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日記:今夜、月の模様は何に見えるか?

Tと待ち合わせて、「うめのま」にあんみつを食べに行く。休み。近くのマヌコーヒーに行く。マヌモカとキャラメルスコーン(名前わすれた。ピーナッツなんとか・・・かな)を注文。カウンターから右を向くと、窓ガラス越しに、コンビニを撤去している工事作業者たちが見える。四角い、赤いポストを4、5人で動かそうとしている。土台に大きな石が使われていて重そうだ。動かない。人が入れ替わりながら、何度も動かそうとするがポストは動かない。僕たちがコーヒーを飲んでいる間、ポストが動くことはなかった。大濠公園に続くお堀の道を歩いている。歩道が歩行者用と自転車用にガードレールで分離されている。僕の前を3人の女が歩いている。道が狭いので追い抜く隙間がない。短いスカートにヒールを履いた女たちは歩くスピードが遅い。おしゃべりでもしているのだろう。追いつかないようにゆっくりと歩く。お堀に沿って植えてある樹の下に、だれだれから寄贈されましたというプレートが設置してある。前の女たちに合わせてゆっくり歩いているから、プレートに書かれた文字が読める。人の名前だったり、企業だったり、いろいろだ。「これ、子供の歩くスピードだな。子供っていろんなものによく気づくっていうけど、それは子供だからじゃなくて、歩くのが遅いからじゃないだろうか。歩くのが遅いからいろんなものが見える。大人になると身体が大きくなるから、自然と歩幅も大きくなる。自然と歩くスピードも上がる。これだけの違いかな。見えなくなったものなんて、実は何もないんじゃないかな」なんとなくそう考えて、そうだったらいいなと思った。

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