雑談 読む人を見ている人

旦那さんの実家のリビングには天井ぴったりの壁面本棚がある。
工場をやっていた祖父が仕立ててくれたという本好きの妄想みたいなやつだ。

翻って私の実家のリビングにもかなり存在感のある本棚が壁面にならべてある。天井まで15センチ程届かず気休め程度に耐震補強の金具を入れている。母の定位置はその本棚とダイニングテーブルの間で「地震が来たら私が踏ん張って本棚を止めるしかない」とよく言っていた。

私は幼少期から突然のなぜなに衝動に突き動かされがちで、小学校低学年の頃には「野菜の語源と観察スケッチを自主的にまとめる」という謎凝り性を発揮し、夏休みの自由研究に出して大変褒められたがひと月もせずに飽きた。

今だに夜眠れないと旦那さんを捕まえて「ジタバタってなんでジタバタなんだろう」とか「ぎったんばっこん?ぎっこんばったん?てシーソー以外に使わないのかな」とか言って睡眠時間を強奪している。

そんな訳で私が「あれの語源てなんなんだろう…」と呟くと即座に新解さんを取り出すのが母である。(その結果一番取り出しやすいところに辞書群が配置されていた)

新婚旅行は全部バルセロナにすると報告した際に、それならばと「風の影」を貸してくれたのも母だった。返したっけ。

めちゃめちゃ読書家というほどの印象はないが地道に読んでる人で橋本治の「双調平家物語」全15巻を読み切っていた。プルーストとどっちが長いのかしら。私は中大兄皇子の辺り、3巻位で放り出した、面白かったんだけどな、平家出てくるまで待てなかった。

という特にただそれだけの事を旦那さんの日記を読んで思い出したので書いてみた。だらだら書くのも嫌いじゃない。

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