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【Vol.31】個人インタビュー・飴宮

こんにちは
DRAW A LOT Collegeです!

DRAW A LOT Collegeはクリエイティブの仕事だけで、まだ生活ができていないクリエイターさんに『クリエイティブで飯を食う』きっかけを提供すべく生まれたプロジェクトです。
(詳しくはこちら↓)


Season2は9名のクリエイターがカレッジ生として半年間互いに切磋琢磨していきます。今回はそんなカレッジ生へ個人インタビューを決行!

今回のインタビューに回答してくれたのは 飴宮さん です!

飴宮
TwitterWebsite )

主に人や動物などを主体とし、ゲームを想定したコンセプトアートやキャラクターデザインを中心とした作品を制作している。
ゲーム制作に携わるのが目標。
DRAW A LOT Collegeを通してクリエイターとしてのチャンスを掴もうと思っている。

■DRAW A LOT College Season2に参加した理由は?

・DRAW A LOT College Season2に応募したきっかけなど、教えてください。

(飴宮さん)
きっかけは知り合いの方からのお誘いですね。(選考に)落ちるだろうなと思いつつ、応募したのが始まりです。
イラストレーターとしてアマチュアで、今働いているところもイラストに関わるグッズ販売のお仕事というわけでもなく、目指しているゲーム会社に就職しているわけでもなく、(目指している場所とは)別の場所から「クリエイティブのお仕事が欲しいな」と思っている人なのでお仕事を得る機会が作れるのであれば飛び込まないわけにはいかないかな、と思い応募しました。

長い期間に渡って他のカレッジ生の皆さんと切磋琢磨するのがよいな、と思います。


■キャリアビジョンは?

・事前資料では「ゲーム制作に携わるのが目標」と伺っていますが、詳しく聞かせてください。

(飴宮さん)
やりたいことは、背景かな。衣装などを考えるのも好きなので、全部合わせてやりたいという気持ちもあるのですけれど。ちょっと表現が追い付いていないので歯がゆい思いをしています。

・特に得意な背景や世界観のジャンルはありますか?

(飴宮さん)
自分が惹かれているものは和風だったり、少し中国的なものが入った複合的なものだったりが好きです。あと、普通にファンタジーも。ファイナルファンタジーに代表されるような。
欲張りですけれど、そのどっちも世界観を考えていきたいなと思っています。


■セールスポイントは?

・作品や飴宮さんご自身のセールスポイントを教えてください。

(飴宮さん)
そうですね……。ちょっと特徴が弱くて、散々色々な人に言われるのですよね。「個性が……」って。今の私の環境として大学で働いているのですが、周囲の人にチラチラ見せて「もう少し特徴のあるものを描いたほうが」という話はよくされます。まんべんなく特徴のない絵柄をしているので、「企業に勤めたら役に立つ人なのかな」と言われて、そうなんだ……という反応をしつつ。笑 という感じですね。

武器があるとすれば、光の表現かなと思います。人物に手を加えて描き込んでいくときに差し色を入れたり、ライトや太陽の光があるときはそれを強めに入れたりする癖があるのが特徴かなと思いますね。自分が風景を見ていく中でいつも惹かれるのは光のある方向とか、光と影があってそれが濃く見える場所とかで。綺麗だなと思うところには大体光と影があるので、そういう構成が好きなのだと思います。(自分は)雰囲気と色彩の人なのかな、と思っています。印象づくりと色彩が得意なのかなというお話をされたこともありますね。たしかに得意なのかもしれないなと思ってはいます。まだ粗削りですけど。

自然物は好きなのですが、人工物が少し苦手だと思う部分があって。人工物も好きなのですが、練習が足りないなと思います。やっぱりパースが難しいので、もっと考えられるようになったらもっと描けるだろうなぁと思っています。
自分の好きなものが降り積もって、蓄積されていって、自分の表現できる特徴が生まれるものだと考えているので、私にはまだ経験が足りないのだなと思います。

・コンセプトアートを描いているのはカレッジ生では飴宮さんだけですよね。

(飴宮さん)
たしかにカレッジ生だといないな、と思っていました。私はここにいてよいのかなとも思いつつ。笑

最初は漫画やアニメ、小説の世界観が好きで真似っこをしていました。そこから他の作品の美術的なものだったり、現実世界の目で見るものだったり、知識だったりを知っていって、(自分なりの)「こういう世界があったらいいな」「面白いんじゃないかな」というのが生まれて、コンセプトアートを考えるようになった感じですね。

作品の方向性が決まってきて、線画でガリガリ描きつつ想像を膨らませているときが一番楽しいです。あと、色を塗って変化や世界観を作っていくときが次に楽しいかな。でも、まだまだだなと思います。

(画像:飴宮さんのウェブサイトより)


・コンセプトアートはもちろん、キャラクターデザインにも雰囲気やストーリーを感じます。

(飴宮さん)
頭の中にストーリーなどはあるはあるのですが、なかなか表現が追い付かないところがあります。この感覚はとても感じています。ちょっと目線が合っていないのだろうなって。
商業用の背景などを見てしまうと自分はまだまだだなぁと思いますし、アニメーションの原画展などで美術の設定などを見ると、うわあーって。笑 そういう気持ちになります。

・どのような気持ちやコンセプトで背景やキャラクターデザインを考えているのですか?

(飴宮さん)
その時々によりますね。最近は、例えば蓄音機のデザインを考えて、こういったデザインでこういった性能の蓄音機なら周りはどんな世界観になるのかな。どんな人が使うのかな。というのをふとしたときに考えています。朝しか鳴らない蓄音機なのかな、など性能を考えて。今、描きたいものと描くべきものが別にあるので、「待ってて、待ってて!」という感じで抑え込んでいます。

調子がよいときはふとしたときに、先に挙げた蓄音機のように「どういった性能で、どんな人が使っているのだろう」と頭の中でだんだん物語がリンクしていきます。そのときは(描きたいものを)考えられるのですが、一回止まると「あれ……?」ってことにはなってしまいますね。笑 最近は(蓄音機のように)物から考えることが多いかもしれないです。ふっとしたときにしかアイディアが湧いてこないのは欠点ですね。もっと知識を集めないといけないですし、経験も必要だなと日頃から思っています。

(イラストを描く)技術もそうですし、頭の中で面白い世界観や物体を考えられるような組み合わせの技術も必要だなと今は思っています。存在しないものってあまり描けないじゃないですか。例えば『カードキャプターさくら』だったら、鍵と杖を合わせて魔法少女のキーアイテムにしたという特徴的な部分がありますよね。鍵と杖を組み合わせることでまた新しい道に派生していっている。こういう考え方をどんどん練習していかないとな、と思います。それで、他の人にはなかった感覚やアイディアを生み出して、面白いと言ってくれる人が増えていくとよいなと思います。発想力の練習ですね。

(自分の個性として)ひとつ何かモチーフを決めて、それを人物に持たせたり背景に紛れ込ませたりするとよいのかなあと今ふと思いました。好きを取り入れて何かしらの個性や特徴を掴んでいけたらよいなと思います。


■リミッツの所感は?

・リミッツに取り組んでみて、感じたことや気づいたことなどありますか?

(飴宮さん)
20分、大変ですね……! 20分でストーリーを作るのがこんなに難しいとは。いや、難しいのはわかっているのですが、やってみるとどんどん時間が過ぎていってどこの時間帯で変化を持たせるべきか、その変化のつけ方、ソフトの使い方などが難しいなと思いました。赴くままに描いているところがあるので。

コンセプトアートを考えるときもまず絵が頭の中に出てきて、その周りはこんな感じだろうなと考えていくことがあります。リミッツでは最終地点(終わりたい絵)が決まっていて、これも必要(な場面)だなと寄り道して遠回りしていくこともあります。

やっぱりリミッツは難しいですね。自分の絵柄は手数が多いのですよね。クオリティもまあまあ高いものにしたがる癖もあるので、そのこだわりを捨ててストーリー展開に力を持っていけていないなと思います。

・パフォーマンスであることを意識しながら描くのは難しかったですか?

(飴宮さん)
そうですね。パフォーマンスだから何かしらやればよかったなと今でも思っています。どれだけアクションの前と後で作品の印象が変わるようにできるか、そのストーリーをその場で考えることができるかが重要なので、事前に素材やソフトの機能設定をよく知って作っておかなくてはならないのが大変だなと思いました。

・リミッツをやってみて普段の創作に変化はありましたか?

(飴宮さん)
絵の効率を考えるようになったかもしれないです。あとは、作品に変化をつけて見る人を喜ばせるという部分はコンセプトアートにも繋がってくるのではないかなと思います。


■一番気になっているカレッジ生は?

・まだSeason2では直接カレッジ生同士がコミュニケーションを取る機会がないので、難しい質問かもしれませんが……

(飴宮さん)
みんなどんな絵を描くのか気になってはいます。一番自分と遠いのはFF00FF-inkさんだと思います。(自分が描くと)具体的になってしまうかもと思うのでFF00FF-inkさんのようには描けないなと思いますね。丸っこい地球の中の世界を考えるのと、夢の中のものを考える、みたいな。なんて言ったらよいのだろう……。掴めるものと掴めないものを考えているのかなあ。

あと、うるぽろさんはよい人だなと思います。いつも引っ張ってもらっちゃって……。笑 いつもなんてよいお方なのでしょうと思いつつ、作品を見ても「なるほどなあ、そういうストーリーを作ってきたのだなあ」と思います。

(DRAW A LOT College Season2の期間が)もう本当に少ないのですよ。時が経つのが早くて……。交流の案がなくはないので、提案してみようと思います。


♢♢♢


以上、飴宮さんへのインタビューでした!
カレッジ生の個人インタビューも残すところあと一回。
最後のインタビューまでお見逃しなく!

次回は特別講義の様子をお届けする予定です。


次回もお楽しみに!



By. DRAW A LOT College

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