八雲みつる

この門をくぐる者は全ての煩悩を携えよ。

八雲みつる

この門をくぐる者は全ての煩悩を携えよ。

最近の記事

  • 固定された記事

28歳女性が嫌いな男子なんかいません!

28歳の話である。 いや、俺が28歳のときの話だとか、そんなチンケな話ではないのだ。 今回のテーマは『なぜ28歳の女性は我々男性陣の心を掴んで離さないのか』ということだ。 「いや、別に28歳に特別な魅力とか感じてないですけど……」 という暗愚や 「28歳?オバサンじゃんw」 とかいうオコサマは完全にシカトする格好だ。お前らは魂のステージが低い。出直してこい。 ステージの低い人には出直してもらったので、この文を読む人は『わかっている人間』に絞られた。これでいい。これで俺の

    • 2023年のこと

      1~2月 職場のグダグダ期。チーム体制が変わる前段階。この頃は夏に転職を考えていた。これ以上ここにいても意味がまったくない状態。同期が辞めた。 3月 体制変更。上司が変わってクソ忙しくなるが、今までの停滞感が消える。職場からの評価も上がり始めた。落語のチケットもらって初生落語。面白かった。柴又駅に初上陸。 4月 記憶がない。 5月 バイク納車。8年ぶりくらいに乗ったバイクに泣くかなと思ったら昨日まで乗ってたような感じがした。速い。 6月 ほったらかし温泉とか勝浦までツ

      • 『正解』を述べ給え!

        噂によると、非常に不本意ながら、世の中には確定している『正解』とやらが存在するらしい。数学などはその最たるものである。定められた公式を用い、正確な答えを出す。正誤を検証するために遥かなる昔から学者たちが喧々諤々の議論をし、「果たしてこの問への正解を導くための公式はこれでよいのか」を行ったとか行っていないとか。 小学生のときに分数の割り算で躓き、数学の高みに繋がる長い道のりをかなり序盤で投げ出してしまった俺にはわからない話である。急にひっくり返される分数の気持ちにもなってみろ。

        • バイバイ、マイヒーロー

          今日の昼前、同僚からチバユウスケの訃報を聞き、思わず作業の手を止めて煙草を吸いに出た。今年に入ってから癌により闘病していることはニュースで知っていた。でも俺はやがて元気に復帰してくれると信じていた。その願いは叶わなかった。 俺は以前、SNSに「作品は『完成』として作者の手元から離れた時点で、それは海や山のような、ただそこにあるだけのものであり、受け取る側が意味を見出す。見出した意味が本人にとっての作品の意義である」というようなことを偉そうに書いた。 俺にとってチバユウスケの

        • 固定された記事

        28歳女性が嫌いな男子なんかいません!

          青鬼になりたくて

          男には散り際の美学がある。去り際の美学がある。これらは終わりの美学である。男として生きとし生けるものはすべてが持っている美学であり、もしもわからないという男がいたとしたら、貴君は『まだ』男ではないのだ。今しばしその時を待つが良かろう。わかる時がいつか来る。絶対に来る。わかってしまうのだ。心して待つがよい。 そして、世で女と呼ばれる側にある性別の方々には大変申し訳なく思うのだが、男とはそういった非常に厄介で面倒な美学を持った生き物であることを先に謝っておきたい。厄介で面倒くさ

          青鬼になりたくて

          俺ちゃんの先送り

          問題の先送りについては一家言ある。あってはいけないのだが。 眼の前で起こった問題を先送りにするどころか、新たなる問題の予感にも積極的に目を背けてきた。人間の背中には視覚が無い、まずそのことに感謝をしたい。俺が広い視野を持った草食動物や虫に生まれついていたとしたら、いくら背けても視界に飛び込んでくる現実に心を侵され、精神も侵され、おそらく生きてはいられなかったであろう。当の本人が言うのだ。間違いない。紛れもない主観的事実だ。 俺は問題に真面目に取り組んでは来なかったように思う

          俺ちゃんの先送り

          俺が『男の子』だったことはあるか?

          気がついたらおっさんであった。 吾輩はおっさんである。どこで生まれたかの見当は大方ついているものの、世間の薄暗いじめじめしたところでウンウン唸っていたことだけは記憶があり、なんやかんやで気がついたらおっさんであった。 若い頃からフケ顔で、年齢より年上に見られ、まあ俺はおっさんですよと不貞腐れていたら、いつの間にか紛うことなきおっさんになっていた。これは悲劇でもなんでもない。年を重ねればみんなおっさんか、おばさんか、おっさんとおばさんの中間みたいな、なにか不思議なものになる

          俺が『男の子』だったことはあるか?

          2021年のこと

          1〜9月 私生活でインパクトを残す出来事はなく、仕事でもそうだった。 だけどスタジオ練習やミックスの練習はぼちぼちしていたと思う。点数をつけると65点。 仕事は地味な作業を続けて冬に繋げた。 運動面では9月にロードバイク再開、生活レベルでは9月になるくらいに読書再開。 10〜12月 ジム再開。腹斜筋をなんとかしたくて頻度を上げた。ジョギングは年間通じて継続。飯の量を変えてないので体重は落ちないものの、体脂肪率低下。 仕事はなかなか上々というかチームの今年度予算を11月ですで

          2021年のこと

          2020年のこと

          1月 死ぬほど忙しいクソ業務が続く。年末に入れたDTMソフトを使い始める。月半ば、胃腸炎で40℃オーバー。 2月 長年の友人の結婚式で数回目の下関へ。飛行機は快適。 3~6月 新型コロナウイルス本格化。職場の売上減少。 出勤のたびに胃が痛く、胃薬を飲み続け。さらにストレスで酒量が増える。職場の人間にガチの殺意が湧き上がり続ける。人はこんなにも人を憎く思えるのだと知る。客層も最悪で、人間が愚かであることを毎日毎日思い知る。しかし精神は病まず、むしろ俺のエンジンに次に向かうた

          2020年のこと

          三十路、男一匹

          なんやかんやでいろいろあった。いろいろあった数年だった。二十代の終わり頃に精神がおかしくなって帰郷した。俺の人生は終わったんだと絶望しながら実家のベッドの上で動けずに泣いていた時期を経て、今は再上京し、フルタイムの仕事が決まった。 前に『うわ言病棟』というエントリを書いた。今回の文はその続きというか、過去を振り返りながら俺の感じたことを書き綴り、記録として残しておきたい気持ちがまずある。その時その時に考えた方や気持ちは変わっていくし、現時点での俺の思いを俺が感じられればいいな

          三十路、男一匹

          真夏のスノーマン

          僕が小学生の頃、三月の終わりに雪が降った。毎年、春の間際に降る名残雪が冬の最後の悪あがきのようで、大人はみんな困っていた。名残雪は決まって大雪で、大人たちは片付けた除雪道具を引っ張り出したり、タイヤにチェーンを巻いたりしていた。大人にとっては大変なことでも、子供の僕らにとっては嬉しいことだった。年の瀬が迫り、初雪を見たときは何故か嬉しくなった。毎年のことなのに、街が、田畑が、川辺が、世界が白く染まっていく風景は、いつか見た夢の景色のようで美しくもあり、どこか儚げにも見えた。き

          真夏のスノーマン

          メガネもかけてないくせにナマイキだぞう!

          「コンタクトにしてみたんだ~」 俺にモラハラをするのが、そんなに楽しいかね。 「メガネだと目が小さく見えちゃって~」 ふむ、君が小さいのは目ではなく『心』ではないかね。 メガネをかけてほしいのである。いや、かけなければならない。人間はメガネをかけてこそ、人たりえる。 メガネというのは現代の圧倒的シェアを持った医療器具である。それについて文句を言う人間は今さらいないであろう。メガネの歴史は古い。そのぶん、過去と現在のメガネは大きく違う。いや、メガネについて言うなら変化は

          メガネもかけてないくせにナマイキだぞう!

          バカの三原則

          俺は今、ものすごい数のサンプルと接している。バカかどうかは感じ方次第なので、あくまでも俺にとって「バカだな」と思わせる人間の話だ。そしてこれから書くことは自身がそうならないための戒めであり、決して彼らを貶める目的ではないことをまず明記しておく。 さっそく本題に入ろう。まず一般的に使われているであろうバカという言葉についてだ。 知識量が少ない、頭の回転が遅い、記憶力が弱いなどの人に対して使われるのが一般的だが、今回の俺が話したいバカの定義にこれらは当てはまらない。結果として当

          バカの三原則

          2019年のこと

          1月 太り過ぎだと思っていたら、100キロ目前から新年スタート。 ウォーキングを開始したが、効果がない。 他は特にない。 2月 昨年に引き続き転職活動でレジュメを鬼送信。面接に行き始めたが、まるで手応えがない。気持ちがどんどん降下。 3月 友人の入籍祝いのため山口県へ。初めてスターフライヤーを使い宇部空港へ。 久しぶりにふぐを食う。 4月 面接などにに受かる気が全くせず、とりあえずバイトから潜り込もうと画策。うっかり2社受かり、自宅の作業を含んだトリプルワーク開始。

          2019年のこと

          永遠のさよならのかわりに

          秋口、朝まで酒を飲んだときのことだ。その日はよくお世話になっているバーのマスターと飲んでいた先で会い、そのままご一緒した形だったと思う。Hさんとしよう。 空が白み始め、というよりもう普通に朝だ。我々が歩いているガード沿いには電車の走る音が響き渡り、出勤するスーツ姿の人々は眩しい朝日に目を細めている。行く当てもなく彷徨っていたが、とりあえず人混みを避けるため、路地裏に入る。 「みつるさん、どうします?」 Hさんは俺に尋ねるが、これは「どこかの店に入りますか?それとも帰ります

          永遠のさよならのかわりに

          素晴らしいもの

          「この腕はもうだめですね。取り替えておきましょう。こちらのBタイプなら保険が適用されて安く付け替えられますよ」 百年ほど前から、街の診療所でも普通に体のパーツ交換ができるようになった。一度だけ体に機械化適応手術を施せば、体の至るところまで交換が可能だ。機械化適応手術は国立病院でのみ行うことができる。短時間で何人もの手術ができるので、今や国民のほとんどが手術を完了している。私もその一人だ。 技術が確立された頃は倫理的に問題があると反対していた議員たちも、その利便性には抗えな

          素晴らしいもの