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東証P(6594)#ニデック 株価、底無し沼のド底は?の巻

割引あり

✅株価の低迷状況

■過去5年間

ニデックの株価は、2021年2月16日に15,175円の最高値をつけた。その後は厳しい事業環境の中、日産自動車ナンバー3の引き抜き人事等、様々な手が打たれたものの、今日まで(2年10ヶ月も)下落基調にある😱

直近5年間の株価

■過去1年

◽2023年7月20日引け後にQ1決算を発表。営業利益、税引前利益、親会社の所有者に帰属する四半期利益はいずれもQ1として過去最高。IFISコンセンサスを+88.9%上回り、車載事業がついに黒字化したという材料等により株価は急騰。しかし15日後にはQ1発表前の終値を割った😱

◽2023年10月23日引け後にQ2決算を発表。売上高、営業利益、税引前利益、親会社の所有者に帰属する四半期利益はいずれもQ2累積として過去最高。だが株価は翌日に10.5%大下落… そして今日もまたズルズルと…😱

   2023年10月23日終値6,700円 → Q2決算発表 →
   2023年10月24日終値5,995円、対10/23で△10.5%
   2023年12月4日終値5,505円、対10/23で△17.8%

直近1年間の株価

底無し沼のようだ。この株価は妥当なのか?ということで今回はニデックの決算を改めて見てみましょう。

✅直近のQ2決算(2023/10/23引け後)

■Q2累積業績

◽売上2.6%増☀
◽営利20.1%増☀、進捗率52.6%
◽純利22.4%☀
◽会社予想+53.0☀、IFISコンセンサス+9.8%☀
◽売上高、営業利益、税引前利益、親会社の所有者に帰属する四半期利益はいずれもQ2累積として過去最高☀
◽直近3カ月間となる7~9月期は、前四半期(4~6月)に対し、精密小型モーター製品がハードディスクドライブ用の販売増加などを背景に増収増益☀。一方、車載製品が開発投資の強化により増収減益🌧となった他、家電・商業・産業用製品も家電需要の調整継続などを背景に同じく増収減益🌧。
◽最も下振れしたのが車載事業で、その営業利益は前年同期比2.9%減の53億円で市場予想(84億円)を大きく下回った🌧

■今期業績見通し

◽売上△1.9%
◽営利119.8%増☀
◽純利266.6%増☀
◽会社予想変更無し、IFISコンセンサス△12.3%🌧
◽配当予想変更無し
◽永守会長、車載事業で注力している、(EVの心臓と呼ばれる)EV向け駆動装置E-Axleについて「今期に黒字を見込んでいたが、年間で150億円の赤字が出る」 🇨🇳中国で価格競争激化の影響を受ける他、顧客層の広がりに合わせた製品ラインナップ拡充等の開発費がかさむ🌧
◽永守会長、「(採算の取りにくい)注文は断っている」とし、今期の販売台数見通しは54.5万台から35万台に引き下げた。期初の94.9万台予想から2度目の下方修正🌧
◽(所感)会社全体の通期営業利益予想2,200億円。車載事業におけるQ2累積営業利益は53億円で、通期営業利益は△150億円の見通し…

ということは…

Q3〜Q4で車載事業ひいては会社全体の営業利益が△203億円下振れる(2,200億円の△9.1%に相当)。他事業で補えるので業績予想を据え置くと解釈できる。一方で、他事業で補い切れずQ3〜Q4での下方修正の芽が出ている、つまり負のカタリストを有しているとも解釈できる。なお通期営業利益のコンセンサスは2,244億円である…台数をむやみに追わず、利益を重視する姿勢は長期的に正しい、当たり前の方向性、短期的には売上が伸び悩む…

■財務健全性

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