いえ【家】

元気や、政治力や、すごい財力はない個人がなんとかできる環境要因の最大値。

心身の安全・安心・回復の基盤となる、QOL決定の重大要素。
・安全:家の外にある物理的・精神的脅威を防ぐ機能
・安心:家の中で物理的・精神的脅威にさらされる心配がないという信用
・回復:上記2点が満たされることによって得られる、あるべき状態へ戻る運動

①house
狭義の意味においての家。無機的環境要因としての側面、形而下の箱。
動線・生命維持・快不快など生活のシステムを規定する前提条件になる。

生活を格納するハードウェア。精神にとっての身体、生活にとっての家。
良い中身に良い外身が伴うのではなく、良い外身なしに良い中身はあり得ない。ポンコツPCで高スペックソフトは起動しない。

②home
家の有機的環境要因としての側面、ソフトの方、おうち。
「house」が適切に運用されて初めて「home」の側面が生まれるという点においては生活に内包されると考えられる。

ほっとしたりぐっすり寝れたり今すぐ帰りたいという感情を呼び起こす。
いわばお守りのようなもので存在する・存在したという事実だけで効能が得られることもある。

また、住民内で発生する「同じ家に住む者としての基本理念(共同幻想)」もここに含まれる。


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