【処方】おくすりだしときますね

※長いです(2000字位)、あと旦那さんのためだけに書いたので読んでもつまんないと思う。

今月入ってから忙しい。理由は明白で今月から始まった仕事がごりごりに盛り上がってるからである。ちなみにプログラマをやってます、web系とかおしゃれなやつではない。

直近3年程ぬっるい保守業務をやっていたため先月末はかなり不安で旦那さんにひたすら弱音を吐いていた。倒しても列を成して待っている開発や小さくはないチーム内に目配りしながら自分の担当タスクをテトリスして、始まってみればアドレナリンの出は好調だ。

一緒に住みだしてから私が一週間以上の繁忙期を迎えるのは初めてだ、というか社会人生活始めて以来月10時間以上残業したことないので私自身今月どうなっちゃうんだろうと思っている。文フリあるんやぞ。
(ほんと、なんで公私のピークてかぶるんですかね、結婚の時もめちゃめちゃぎりぎりに絶対落とせない改修が降ってきて絶叫しながらぶっ倒した覚えがある)

私は比較的アドレナリンが出てもフラットなので淡々と「なんでご飯食べたら23時なの…?」と宇宙猫顔になる位で済んでいる。とはいえそれは主観でしかなくて旦那さんいわく「(物理的にも全然居ないし物理的には居ても精神の実体が)いない」らしい。この「いない」の話は今週末参加の文学フリマ【ネ-14】にて頒布予定のアカミミZINE内で言及があるのでそちらを参照されたし。

ところで旦那さんは今でこそ人道的な雇用をされているが以前は結構凄かった。最初はシフト勤務で生活リズムが安定しようがなかった。そして私と違ってシーズンの繁忙期がある仕事で、つまり世間全体が忙しない時即ち旦那さんも忙しかった。年間の予算をぶつけた本番に温まった観客、そりゃもうアドレナリンの出がすごい。

そしてアドレナリンが命の前借りになるのが私の旦那さんである。帰ってきた頃にはぐったりげっそりちゃんだしそもそも毎日何時に帰ってくるんだかわからない。これは待ってる側も結構つらい。今日は早く上がれるかもしれない、と思って待って、しょんぼりして、疲れすぎて全然ご飯も食べてくれない、とかもあった。もう生活リズムを合わせるの諦めようかな、もはや繁忙期の間は存在を忘れたほうが健康にいいな、位の気持ちになる。旦那さんが忙しさを満更でもなさそうなのが気に食わなくて御社は不倫相手!パパ活!悪しき体育会系規範意識の内面化死すべし!みたいな謎理論を展開し怒りに転化する位しか気持ちのやり場がなくなる。

なのでここ最近の旦那さんのぐずりっぷりには同情と共感しかない。昨日は私がいない間の気晴らしに運動でもしようと街へリングフィットアドベンチャーを探しに出かけそして手ぶらで憮然としながら帰ってきた、大人気で品切れみたいですね。正直これにはなんの解決法も提案できないのが現状だ、これというのは品切れ商品を調達できないこともそうだし、3倍速で仕事を終わらせて定時に上がったり、宝くじを大人買いしてどかんと当てて仕事を辞めたりできないこと、私は私で久々の開発や明確に進捗が上がる仕事に楽しさを覚えていることもそうだ、ままならない。

話は変わるが先日同窓会的なものに行き、複数人の独身同期に「結婚以前に人と住むのハードル高すぎるんだけど?」という相談を受けた。そのときは「ぶっちゃけ最初から上手くいくのは絶対絶対ありえないのでお互いにめげずに言語化する能力があり、片方の責ではなく共に解決すべき課題として解決の努力が可能であることが最重要」というもっともらしいことを講釈たれた。

でもよくよく考えてみれば私は一緒に暮らしていない時の方が圧倒的にトラブルの多い人間だった。その最大の理由は私の優柔不断にあって、例を挙げると、デートを切り上げる判断が出来ずに門限破って親からのメールで不機嫌になり喧嘩、先の予定を決めるのが嫌でデートの予定決めをはぐらかして喧嘩、などである。ついでに、わざわざ会う形式だと居て欲しい時に居ないとか居て欲しくないときに居るとか、調整が効かないのが煩わしかった。だから同棲したとき上記に挙げた大半の課題が解決して清々しかった。

という、長い長い現状の把握をして言えることは、「職場に居る時間が家に居る時間を越えた辺りでもはや一緒に暮らしている効能は享受できないのではないか」ということだ。一緒に住んでいるという事実、それが一番精神の安定に効果的なのに実体が伴っていない不条理、これが謎のパパ活理論展開の原動力なのではないか。近距離なのに遠距離、日帰り単身赴任。もちろんこれも新種の謎理論なのは自覚の上だけど、私の不在に苦しむ人について思いを馳せて伝えることがたぶん今居ないなりに私にできることだと思ったのでこれは旦那さん宛てのおくすりです。

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