさん)
留学したいと思ったきっかけがピクサーに勤めていらっしゃった堤大介さんのインタビューを読んだことでした。私も絵を描くのが好きだったし、海外にも親しみがあったので、もし許されるなら留学したいなとずっと思っていました。留学して大学に入ってアートを選択し、ずっと勉強していたのですが、去年コロナの影響でまるまる一学期休んだときに「今、私にできることは?」と考えました。画力を上げること、SNSに力を入れること……。色々リサーチするうちに、会社に勤めながら個人のアーティストとしても生計を立てている方がたくさんいるのだなと気づきました。そして、その生き方はとても自分に合っていると思いました。どこかの会社でコンセプトアーティストをやってみたいと思うのですが、それとは別に「自分だけのイラスト」もやりたいです。会社の中ではできないようなプロジェクトや、自分の世界観も頭の中にあるので。

もちろん、会社に勤めてチームの一員として協力しながら、刺激を受けながら進めるプロジェクトも魅力的です。ディレークターや監督のような「誰か」の持っているビジョンを形にするお手伝いができたらなと思います。でも、それとは別に自分の描きたい自分だけのキャラクターやストーリーを描いて、それを好きと言ってくれるファンの方と交流したい。会社に勤めていないからこその自由というものもあると思います。ぶっちゃけ、私はずっと会社で仕事するのは無理だと思います。笑 描きたいものを描けないのはすごくストレスになるとわかっているので。

会社に勤めつつも、そこだけではなく色々な場所に行ってみたいなと思います。英語ができるので、日本の会社だけでなく海外の会社とも仕事をしてみたいですね。そして、その合間にはファンとの交流などもやってみたいなと思います。柔軟に生きていくために色々な選択肢が欲しいです。やりたいことがたくさんある! 制御してくれるマネージャーが欲しいくらいです。


■セールスポイントは?

・作品やaitommyloveさんご自身のセールスポイントを教えてください。

(aitommyloveさん)
何よりもキャラクター、ストーリーが一番強みだと思っています。キャラクターはただのキャラクターではなくバックグラウンドがあって、どこで生まれたのか、どんな人生を歩んできたのかというのがベースにあってこそ生まれてくるものだと思っています。どのように他のキャラクターと関わるのかというところや、仕草や表情からキャラクターの人生が見えるかなといつも考えていますね。

あとは、優しい物語が好きです。ディズニーやピクサーの映画にとても影響を受けているので、人の優しさや愛や友情のような柔らかくて幸せなものにとても惹かれます。私もそういう世界を作っていきたいなと思います。

・お話を伺っていると、イラストだけでなく世界観そのものを創造するのがお好きなのかな という印象なのですが、様々な創作の手段の中からイラストを選んだ理由はなにかありますか?

(aitommyloveさん)
話を書くのが好きなのですよね。大学での専攻はアートなのですが、小説を書く授業も取っています。専攻のアートだけじゃなくて、音楽だったり舞台だったり色々な授業が取れて、自分の身になっているなと感じます。もし絵を描いていなかったら音楽の道に進んでいたかなと思うので、芸術全部が好きです。高校生のときは映画を撮っていたこともあります。「楽しいから」という理由で人に作られるものにとても惹かれるのですよね。

その中でイラストを選んだのは子どもの頃からずっと自分の手に馴染んできたものだったからです。映画を撮るもの楽しかったけれど、絵ほどじゃなかった。だから絵の道に進んだのだと思います。絵はひとりで完結するところが強いと思います。自分で想像して、アイデアを出して、完成まで自分で作らなきゃいけない。でもそれが自分には合っていたのかなと思います。

(aitommyloveさん)
今は主にInstagramで活動しているのですが、絵だけでなく動画も載せられるので見ている人を楽しませられる動画なども制作して出しています。映像制作を学んでいた自分のバックグラウンドがあってよかったなと思いますね。将来的にはYouTubeなどでもっと長い尺の動画作品も作ってみたいなと思っています。

あとは、「教える」ということにも興味があります。私が入っているさいとうなおきさんの作ったイラストレーターのコミュニティではYouTubeでイラストレーターについて教えてくれます。私自身はインターンで水彩画を教えていて、(自分が絵を描くだけでなく)動画とイラストとチュートリアルを組み合わせてスキルシェアのようなことができたらよいなと思っています。

以前のインタビュー記事でaitommyloveさんの色彩についてコメントがありましたが、意識していることはありますか?

(aitommyloveさん)
カラフルな絵が好きなのですよね。自然の中にある、空の色だったり、お花とか、木とか、海とかだったりの色。世界に色彩が溢れている、その美しさを自分の絵に落とし込めたらなとはいつも考えています。

他のイラストレーターさんに影響を受けているのですが、影になっているところに濃い青色や赤色を絶対入れるなど、意図的に絵に色を足すようにしています。それは自然ではないのですが、なぜか自然に見えるのですよね。反射光なのかな? 影に複雑さが増すのですよね。意図的に、作品内に色をたくさん入れるようにしています。


■リミッツの所感は?

・リミッツに取り組んでみて、感じたことや気づいたことなどありますか?

(aitommyloveさん)
楽しかったですね。リミッツも、ストーリーに関連しているのかなと思いました。私が特に意識したのは、モノクロから始めていって最後に色をつけていく、ということ。モノクロだった世界に色がつくということで、ある種ストーリーラインが生まれているのかなと。あとは人間ベースのキャラクターが私の強みだと思っています。キャラクターがいて、このキャラクターはどこで何をしているのか。どんな子でどんな気持ちなのかが伝わるような作品を心がけています。

20分はやっぱり短いですね。私はInstagramで毎週ワンドロ(一時間で絵を描く企画)のライブ配信しているので、時間内に収める練習を多少はしていると思っていました。でもやっぱり20分は短いです。もっと時間があったらなと思います。30分あればもっとクオリティーを上げられたのに、と。

あとはこれを大舞台でやると想像したときに平常心を保って描くことができるかな、と考えました。私は人の前に立つ経験が足りなすぎる。将来様々なイベントに参加できるようなイラストレーターになりたいので、人に見られることにも慣れていきたいなと思いました。

・リミッツの短い時間制限にはどのような対策を取ったのでしょうか?

(aitommyloveさん)
リミッツ用の描き方がありましたね。いつもの自分の描き方だと時間が足りないので。モノクロで見ても、色がついても、見た目のクオリティーが同じくらいになるような作品を目指してやっていました。

「画風に幅がありすぎる」という話を以前青山Pとしたのですが、リミッツでも「絵柄が定まらない」という課題がありました。リミッツの作品と普段の私の作品を見て、同じ作者だとわかるかな? と。そういう面での自信があまりなくて……。リミッツと普段の作風が違いすぎるのは悩みとしてありました。イラストレーターのあり方として、絵柄を見てわかるイラストレーターさんには憧れがあります。でも、絵柄を決めることはその他の可能性を切り捨てることになるので、自分にその決断ができるかなと……。やりたいと思ったことはやってしまうタイプなので、絵柄や作風、ジャンルを定めることができないのではないかと思います。理性でコントロールできない。敢えて絵柄ごとに別名義でやるとか……? 自分の絵柄って何だろう、となることもあります。

・画風に幅があるのは、有利になることもありますよね?

(aitommyloveさん)
見方によっては強みだなと思っています。アニメーターなど、絵柄を合わせて描く必要がある仕事にも全く抵抗感はありません。


■一番気になっているカレッジ生は?

・まだSeason2では直接カレッジ生同士がコミュニケーションを取る機会がないので、難しい質問かもしれませんが……

(aitommyloveさん)
一人目はFF00FF-inkさん。イラストレーターの名前から作品を表しているところがとても魅力的です。心を奪われてしまうようなとても綺麗な作品で、学ぶところがたくさんあるなと思っています。夢のような印象の、どちらかというとファインアート寄りな作風は、私にはないFF00FF-inkさんの強みだと思います。

もう一人は、うるぽろさん。私も浴衣や着物のイラストを描くのがとても好きなので、勝手にシンパシーを感じています。笑 それから私が一番印象的だと思ったのは、これは絵ではないのですが、コミュニケーションを取ろうとしてくれる姿勢です。他人を想う気持ちがとても伝わってきて、自然と信頼を置いてしまうような方だなと思います。人間性が見えるというか。私はそういう面がすごく苦手なのです。「用もないのに話しかけたら悪いかな」などと考えて引いてしまうタイプなので、積極的に話しかけていけるコミュニケーション能力の高さは学ぶべき点だなと思っています。社会人にとってとても強いスキルだと思います。

私はずっと自分の為に絵を描いてきました。けれど絵を通して誰かと友達になり、今では世界中の様々な場所から年齢も人種も超えて、私の絵を見てもらえるようになりました。自分の作った作品を誰かに好きだと言ってもらえるのはとても幸運なことだと心底感じています。これからプロのイラストレーターを目指すにあたって、これまでのように自分の為だけに絵を描くのではではなく、作品を目にしてくれる人にも笑顔を届けたいと思います。その技術を更に高められるようにこれからも一層絵に対して真摯に向き合い頑張りたいです。


♢♢♢


以上、aitommyloveさんへのインタビューでした!
今後もカレッジ生の個人インタビューは続いていきます。
次のインタビューには誰が登場するのか……!?

次回はコネクテッド・インクの様子をレポートする予定です。


次回もお楽しみに!

By. DRAW A LOT College


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