これって無駄やなと、最近思い始めた。

小説をやめて漫画を描き始めてから早くも3年が経つ。
ノートに落書きするように描いていた頃に比べると、少しは上達したんじゃないかなぁと感じる。というのは、過去の作品を見るたび、「下手すぎて恥ずかしい！」と汗が噴き出て本を放り投げたくなるのが、その証拠。
「うあああああ（恥）！　最初から描き直してぇええ！！」
と、過去作を全部捨ててリメイクしたくなる。

でも、最初の投稿からずっと読んでくださって、新刊が出るたび購入してくださる
神さま（読者さまがた）がいることを考えると、彼らに対してそれは失礼ではないかとも思うのだ。
それに、すべて消して1から描き直したとしても、来年にはまた「下手すぎて恥ずかしい！　描き直してぇ！」ってなるに違いない（なってほしい）。
だってね、どのページを読んでも完璧に見えるプロの漫画家でさえ、自分の作品が「脳内映像の数%しか出力できていない！　画力不足！！」などと呟いているのをみると、これはもう、クリエイティブな仕事をする人々にとっては一種の永遠の呪いのようなものかもしれない。永遠に満足することはないんだろうなぁって。……っていうか、満足したらそこで終了だもんね。

なので、リメイク（描き直す）ではなく、新たに描く方針で行く。
いちおう続編として位置づけられてはいるけど、
今まで読んでくださっていた方々には気持ちのいい伏線回収を提供。
新たな読者さまにはわかりやすいストーリー＆世界観を提供。
を心掛け、「新約」（新章）の執筆を始めようと思います。

新約（新章）未来編は、元々最初に描くはずだった時系列の章なので、過去・現在編を読んでいなくても入れるストーリーだと思います。

余談：
多くの創作者（クリエイター）さんがリメイクに興味を示すけど、映画やゲームのリメイクに対する感想としては、意外と「昔の方が良かった」という意見が多くみられる（気がする）。
リメイクって作者の自己満足なのかなぁ。
……まぁ、商用じゃなく趣味で描いてる限り作品全部自己満なんだけどね。
本人（作者）は描き直したいって思うけど、読者さんに聞くとほとんどの方が「昔の絵の汚さは気にならない」というので、それならリメイクするよりどんどん新しいの描いていったほうがいいかなって。

それにしても、作者の自己満物を「好き」って言ってくれる人はやっぱ神様だね！

とりあえず現在編5巻の最終巻は関西コミティアに持って行けたらいいなぁと思ってます。