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お金があってもそれをやるの?

今では、漫画仲間のリアル知人がいるが、昔からのリアル知人で創作(漫画描いたり、アニメーション作ったり、小説書いたり、etc…)している人がほとんどいない。そのため、彼らからすると私のように仕事時間を削ってまで、ずーーっと創作している人間が不思議でならないようで、毎回聞かれるのが下記のようなもの。
「そんなことして何になるの?」
「漫画家になりたいの?」
「小説家になりたいの?」
「アニメーターになりたいの?」
「それで稼げるの?」

などなど。
でもって、
「いや、なる気はないし、ってかそもそもなれないし。稼げるかと言われると同人誌やLINEスタンプの売り上げは時給にすると4円くらいかなぁ。うへへへ」
と嬉しそうに答えると、信じられないという表情で
「なんでそんな、何にもならないことを毎日やってるの!? もっと人のためになることをやればいいのに」
と半ば怒って言ってくる。
そんなもん、好きだからに決まってるやろがい!!!
創作が趣味じゃない人からすると無駄なことをしているとしか思えないらしい。
何かをするには理由が必要で、それが金につながるものじゃないと理解できないのか、人の価値は人それぞれ。フィギュアに7万も使う夫にキレる妻が購入した鞄が30万だった……みたいな、自分にしかわからない価値ってもんがあるのに、自分の価値観でものを見てしまう人たちには困ったものだ。

勤めていた会社を突然辞め、離婚してまで海外移住を決めた時も「何のために?」「その年で?」と猛反対を受けた。
それでも行くと振り切ると、
「それで英語を習得してもっと給料のいいところに再就職するの?」とか「あっちで稼ぐの?」とか。
その先にはいつも金があった。
確かに、海外移住を決めた時は「脳科学者に俺はなる!」って、あわよくば海外で儲けてやろうと思っていた。その時の目的は、現場から抜け出してスキルアップで稼ぐことも目標の一つだった。
でも、だから、続かなかった……。
趣味の延長で、デザイン関係の仕事や雑誌編集の手伝いなどもやってみたが、自分の思い通りに作らせてもらえないことに疲れてやめた。
目的が生活のための金、となると楽しくなくなってくる。(私の場合は特に)

私には、
「漫画家になりたい(または小説家)」
「漫画を描きたい(または小説)」
は別。
職業か、趣味か。
人のためか、自分のためか。
こんくらい違う。

「もし、今、自分が一生困らず暮らせる金があったとして、それでもそれをす
る?」
そう自問自答すれば、海外移住は確かにしなかったかもしれない。
あの頃は、とにかく現状の生活を変えたかった。留学はそのためのツールと思っていた。

それを稼ぐためのツールにしたいのか、ただ、好きだからやるのか。
仕事は、せいぜい食える分だけ稼いで残りの時間は全部創作に注ぎ込む。

正直いうと、小説書いてたころは、あわよくばの気持ちが入っていた。
書いた小説が賞とって、アニメ化してくれたら万々歳〜!
だから公募に出していた。アニメ化企画で中間審査通って書類が送られてきた時は、飛び上がって喜んだ!!
次の賞発表で、自分の作品が選ばれたらアニメ化だ!!!

好きなことをやって金が稼げたらそりゃあ一番いい。
好きなものを好きなだけ描いて(書いて)、それが万人に受けて、売れて金にもなる天職の3大元素(好きなこと、できること、金になること)な作品が描けたらそれが一番いい! ……でも、そんなの宝くじ高額当選みたいなもんで、そんな超ラッキーは人生でも起こることはそうない。
だから、凡人は凡人らしく、ビッグドリームを語らず、小さく狭く、ごくわずかな貴重な読者様と共に、創作世界で楽しく生きれたらそれでいい。

とかいいつつ、誰かアニメ化してくれないかなーとかは常に思っている。
それこそ宝くじ高額当選したらアニメーターさん雇って作ってもらいたい。

当たれ、宝くじ!!
タイトルと真逆のこと言ってる気もするが、金があってもなくても創作は続ける!






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