20180212

美味しいものを食べるのが好きで、気の利いたものを探して人にあげたり、一人で大事にちょっとずつ食べたり、皮付きの筍を茹で、梅を漬け、魚屋で鯵を開いてもらってフライにして揚げたてをつまみ、珍しい調味料はとりあえず試す。

食に対する好奇心も欲望も割と強い方だったと思うのだけど、具合が悪くなってからは全然気持ちが向かなくなった。

お腹は空いている。でも食欲はない。

食べ疲れする。味がよくわからない。

食べたいものが思いつかない。デパ地下を見て歩いても、頭に何も入らない
(食べ物以外も見て歩くのが難しくなり、気晴らしにしていたウィンドーショッピング全般が楽しめなくなった)

好物だったおいしいプルーンをある朝かじったら、味気なくてなかなか飲み込めず、こんなことなら毎日何回もごはん食べるの嫌だなと思った。

ひどい時は何も考えられなかったので、食事のことも頭から剥がれ落ちていた。ひたすら寝ていた。

今も、口にするものを味気なく感じる時はある
(一人の時が多い、麺類が食べにくい)

食べ疲れもする
(食材の品目が多いとつらい)

大好物だったのに、今では味がよくわからなくなってしまったものもいくつかある
(プルーン、マシュマロにチョコかけたやつ、漬物の一部)

たまたま、私は健康診断の数字も悪くなく、精神的なもの以外に食欲不振の理由が思い至らず、かつ周りの人間に恵まれていて、(食事以外もだけど)ハッパをかけてもらえたおかげで病院のお世話にならずになんとか栄養を摂り、食べないと元気にならないという言葉を噛みしめ、やや縮んだ胃を実感しつつ今に至る。

台所からもしばらく離れていたが、土鍋でご飯だけは炊くようになった
(実家から出てはじめて、炊飯器がほしいと思った)

食事を摂るのが大変になってから、誰かと食事をしていると、一人の時よりずっと美味しく感じるようになったように思う。
食べ物の温度や塩気、食感のセンサーがよくなる気がする。気のせいでも嬉しくて、味わって食べる。

前のようにたくさん食べるのはまだ大変だし、いつでもどこでも何食べても美味しい、が一番理想だけど、誰かとご飯食べて美味しいなら、普段の食事が修行でも、しょうがないかな、と思う。

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Kertasníkir

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